見出し画像

ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ発足会レポート

2018年9月27日に開催された発足会のレポートです。

ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブは、2018年9月27日に発起会を開催し、活動を開始しました。コミュニティの趣旨に賛同する人たちや興味がある100名以上の人たちが集まり熱いディスカッションが繰り広げられました。

ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブとは?

地域、日本、世界をクリエイティブにデザインする

私たちは、地域、日本、世界をクリエイティブにデザインする「ソーシャルクリエイティブ・イニシアチブ」というコミュニティを発足に向けて、3回のプレイベントを開催して方向性が少しづつ考えてきました。このコミュニティでは、地域、日本、世界をデザインをする情熱を持った人たちが集まり、特に、企業、行政、教育関連者が、オープンで組織の壁を越えたつながりを目指しています。まずはイベントや集まりを通じて、情報を共有しながら、共創を深めて行きます。また、自主的な活動を主体としながらも、メディアへの発信、イベント、ミートアップを通じて、社会をよくするプロジェクトに繋げていきます。

・ソーシャルメディア(情報共有と情報交換のためのメディアを運営する)
・オープンイベント(情報共有と情報交換のためのイベントを開催する)
・ミートアップ(特定のテーマについてディスカッションして深める)
・共創プロジェクト(特定の目的のためのプロジェクト活動を推進する)

発起人一覧

●小山田 那由他 (コンセント)、●五代 真規 (クリナップ)、●高野葉子(グッドパッチ)、●原田 泰 (はこだて未来大学)、●三澤 直加(グラグリッド)、●松薗 美帆(リクルート)、●伊藤 喜久恵(Earth Channel Design Office)、●鈴木有吾(パワープレイス)、●梶文太郎(日本IBM)、●小川悠(i.club)、●吉田道生(木の空間プロデューサー)、●青木孝太郎(VIVITA)、●小島 健嗣(富士フイルム)、●篠原 稔和(ソシオメディア)、●丸山 幸伸(日立製作所)、●岩佐 浩徳 (リクルート)、●上田 義弘 (富士通デザイン)、●江渡浩一郎(産業技術総合研究所 )、●田中 浩也 (慶應SFC)、●山口 義宏(インサイトフォース)、●井登 友一(インフォバーン)、●上平 崇仁 (専修大学)、●原 雄司 (デジネル/デジタルアルティザン)、●辻 善彦 (アトリエTプラス 建築 地域計画工房)、●渡邉健太郎(SUSANOO)、●浅野 智 (経験デザイン研究所)、●武山 政直(慶應大学)、●伊賀聡一郎(PARC)、●李 ナレ (Yahoo! Japan)、●藤元健太郎(D4DR)、●西村真里子(HEART CATCH Inc. )、●河野泉(NEC)、●中村耕治 (DENSO)、●矢崎智基 (KDDI研究所)、●村越悟 ((社)PLAYERS)、●富田誠(東海大学)、●戸井田雄(machimori)、●玄正慎(Coaido)、●高橋克実(ホロンクリエイト)、●芹澤孝悦(PLANTIO)、●井口博美(武蔵野美術大学)、●長谷川敦士(コンセント)、●若杉浩一(パワープレイス)、●山崎和彦 (Xデザイン研究所)

前代未聞!?3本連続、20分間のミニワークショップ

これまでの発起人会内でのディスカッションのサマリーを長谷川敦士(コンセント)からお話しし、そのあとは発起人メンバーからショートトークを行いました。

〈ショートトークメンバー〉
・富田誠氏(東海大学)
・青木孝太郎氏(VIVITA)
・岩佐浩徳氏(リクルート)
・小山田那由他氏(コンセント)

その後は100名で別室に大移動。ソーシャルクリエイティブのための20分間のミニワークショップを3本連続で行いました。どのファシリテーターも通常は数日、数時間のワークショップを手がけていますが、今回は20分間に凝縮し、会場一体となって様々な切り口のワークショップを体験しました。

イノベーション教育のワークショップ、小川悠(i.club)

〈ワークショップサマリー〉
ペンと付箋を使ったイノベーションワークショップ。今回のテーマは「お寿司のイノベーションを考えよう」。 設定はある会社の企画部として、10分間でイノベーションアイディアを考え発表し合いました。

