Angelo活動休止発表とアルバム「CIRCLE」

2021/8/1 LINE CUBE渋谷。
私は二階席だか三階席だか、とにかく高くて遠いところからキリトを見ていた。

「Angeloは、そのライブをもって…」
言わないで、その先は言わないでと祈っていたが、キリトの口からはっきりと発表された無期限の活動休止。

あの日から3ヶ月以上経ち、少し気持ちも落ち着いてきたものの、あの瞬間のことを思うと、今でも心臓がヒュッと縮み上がる。目の前が真っ暗になり、二階席だか三階席だか分からないが自分の立っている足場がガラガラと崩れてなくなるような感覚が蘇る。

活休前最後となるアルバムCIRCLE。心して聴く。

COUNTDOWN
ドラマティックな始まり。低音がきいててかっこいい。大サビ前にドラムとボーカルだけ入るのが珍しい気がする。

VOICE
イントロから勝ちを確信。私の好きなタイプのキリト曲だ。歌詞も抒情的で、メロディアスに、切なく紡がれる声。私の好きなキリトだ。90年代V系っぽさと、新しさがうまく融合している。

スーサイドゲーム
VOICEの余韻にひたらせないような攻撃的なサウンドが響く。ギターかっこいいなあ。サビの転調も良い。面白い曲。

PIERCE OF THE SKY
SKYきたー!なんとなく、PIERROTっぽさを薄々感じてきていたところです。葛藤と苦しみの中、自問自答しているような印象の歌詞だ。曲はちょっと一本調子かも。

ガイア
これまた攻撃的でゴリゴリしたサウンド。サビの広がりがOutbreak感ある。かりゅうは本当にこういう曲うまい。ライブで聴くのが楽しみ。

PURELAND
明るくてポップ。しかして、歌詞の内容的には輪廻転生の歌かな?死んだ後のことを指しているようだ。

砂の城
築き上げては波に攫われ失う短命な砂の城…センチメンタル…キリトが守りたかった、大切に思っていた気持ちが伝わる。最後は活動再開への希望を感じさせるような歌詞。切なくも、どこか甘い歌だ。

SIGHT
キリトのSIGHTだろうか。素直に誠実に歌を作ったとインタビューで話していたキリトを思い出す。素直で優しい歌。
ライブのときはステージの背景にまたAngeloのロゴ出すんでしょ?こんなん絶対泣くじゃん…

LINKAGE
音源にしては感情の込め方がいつもより強い気がする。力強い歌声とメッセージが伝わってくる。

CONNECTED NEW CIRCLES
イントロからすでにオーラス感が漂っていて、HUMAN GATEみを感じる。優秀の美という言葉がよぎる。
忘れないで 交わしていた約束…もちろん覚えてるよ。あの約束でしょ。忘れるわけないよ。
でも悲しいんだよ。仕方ないでしょ。これも絶対泣く。


総評
どことなくPIERROTっぽさを感じるなーと思ってたけど、考えてみたら当然のこと。PIERROTは終わりに対する世界観を色濃く持っていたバンドだった。今回キリトはAngeloの終わりを描いた。テーマが終わりなら、終末を特徴とするPIERROTっぽいカラーが出てくるわそりゃ。

全体的に前を向けというメッセージが強すぎてやや食傷気味だけど、そりゃまぁこんな時に言えることって、それくらいだよね。
こんなにゴリゴリに背中を押されても、やっぱ悲しいものは悲しいわけで、堪えきれないかもしれないけど、それでもやっぱりキリトが頑張って伝えてくれているんだから、前を向いて、泣かないで、最後まで見届けようと思う。最後の瞬間まで、絶対泣かない。

そう思っていた矢先に届いたのは、11/24(私にとっては初日)新宿のチケダウンロード通知。ドキドキしながらダウンロードする。
A列だ。
e+の神様、こんな私にまた素晴らしいものをくださって、本当にありがとうございます。

今までキリトとe+の神様が与えてくれたものに恥じないよう、精一杯前を向き、最後の最後まで全身全霊で楽しみたいと思う。

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