見出し画像

ドイツ語未経験からのドイツ留学を実況中継!

海外留学に特化した奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」に登録している現役留学生ライターによる「世界の留学体験レポート」。今回は2024年9月より、ドイツ「ミュンスター大学」での留学生活がスタートした青山諒太郎さんによる留学体験レポートをお届けします。



まずは自己紹介から!

初めまして!大学4年生の青山諒太郎です。
どうぞよろしくおねがいします。

僕は福井県出身で、広島大学に通っています。
福井にいたときは北陸から出たくて、広島にいたときは日本から出てみたくなるという性分なので、いつか地球からも飛び出してしまうのではないかと自分でもびくびくしています。

この記事をご覧になっている皆様も、「今いる場所から飛び出してみたい!」「ここでは得られない経験や知識を手に入れたい!」そんな思いで留学に興味を持ち、この記事をクリックしたのでしょう。
すごく気持ちがわかります。この記事ではそんな皆様に役立つ内容を発信していくので楽しんで読んでいただけると嬉しいです。

さて、自己紹介に話を戻すと、私は現在ドイツのミュンスター大学に交換留学生として留学しています。2024年9月から約10か月間程留学する予定です。

広島大学では地理学を専攻していますが、ミュンスター大学では教育科学を専攻します。語学力は、留学開始時点で英語がCEFRでB2程度(TOEFLE ibt: 74点)、ドイツ語がノータッチという状況です。

大学4年生から留学、ドイツ語力ゼロでドイツ留学、専攻科目が日本の大学と違うなどいろいろ突っ込みどころが満載(笑)ですが、安心してください。それらの疑問をこの後のセクションで解消していきます。

「日本から出てみたい」

夜のミュンスターの街並み。治安も日本並みに良く、夜に散歩もできる。

まず、留学を検討し始めた時期とそのきっかけについて話します。

僕が留学を本気で検討し始めた時期は大学2年生の冬です。それまでにも留学について考えたタイミングはありましたが、コロナが流行っていて実際に留学に行けるのかどうかが不透明であったことと、軟式野球部に所属しており部活動をしっかり頑張りたかったことの2つの理由から留学を半ばあきらめていました。

しかし、転機は訪れます。実は、僕は民間企業に就職をするか、高校教員になるかそれまでずっと迷っていました。大学2年生の冬、高校で地理を教える教員になろうと決心した僕は、地理を教えるなら実際に海外に出て、いろんな国に行って、海外の文化に触れる必要があるのではないかと考え、留学を強烈に意識し始めることになるのです。

このような経緯で留学を志したものの、大学3年生の夏まで部活があり、加えて留学先の語学要件を満たすための準備に時間がかかってしまったため、実際に留学し始めるのは大学4年生の9月からになりました。大学を1年間延長し、大学5年生の3月に卒業する予定です。

この記事を見ている方の中にも、タイミングを逃してしまったと感じて留学をあきらめようとしている方もいるかもしれません。僕も留学を検討したタイミングが遅く、実際に大学を1年延長することになってしまいました。しかし私は、大学を1年延長するデメリットよりも、学生のうちに海外で生活するメリットの方が確実に大きいと考え留学を決断しました。この記事が留学を目指す皆さんの参考になればうれしいです。
ぜひ最後まで読んでみてください!

ミュンスター大学の紹介!

ミュンスター大学「大学本部」。講義棟は町中に点在している。

僕は、現在ドイツのミュンスターという町にあるミュンスター大学に留学しています。大学では教育科学部に属しており、私が受ける授業はすべて英語で開講されます。

ミュンスター大学は学生数4万5千人を抱えるドイツでも有数のマンモス校です。留学生の受け入れも活発で、留学生への支援体制がとても充実しています。例えば交換留学生向けウェルカムパーティが1週間にわたって行われ、そこで友達を作ることができます。授業が始まる前に、無料でドイツ語の集中講座を受けることもでき、日常生活や授業に必要なドイツ語の能力を高めることができます。

大学があるミュンスターという町は、ノルトライン・ヴェストファーレン州に属しています。人口30万人ほどの地方都市ですが、ヨーロッパらしい美しい建物と自然が調和したとても素敵な町です。

