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アメリカ北東端!? 島の上の小さな大学で「環境学」を学ぶ

海外留学に特化した奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」に登録している現役留学生ライターによる「世界の留学体験レポート」。
今回は2022年9月より、アメリカ・メイン州の私立大学「カレッジ・オブ・ジ・アトランティック」に留学中の、藤原瑞貴さんの留学体験です!




College of the Atlanticで「環境学」を専攻

はじめまして!藤原瑞貴(ニックネーム:みずき)と申します。

実家は神奈川県にあり、アメリカのメイン州にあるCollege of the Atlanticに正規留学しています。次の項目で触れますが、3年生から編入学をしました。この大学には2年間滞在して、2025年6月に卒業する予定です。

実は私の大学は「学問は分野で区切れない」というフレーズを掲げています!
しかし一応形式上でHuman Ecology学部という名前はあり、全生徒がその学部に所属している形になっています。Human Ecologyとはなんだ?と思う方も多いと思います。みなさんがそう思う通り、具体的な定義はありません!

卒業時には「自分にとってのHuman Ecologyの定義」という作文を提出しなければいけません。私は現在、自分なりの定義を見つけるために環境問題と人権問題の関わりなど、幅広く勉強しています。
いわゆるリベラルアーツっぽい教育制度です!

留学のきっかけ: 『環境正義』って何?!

自己紹介でも書いた通り、私は3年生から今の大学に編入しました。その理由は、「アメリカで生まれた『環境正義』という概念をもっと勉強したい!」と思ったのと、学問だけでなく地元地域や地域住民との関わりにも力を入れたいと考えたからです。
編入学前は、早稲田大学の国際教養学部にいました。

そこでSDGs全般を勉強していく中、2年生での交換留学で『環境正義』という概念に出会いました。
簡潔に言うと環境問題と人権問題の関係性についてで、環境問題を生みだしている社会構造に興味があった私はそれをもっと勉強したいと思うようになりました。加えて、アメリカの地方は地元住民や地元の非営利団体とのつながりも強いことに興味をもち、コミュニティ活動をもっとしたいとも考えていました。

いざ2年生の1月に編入すると決めてからは、すごく忙しかったです!
今の大学を含め複数の大学に、志望理由、編入前の活動、英語試験の点数などを書類にまとめて提出しました。

手続きの上では、成績書をもらうために大学のオフィス、銀行情報を提出するために親、など多くの人にも作業をお願いする必要があり、周囲の支えを改めて実感した時期でもありました。
1月に編入学を決めるというのは比較的遅いのですが、なんとか周りの協力もあって3月の出願に間に合わせることができ、4月頃に合格通知をいただきました。

「アメリカで一番環境にいい大学」とは?

キャンパスでも人気のまるでお城のような建物

私が留学している、College of the Atlanticは、ランキングで”The Greenest College in the US”(「アメリカで最も環境にいい大学」)という称号をもっています!

では、「アメリカで一番環境にいい大学」はどう環境にいいのでしょうか?

まず、昨年からキャンパス上の電気をすべてキャンパス内の太陽光パネルでまかなえるようになりました。実際、一部の寮の屋根には太陽光パネルが設置されています。

そして建物の断熱にも力を入れています。冬には-25℃にもなりうるこの地域では暖房が欠かせません。しかしエネルギーの消費を減らすためにも、近年すべての窓枠に断熱材をはめたり、新しく建てる建物の壁には多くの断熱材を入れたりしています。昨年私が倉庫の建設に携わったときも、3種類の断熱材を厚く入れる仕事をしました。

それ以外にも、食堂でヴィーガンの選択肢が必ずあったり、一部のお手洗いがコンポスティングトイレ(水を使わないトイレ)になっていたりと、日々の生活から環境への取り組みが進められています!

週末にはたくさんのイベント!

入学オリエンテーションの5泊6日のキャンプ

上の写真は、入学オリエンテーション内のキャンプ旅の最終日に撮ったものです。湖がとてもきれいですよね!

このキャンプのように、毎週末や平日に多くのイベントが用意されているのがこの大学の特徴です。様々なクラブがキャンパス内で主催するものもあれば、町の外のいろいろなところに連れていってくれるイベントも多いです。

そして大学のすぐ近くに国立公園(Acadia National Park)もあるので、そこでのハイキングイベントなどもたくさんあります!

そして私の留学理由に書いてある通り、地域住民や地域団体とのつながりも強いのが特色です。私は3〜4つの団体に所属し、長期ボランティアやインターンシップをしたり、町内でのイベントに参加したりしていろいろな人と関わるようにしています。

加えて、インターナショナルの生徒にはホストファミリー制度も用意されています!私も近くに住むご夫婦にお世話になっており、レストランでの食事、ご自宅での食事、近くの観光など様々なことを一緒にさせてきてもらっています。また今年度久しぶりに会えるのが楽しみです!

留学してよかったこと:新たな価値観・視点・文化を知る日々


留学してよかったと思うこと、それはありきたりな表現かもしれませんが「新たな価値観・考え・文化・視点を知ることができること」だと考えています。

簡単にいうと、自分の当たり前は通じません。
身近な話だと友人との待ち合わせに始まり、授業中のディスカッションに出る意見の裏にある考え方や価値観など、すべてが異なることを日々実感しています。

そして同じ「環境問題」でも日本とアメリカでは状況が全く違います。
それぞれがどういう文化・生活様式のもとにその課題を抱えているのか、それをしっかりと考える必要があります。

日々の生活から授業中、インターン中まで、あらゆる場面で幅広い視点を持つことや自分の当たり前の価値観を疑ってしっかりと目の前の物事と向き合うことの重要性を学びました。

そういった学びだけでなく、新たな楽しみもたくさんあります!

好奇心旺盛な私にとって、日本とはまた違った自然の景色を見られることや体験ができることこそが、なかなかできない経験をさせてもらっているなと実感します。それも自分にとっての世界・視点の広がりにつながっていると感じています。

これから留学を目指す人へ

これを読んでくれている方には、留学に興味がある人から留学が確定した人まで様々いるのかなと思います。
まずは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
少しでも日本の大学生活との違いやその魅力が伝わっていたらうれしいです。

正直留学にはお金がかかるケースが多いです。
だからこそ、自分が何を勉強したいのか、何をしたいのかをできるだけたくさん想像して思い描いてから留学の準備・留学生活をしてほしいと強く思います。私のこのブログがその助けの一つになれればとても光栄です。

アメリカ留学の一部しか知らない私ですが、困難が多い中でも留学をしてよかったと自信をもって言えます。

みなさんにとって一番納得のいく選択ができ、その先で楽しくたくさんの学びを得られることを願っています。そして一度決めたら、あとはその決断を自分の力で正解にするしかありません!私もそう信じて頑張っています。

日本を飛び出して挑戦しようとするみなさんにいい結果が来ることを祈っております!

いかがでしたか?
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