実験(3/11)に行きました
千葉喜利vol.20から丸2週間。その間に行われた「vol.MAX!!!」のリザーバーと観覧を諸事情により辞退した私は、生大喜利に飢えていました。
大会続きの日々はもう当分いいかなと思ってしまいますが、かと言って急激に予定がなくなると、なんとも空虚な気分になるものです。事情が事情なのもあり、自室に留まっているうちに段々と心もしんどくなっていきました。
ようやく外に出られる見込みが立った(注: 私自身は当初からずっと健康です)2024年3月11日。その日は以前お誘いいただいたクローズド会の当日でもありました。大事を取って一度はキャンセルしたものの、諸々の懸念事項をクリアできたため、キャンセルのキャンセルをさせてもらい、なんとか行けることになりました。そのクローズド会こそが、セトピアさん主催・実験です。
柏のプレイヤーとしては、実験に呼ばれて初めて一人前、という思いがあったので、かなり楽しみにしておりました。
参加者
この日の参加者は以下の通り。50音順、敬称略です。
えちえち
ケオン
初対面
fuji
ぺーおれ
まきびし
りょーたろーΩ
いざ、ラコ柏
今回の会場はラコルタ柏です。最近はもう珍しくもなくなってきました。
シャバの空気を存分に吸ってから会場へ。既にえちえちさんがいらっしゃり、その後セトピアさんも合流。開室の作業をお手伝いしました。
何しろセトピアさんがラコルタで主催をするのは初めて。セッティングに悪戦苦闘されていたのでサポートしつつ、開始時刻を待ちました。
りょーたろーΩさんは遅れての合流、fujiさんも半ば飛び入りでの参加となったため、回答者6名で会がスタートしました。
車座
まずはウォーミングアップがてら車座です。「ラジオ・ラパパ」のBGMを聴きながら、3問取り組みました。
勝手に「底辺YouTuber四天王」を名乗っている小学生4人組
YouTubeチャンネルを、持っていない(ぺーおれさん)
「自室があっていいですね」っていう地獄みたいなコメ欄だった(えちえちさん)
絵の下手な弟に立ち絵を描かせて、動画内外でけなしている(まきびしさん)
同じような4人組と戦っていて、埼玉紅さそり隊の大盛りみたいだった(シュヴァルツ)
顔、身体、声、エフェクトをそれぞれ担当した、アナログVTuberを称する四人羽織だった(シュヴァルツ)
小学生なりに頑張って作った劇に本気でダメ出しをする大人「○○○」
それは衣装の力!(初対面さん)
人形のほうが人間らしい(初対面さん)
ピアス開ける覚悟よな(まきびしさん)
かわいそうだから、さっき録画を止めました(ケオンさん)
小説で言うところの行間がなくて……あ!いま君たちは国語を学んでいる途中か!(初対面さん)
土踏まずに毒のトゲがある男の子が「このトゲはみんなにはないんだ」と知ったときの様子
じゃあ僕はたった一輪のバラ……(初対面さん、ニュアンス)
じゃあ林間学校の手作り煮込みうどん怪死事件は……(シュヴァルツ)
2週間ぶり、しかもその後半はほとんど自室から出ずに過ごしていたこともあって、本当に頭が回りませんでした。冗談抜きで、いつもなら倍は答えられていたと思います。やっぱりこれ不味いんじゃないか……?