小川さん:
みなさんはイノベーションの意味を知っていますか? イノベーションという言葉は、意外と説明できない言葉です。日本語では技術革新と訳されてしまっていますがそうではなく、大きな意味があります。 未来をつくるアイディアをつくること、それがイノベーションなのです。 また、人々の価値観を変化させることがイノベーションであり、価値観を変化させないものはただの自己満なのです。
いきなりはアイディアは思いつきません。まずは、これまでの価値観、行動、習慣を可視化すること。その真反対を考えることが重要なのです。

アイディアを出すことに自信がある高校生は0人。アイディアの出し方を学んだことがない日本人。形式的に学んでいくことが必要です。
個人ワークからグループワーク、まずは数を出すなどの様々な原則があります。ここにいる皆さんで誰でもアイディアを出せる世の中にしていきましょう。

サービスデザイン思考のワークショップ、井登 友一 (インフォバーン)

〈ワークショップサマリー〉
あなた自身が取り組んでいるお仕事やライフワークに関する課題に関して考えてみましょう。 個人ワークで周りにはシェアせず、次々と質問をしていくので掘り下げてください。

井登さん:
最初に問題を出した時から、最後の問題までで何が変わりましたか?
問題は、目の前にあると問題のままですが、クイズにすれば解きたくなりますよね。ただのクイズではなくパワフルでチャーミングなクイズにすることが重要なのです。

クイズの例:
どのようにすれば、毎朝早起きできるようになるだろうか?
どのようにすれば自分の生活習慣を改良し、毎日清々しく目覚めることができるだろうか?

パワフルでチャーミングなクイズの例:
どのようにすれば、毎朝「目覚めることが待ち遠しい!」と思えるような、爽快な1日の始まりを迎えられる毎日になるだろうか?

このように、デザイン思考のHow mighy we?と一緒で、こうすることで新しい問いに変わり、これまでの視点から違う視点で解けるようになるんです。

アート思考のワークショップ、西村真里子(HEART CATCH Inc.)

〈ワークショップサマリー〉
テーマ「モンスターを生み出す」本来は、チームで一連の流れを行いますが、今回は個人で部分的に体験していただきます。雑誌を切り貼りし、ありえないモンスターを作ってみましょう。なるべくこれまで掛け合わせたことのないようなことをかけ算してみましょう。

西村さん:
アートシンキングワークショップは、アーティストがゼロイチを生み出す際の思考&行動に伴ったワークショップです。本来3日間かけてやるものですが、今回皆さんには20分間で体験していただきました。
参考:アートシンキングとは?「良い子のままじゃ、イノベーションなんか生まれない」不確実性の時代を突破するフレームワーク

ではなぜ、今アート思考ワークショップなのか?
スタートアップの入れ替わりが激しく、組織は勝ち残ることはできません。新しい今までにないようなものを生み出さなくては生き残れないのです。予測可能なことではなく、人間はありえない創造を生み出すエキスパートになる必要があるのです。

ではなぜ、今アート思考ワークショップなのか?
スタートアップの入れ替わりが激しく、組織は勝ち残ることはできません。新しい今までにないようなものを生み出さなくては生き残れないのです。予測可能なことではなく、人間はありえない創造を生み出すエキスパートになる必要があるのです。

多様な人材が集まるコミュニティ

懇親会の様子。100名以上の企業、行政、教育関連者たち。

いかがでしたでしょうか?
今回は、発足会のレポートをお届けしました。
今後は各プロジェクトの進捗があり次第、皆さんにも活動をシェアしていく予定です。

今後も様々なプロジェクトが立ち上がっていくこともあり私たちは、以下のような仲間を募集しています。
・現在、社会に対するデザイン活用がどのような状況か知りたい
・多様な立場の方とともに社会に対してデザインで何ができるかを考えたい
・自身が持つデザイン能力を社会のために活用したい

共感してくださる方はぜひFacebookグループに参加してください!
当日使用した資料はこちらのコミュニティ内で共有しています。
発起人一同、お待ちしています!

文:高野葉子(Goodpatch)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?