ミュンスター大学を選んだ理由


僕がこの大学を選んだ理由は大きく3つあります。

1つ目はヨーロッパの大学に留学したいと考えていたからです。
有名な話ですが、ヨーロッパのEU加盟国の間では国境を自由に行き来することができます。また通貨もユーロで統一されているため、留学中に気軽に国外旅行に行くことができます。実際に僕は、ドイツに向かう途中でオランダとベルギーを観光しました。いろんな国に行くことができ、多様な文化に触れることは僕が留学を志した理由そのものです。

2つ目はドイツの大学に留学したいと考えていたからです。
ドイツは学生にやさしい国として有名です。例えばドイツの多くの国立大学は学費が無料です。また、ドイツの大学生にはセメスターチケットというものが配布されます。これを使えばドイツ国内の公共交通機関を無料で使うことができたり、美術館や博物館の入場料が割引になったりします。これらのことは僕の留学生活をより充実したものにしてくれると考えました。

3つ目はミュンスター大学が教員養成の分野で大きな実績を残しているからです。
ドイツの中でも有数なマンモス校であるこの大学は、多くの優秀な教員を輩出しています。僕は留学先では教育学を勉強したいと考えていたため、教員養成の確かな実績を持つミュンスター大学に強く惹かれました。

以上の理由から、私はミュンスター大学への留学を決めました。

80人以上と共同生活!ドイツ学生寮での生活

学生寮の様子。みんなお酒を飲みすぎて酔っぱらい、廊下で寝始めた時の写真

僕は現在 Albertus-Magnus-Kolleg(通称AMK)という名前の学生寮で生活をしています。この寮では80人以上の学生が役割分担をしながら支えあって生活しています。僕はこの寮に入居して2週間ほどですが、とても快適に過ごしています!今からこの寮の特徴と、寮生活について解説していきます。

特徴1 :超インターナショナル!


AMKにはドイツ人だけでなくいろいろな国からの留学生が住んでいます。僕のフロアメイトだけでも、ドイツ人、ブラジル人、ネパール人、チリ人、ウクライナ人、そして日本人の僕の6か国から来た寮生たちが、キッチンやバスルームを共同利用しています。また、フロアメイトに限定しなければ、中国人、韓国人、インド人、フランス人、スペイン人などさらに多様なバックグラウンドを持つ学生が共同生活を営んでいます。

特徴2 :イベントがたくさんあって超楽しい!


AMKでは定期的にイベントが開催されます。例えばこの前は寮内にあるバーでお酒を飲みながらサッカーの試合を観戦し、その後みんなで一緒にゲームをするイベントがありました。こうしたイベントがある日には普段あまり会わない別のフロアの寮生たちとも交流できるのでとても楽しいです。また、誰かの誕生日には盛大な誕生日パーティーが行われます。80人以上いるので毎週誰かしらの誕生日パーティーが行われておりとても賑やかです(笑)。

特徴3 :家賃が超安い!(ドイツの住居問題は本当に深刻)


AMKの家賃はとても安く月に200€ほど(約3万円)で住むことができます。実は、ドイツは学生用の住居の供給が需要に追い付いていないため、学生何人かで部屋を借りて共同生活をするフラットシェアが一般的です。こうしたフラットシェアの住民を募集するサイトもあるのですが、とにかく倍率が高くて受からないです、、ミュンスター大学に通う僕の知り合いはフラットシェアに受からず、結局家賃600€のアパートに住んでいます。僕はミュンスター大学から学生寮の応募の案内が来た数分後に応募したので、学生寮に住むことができました。ドイツの大学に留学しようと考えている方は、こうしたドイツ国内の住居問題を事前に把握し、早めに学生寮やフラットシェアに応募することが大切です!!

ここまで僕が住む学生寮の特徴と僕の寮生活について解説してきました。今のところ本当に楽しい寮生活を送れていますが、もちろん辛いことや大変なこともたくさんあります。すべての会話が英語なので、同じ掃除当番のパートナーとうまく連携できず少し険悪な雰囲気になったり、共同のリビングルームでみんなの会話に入れなかったりして、部屋に引きこもりたくなる日もあります(笑)。しかしそういった環境も自分が望んだことなので前向きに日々を送っています。

留学生活が始まって2週間!留学するって実際どんな感じ?