実験パート
いよいよ本題の実験に移ります。このパートでの内容は公開しても良いとセトピアさんが仰っていたので、悩みましたが書こうと思います。
今回は合計で3種類の新企画を行いました。1つはタッグ形式の車座「画廊」、1つは完全新作のバトル形式「いろは大喜利」、もう1つは既存企画のバージョンアップ版「ナワバリ大喜利クロス」です。
画廊
1つ目の企画は「画廊」。ランダムで結成されたタッグごとに座り、片方が絵回答の絵のみを用意してもう片方に渡します。渡された側は、その絵から内容を予想して回答し、描いた側は「気に食わなかったら」(原文ママ)追加の説明をしても良い、という企画です。
これはかなり新感覚でした。自分の絵がタッグ相手に伝わっても伝わらなくても、とにかくウケるんですよ。正解発表で静まり返る、という事態が1回も起こらなかったのは凄かったですね。予想が上手くいかなくても正解でドカンとウケたり、逆に概ね合っていて「おぉ〜」となったり、はたまた予想も正解もめちゃくちゃ面白かったり。
絵そのものの面白さにも依存するので、ツボ上げが困難ではあるのですが、特筆すべきは、初対面さん・まきびしさんタッグによる回答です。お題は「ギリシャが『そろそろオリンピックを超えるイベントを生み出さないと過去の国になってしまう』と焦って打ち立てた、新しい国際イベント」。
まきびしさんが絵を描き、初対面さんが回答するのですが、出されたのは相撲の絵。初対面さんが何と回答されたかは失念してしまったのですが、まきびしさん曰く「これは『相撲』です」。そのまんますぎる回答が落差を生み出していて、めちゃくちゃ面白かったです。その後、女バスを表す絵に初対面さんが「女バス」と回答され、見事正解(?)されていました。
私自身はこんな絵を出しました。お題は「女の子4人が究極のカレーを完成させるために奮闘するアニメ『すぱいす!』はこんなだ」。
実は、セトピアさんはこの企画のために突飛な絵回答が得意な方を招待されていたそうなんですが、残念ながらその方は予定が合わず。ただ、代わりに(と言えるか分かりませんが)来た私のことを「かなり分かりやすい絵回答を出してくれる」と評して下さり、実際私の絵はタッグ相手のまきびしさんやぺーおれさんに割とそのまま伝わったので、かなり楽しくやれました。
いろは大喜利
2つ目の企画は「いろは大喜利」。これはちょっとばかりルールが複雑です。
50音の表が書かれたスプシが表示され、頭文字指定のないカルタお題が出題されます。4人の回答者は、好きな頭文字を使って回答し、審査員4名のうち2名が手を上げたらそのマスを獲得。以降その頭文字は使えなくなります。
また、自分が最後に獲得したマスからタテヨコ4マス以内の範囲(「あ」を獲得した場合、「お」までと「な」まで)のマスを獲得すると、獲得したマスの間を自分の色に塗ることができます。
この「塗る」は上書きが可能で、例えば「た」を獲得してマス目を塗ったとしても、他の人が「さ」と「な」を連続して獲った場合、「た」のマスはその人の色に塗り替えられてしまう、ということです。
最終的に、塗ったマスの数が多い人が優勝となります。「獲得したマス」ではないのがミソで、純粋に多答をすれば勝てるわけではない、ということです。
これはルール説明の時点でかなり盛り上がりまして、隣の席の初対面さんとああだこうだ話しながら、ずっとワクワクしておりました。
この企画も詳細を伝えるのが難しいので、簡単な試合結果のみ記載します。
1戦目
お題: 大焦りお嬢様かるた
回答者: まきびし、ケオン、ぺーおれ、えちえち
勝者: えちえち
2戦目
お題: 嘘名探偵コナンかるた
回答者: りょーたろーΩ、シュヴァルツ、fuji、初対面
勝者: 初対面
負けてはしまいましたが、結構熾烈な試合展開を作ることはでき、あと1マス獲れていたら、という感じでした。以下の回答を出せたので割と満足はしています。
(よ) 幼少期の小五郎、まんま蘭
ナワバリ大喜利X
