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ムスコ、恩師に会いに行く

次の7月で18歳になるムスコ。紆余曲折しながら、この2年ほどは自宅で自分の人生を模索中。

そんなムスコが、昨日急に
「A先生、まだ小学校にいるんやって~。」
と言い出しました。

A先生は、高2の娘が小1の時に担任だった先生で、その2年後に息子の小4、小5の担任もしてくれたので、くらもと家7年(ムスコ、ムスメが年子なので)の小学校生活のうち、3年も関わりがあった方。

ムスコが小5の時の家庭訪問では、私が先生に
「最近の息子の様子どうですか?」
と聞いたら、先生が、
「最近ね、全く問題なく過ごしてるんです。とっても普通なんです~!」
と報告してくれて、二人で手を取り合って、
「成長したね~!みんながんばったね~!」
と喜び合った仲でした。

小6になって、学校のことで苦労してたムスコの姿も見守ってくれてて、どこかで私の心のよりどころにもなってくれてた先生で。
くらもと家の小学校生活最後となったムスメの卒業式に、A先生に挨拶しようと思ったら、「産休と育休を取られているところなのです。」と教えてもらって挨拶できないままに月日が流れていきました。

ムスコだけじゃなく、ムスメとも、いまだにA先生の話題を話したりしてたんだけど、ムスメの小1で新任だったからさすがに他の学校に転任になってるよね~って、わが家では勝手に結論づけてました。

「え~!?A先生、まだ小学校に在籍されてるんや!会いに行ったらいいやん!」
と驚きながらも、ムスコに提案した私。ムスコも会いたがっている様子があるものの、
「どうやって会いに行ったらいいん?学校に勝手に入られへんやろ~。」
と躊躇していたので、
「そしたら、お母さんが小学校に電話して、A先生の都合を確認してみるわ。そしたら安心して会いに行けるんやろ。」
というと、
「うん!そうしてくれるとありがたい!」
とのことだったので、早速今朝小学校に電話を入れてみました。

小学校に電話するなんて何年振りやろ~と思いつつ、私もちょっと緊張しながら電話したら、現在の教頭先生が電話に出られて、
「2018年度6年〇組、くらもとの保護者です。その節はお世話になりました。当時ムスコが担任を持ってもらっていたA先生がご在籍と聞いて、ムスコが会いたいといっているので、A先生のご都合を聞かせていただきたく電話させていただきました。」
と説明すると、少々お待ちください~と電話を離れて、次に電話に出たのが、
「お久しぶりです~!!」
なんと、A先生ご本人でした~!!!
「きゃ~!!!先生~!久しぶりです~!!」
めちゃくちゃテンションが上がる私(笑)

さらっと息子の近況を話して、会いたい旨をお伝えすると、普段は空き時間が全くないのだけれど、たまたま今日は今から昼前まで空き時間とのこと。
寝起きで、まだ寝癖がついている息子に、
「先生、今からならあいてるって。どうする?」
と聞いたら、ムスコは、
「え~⁉今からか~。。よし!行くか~!」
と、とってもうれしそうな声を出すので、先生に息子が今から向かうと伝えて電話を切りました。

予定してない急な外出は、渋ることも多いんだけど、さすがに自分が会いたいと思っていた人に会えるとなると、動きもスムーズになるらしい(笑)
家を出る前にムスコが、
「人生で初めて、学校に向かうことが心から楽しみやわ~!」
という言葉を残し、元気に小学校に向かいました。

学校から帰ってきたムスコは、先生といろんな話ができたと教えてくれました。
自分の幼稚園の頃のことや、中学生になって同級生ともめたこと。学校がしんどくなって、ついに行けなくなったこと。ムスコが家族と全く会話しなくなった時期があったことも、先生に話したそうです。
ムスコが同級生ともめた件は、相手がヒドイ!と先生も怒ってくれたのがうれしかったと、ムスコが話してました。くらもと家の仲が悪くなった時期があるなんて、想像がつかない~!と先生は驚いていたそう。
A先生は、保護者の人と話をするのが好きだったけれど、おかあさん(私)のように砕けた会話ができる保護者はなかなかいなかったから、話ができたのはうれしかったということも言ってたらしい。
A先生も現在子育て中で、自分の子どもの行動につい口を出したくなることもあるけれど、個々は口を出してはいけないと、「がんばれ~!」とおうえんするようにしてるのだと、ムスコに話してくれたそう。

ムスコは先生に、
「将来どうしたらいいんやろう~、何から勉強したらいいんやろう~って迷うことばかりなんです。」
と言ったら、
「お~、そうか~。でも、何とでもなるで~!」
って言葉をかけてくれたんだって。ムスコは、
「いろんなひとがそうやって声かけてくれるんです~(笑)でもオレは、なかなかそう思えなくて。」
ということもちゃんと伝えたんだって。

そんな話を聞きながら、私は思わず胸に来るものがあって、ひとりでジーンとしてました。

私がムスコに、
「学校に行ってるのは、しんどいことたくさんあったけど、こうやって先生に会いに行っていろんな話ができると、学校に行ってたことはよかったな~って思える?」
って聞いたら、
「う~ん、それとこれとは、また違うかも。」
と教えてくれました。
「学校に行ってなかったら、それはその中での別の人との出会いがあったやろうし。先生に会って話すのが楽しくても、学校が嫌やった、あの時間がしんどかったという気持ちは変わらないし。だから、どっちが良かったという話にはならへんかな。」
なるほど、やっぱり、いつになってもどの選択が良かったのかなんて、答えが見つかるものではないんやな~と、私も感じたやりとりでした。

私が運営に関わっているビリーバーズ広尾のnoteに、以前掲載したことがある、ムスコがランドセルを持たずに学校に行ったときの話。
その時、担任だったのがA先生です。ほんと、親子でお世話になったな~って思います。

学校に行く、行かないに関わらず、子どもが育つ中で、いろんな大人が子どもに関わって、一緒に試行錯誤しながらも、共に育っていける。
そんな場があることが、なによりも大切なんだな~としみじみと感じるのです。

長文を最後まで読んでくださりありがとうございました。

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対話の場を月に1度開催しています。

次回は、6月18日(火)20:00~21:00です。詳細は、画像リンクにてご確認ください♪

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