捨歌拾遺 二

薔薇剪定後に修道尼僧がやつてくる鈍く錆附く青銅階段

コンスタンティノ―ブルの火事に濡ちゐる燭台を掲げ明くる日までは 明くるならば

「骨色の螺旋殻に硫酸銀の花を享けて真鍮製自律機構端子を抜挿せる真昼」より出奔をせむ

機械工学線対称の蝶を巧み実像の乾板陰影フィルムが融くるを

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