寮内のバーにて。みんなでビール飲んで談笑中。写真を撮るのが下手すぎる。

さて、前のセクションでは偉そうにドイツの学生寮生活を解説してきたのですが、実はこの記事を書いている時点でまだ留学を始めてから2週間くらいしかたっていません(笑)。僕の留学生活はまだまだこれからなのですが、現時点で留学中の僕が感じていることを赤裸々に語っていこうと思います。

まず、留学生活を始めたての僕が真っ先に言えることは「不安」ということです。

特に僕の場合は英語でのコミュニケーションに不安を感じています。相手の言ってることがわからなかったり、自分の言いたいことが言えなかったりすることが日常茶飯事で、友達と話していてもなかなか深い会話ができず悔しい思いをしています。留学生活を充実させるために友達をたくさん作りたいと考えているのですが、そのためには自分の英語力を上げる必要があるなと感じています。また、寮生活を送るうえでも英語力は非常に大切です。

僕が住む学生寮では、掃除当番や会計係などを寮生が交代で担当し、寮を運営しています。うまくコミュニケーションをとることができないと、自分の当番の仕事を全うできず信用を無くしてしまいます。これらのことから、友達をたくさん作り、寮生活をしっかり過ごし、留学生活を充実させることができるのだろうかという不安があります。

次に、僕が留学において感じたことは「でもやっぱり来てよかった」ということです。

まだまだ留学始めたての僕ですが、もうこの時点で本当に来てよかったと感じています。さっきまで不安だなんだと言っていたくせに、どういう風の吹き回しだと思われる方もいるかもしれません。確かに不安は尽きませんが、海外に来てからとても刺激的な毎日を送っており心の底から楽しいです。海外の友達と話して多様な価値観に触れたり、街を散策してヨーロッパのきれいな街並みを見たり、イベントだらけの学生寮で生活したりすることは日本で大学生をしているだけでは絶対に経験できないようなことです。今とても楽しいからこそ、もっと英語力を上げて、今の生活のあらゆる解像度を上げていきたいなと考えています。

留学生活が終わるころに、「充実した留学生活だった」と胸を張れるように毎日頑張っていきたいと考えています。

留学を目指す人へ 「留学楽しいよ!」

気球の打ち上げイベント。ウクライナカラーの気球が上がった時、歓声が起こった

最後に、留学を目指す方へ僕からメッセージを送りたいと思います。

一言でいうと「留学は楽しい」ということです。

留学の準備を進めていく中で、「お金どうしよう」、「就活どうしよう」、「語学力大丈夫かな」などたくさん思い悩んで留学することを諦めようとしてしまう方がいるかもしれません。とても気持ちがわかります。

ですが留学を志す方が一番不安なこと、それは「留学を楽しめるのか」「充実した留学生活を送ることができるのか」という点ではないでしょうか。

僕はそうでした。「これだけ準備して、お金をかけて、それでも留学失敗してしまったらどうしよう」「そもそも留学という形にこだわる必要があるのだろうか」など、留学の準備が進むにつれて「留学に行くことの価値」について自信がなくなりそうになることがありました。

しかし、実際に留学生活が始まってみて、留学にきて本当に良かったと感じています。

海外の大学で授業を受けること、いろいろな国から来た学生と共同生活を送ること、海外で生活すること、どれもが留学したからこそできる貴重な経験です。もちろん楽しい思いだけではなく、苦しい思いや悔しい思いも(むしろそっちの方が)たくさんします。そうした苦い経験も含めて「留学したからこそできる貴重な経験」であると皆さんが捉えることができるならば、間違いなく留学は充実したものになります。

「留学は楽しい」。まだ留学生活が始まって2週間ちょっとの僕でさえ、もう楽しいのです。留学を志している方は安心してください!応援しています!

これからも僕の留学体験を記事を通して皆さんにシェアしていくので楽しみにしていてください!それでは!

いかがでしたか?スカラシップパートナーズでは、世界へ、ジブンへ挑戦する人を応援しています!留学現地からの体験レポートや奨学金、留学に関するお役立ち情報をお届けしていきますので、ぜひフォローしてください。

スカラシップパートナーズは留学奨学金の事前学生登録も受付中です!