3つ目は「ナワバリ大喜利X(クロス)」。大喜利会ユートピアの定番企画とも言える「ナワバリタッグ大喜利」が、個人戦用に進化したものです。こちらは以前セトピアさんがチラッと予告されていました。
基本的にはナワバリタッグと変わらず、自分の色のマスと隣接したマスのお題のみ答えられるルールですが、審査員が4名に増え、獲得条件が「3人中2人」から「4人中2人」に変わったことで、若干緩くなっています。
また、専用ルールとして、4人から満票を獲得した場合は、獲得したマスの色が濃くなり、一度相手の塗りを無かったことにできる「シールド」を得ることができます。仮にシールドのついたマスに攻め入って満票を得たら、相手のシールドは一撃で破壊され、自身の色がついたシールドマスに変化します。
ナワバリは正直一番記録が困難な企画なので、これについても簡単な記録のみ記載します。
1戦目
回答者: まきびし、えちえち、シュヴァルツ、りょーたろーΩ
勝者: まきびし
2戦目
回答者: 初対面、ケオン、ぺーおれ、fuji
勝者: ケオン
どちらの試合も、多答型ではない方が勝利されているのが興味深いポイントでした。今までのナワバリタッグだと、とにかくスピーディーに塗り返すのが定石だったのですが、シールドのルールが追加されたことによって、重い1答がより意味を持つようになっていて、正直全く別物のゲームでした。ぺーおれさんがいきなりシールドに囲まれて脱出に苦しむシーンもありましたし。
このパートで一番面白かったのは、ツイートでも言及しましたが、「主催したパーティが盛り上がらなかったときの占い師」というお題に対する、初対面さんの回答「楽しいの逆位置……!」。これだけ難しいお題なのに、かなり早いタイミングでこれを出されていて、凄みがありました。
おまけのレクリエーションパート
実験項目が全て終わり、かなり時間が余ったため、残りの時間はレクリエーション的な大喜利に充てられました。今回用意されたのは、「大喜利5○3×」や「かごめかごめ大喜利」、ほか1種の計3種。
何をやりたいか投票で決めることになり、「1人2票?」みたいな流れになり、せっかくなので「ぶっこみも可?」と言ってみたところ、本当に1人2票、ぶっこみも可能になり、私が2票投じた5○3×からやることになりました。言ってみるもんですねぇ!
大喜利5○3×
大喜利5○3×は、ユートピア初期の企画だそうです。競技クイズにおける5○3×(5問正解で勝ち抜け、3問不正解で失格)というルールを元にしたものです。
お題は「こんな○○は嫌だ」「こんな○○は最高だ」「○○みたいな△△」「○○と△△が逆の世界」が、それぞれ25%の確率で排出され、ワードも完全ランダム。そして何より重要なのが、それぞれのお題には全体で1答しかできない、ということ。誰かが指名された時点で、何を書いていても全て消して、次に備える必要があります。
回答者は3人横並びで、審査員は1名のみ。審査員から5回◯をもらったらその時点で勝利。逆に3回×を出されたら、その時点で失格となります。
正直、「私のためのルールだ……!」と思っていました。瞬発力は私の武器というか、良くも悪くも1答目が強い人だと思っているので……。
1戦目はfujiさん、えちえちさん、私による戦いに。えちえちさんも多答型で、fujiさんもかなりスピーディーに回答を出される方なので、こりゃ手強いぞと思いながらも、意気揚々と回答者席に座りました。以下は手応えのあった自回答です。
細胞と祭りが逆の世界
こんなマウスは嫌だ
上記2つは、誇張抜きで出すのに10秒もかからなかったと思います。やっていてめちゃくちゃ気持ちよかったです。
残念ながら5○には至れませんでしたが、fujiさんとえちえちさんが3×で失格になったため、なんとか勝利となりました。
2戦目は初対面さんがストレートで勝利。3戦目はセトピアさんが勝利しました。セトピアさんの大喜利スタイルが、めちゃくちゃ楽しそうだったあの頃(私がデビューした頃)の感じを彷彿とさせてジーンとなりつつ、勝者が3人出たので「決勝やりたいな〜」と言ってみたところ、時間がたっぷりあったので行っていただけることに。言ってみるもんですねぇ!
多答型の3人が揃ったため、勝負はかなり白熱。私も結構大きめのウケを獲得できたのですが、終盤にかけて手が止まり始め、リーチをかけていたものの勝負をものにできず。優勝は初対面さんとなりました!
なお、「すごい」とお褒め頂いたのは以下の回答です。
お題: 秋と妹が逆の世界
回答: 風呂に入ろうとしたら秋が先に入ってて、締め出されたから俺だけまだ夏にいる
以下には、特に凄いと思った回答をいくつか記しておきます。
ばんそうこうみたいな任天堂
64のゲーム開いたら「bansoko」って出てくる(ぺーおれさん、ボードを横方向に回転させながら)
こんな農家は最高だ
わかりやすく政治を教えてもくれる(まきびしさん)
こんな世界遺産は嫌だ
ピチュピチュ(りょーたろーΩさん)
食堂みたいなハンマー
その学校の生徒じゃなくても使える(セトピアさん)
かごめかごめ大喜利
最後の企画は「かごめかごめ大喜利」。真ん中に1名が座り、それ以外の全員が提示されたお題に対する回答を書きます。その後、かごめかごめの要領で真ん中の1名の周りをぐるぐる回り、歌い終わった時点で後ろに立っていた人の回答をセトピアさんが読み上げ、真ん中の1名が誰の回答か当てる、というもの。かなりレクリエーションです。
抽選の結果、私が最初の回答者になりました。かごめかごめをやったことが1回もなかったので硬直。それでも何とかルールを理解し、楽しむことができました。……この企画は目を瞑ったり動き続けたりする必要があるので、本当にメモが取れない!!
唯一覚えているのは、ケオンさんが回答者のときに出題された、「170歳の蘇りマスターSHINZO」みたいなお題。これに対し、
漢数字の一と七を組み合わせた、「モ寿」というこいつ専用のお祝いがある
と書き、選択肢が残り3人のときに出すことになったのですが、私がボードをめくった途端、皆さんめちゃくちゃ笑ってくださって。軽く進行が止まるくらいウケました。
本当に嬉しかったです……! マスクの下でニヤニヤしていました。冒頭に感じていた、頭の回らなさに対する不安はどこへやら。ただ速射で出したわけではなく、ちょっと練った回答で大きなウケを得られたという点においても進歩でしたし、純粋にウケ量も過去最高レベルだったので、本当に出せてよかったです。
実験にはハッシュタグが無いので、一瞬この日のハッシュタグが「モ寿」になりかけました。
終わりに
というわけで、会が終了。実際の空白期間以上の精神的なブランクを感じながら会場に向かいましたが、尻上がり的にコンディションを良くできたので、かなり満足感のある会になりました。
帰り道はえちえちさんとお話。EOTに揃って落ちた2人なので、抽選に関する話や、裏で何かイベントやらないですかねぇ、といった話に花を咲かせました。
駅では、セトピアさん、りょーたろーΩさん、初対面さんと、企画の感想やイベントの裏被り問題などについてお話をしました。
初対面さんと別れた後の車内では、お二人から色々と嬉しいことを言っていただけて、最後までありがたかったです。本当に行けてよかったと心から思います。
自律神経の乱れや不運なことが重なり、なかなか思うように大喜利をできない時期が続いていたのですが、これを機に脱することができるんじゃないかと勝手に思い込んでおります。これから季節も春に向かっていきますし。そうすると生大喜利歴2年目も見えてきます。2年目!? いつまでも後輩面していたいのに……。
現時点ではまだまだ先の予定も少しずつ決まりつつあるので、今後もそれをモチベーションにしつつ、何より健康第一で続けていけたらと思います。
改めまして、主催のセトピアさん、参加者の皆さん、ありがとうございました!
そして、シュヴァルツはユートピアへ……。
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