スタートアップや新規事業において知っておくべき5つの優先順位付けフレームワーク
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スタートアップや新規事業において知っておくべき5つの優先順位付けフレームワーク

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Withコロナ社会の変化するスピードに対応し、新しい価値を生み出すためには、重要なことに集中して事業を進める必要があります。ここではスタートアップの事業やプロダクト開発の優先順位を付けるために役立つ5つのフレームワークをお伝えします。

①ICEスコアリングモデル

ICEスコアリングモデルは、グロースハックの概念を作り上げたSean Ellisが開発した、アイデアやプロジェクト案を評価し優先順位付けする手法です。

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このモデルは影響度、信頼度、および実現の容易さの3つのセットの測定によって評価します。それぞれのアイデアに対して1~10の相対スコアを付け、3つを乗算した値がICEスコアとなります。

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ICEスコアの高いタスクを優先するとういう判断が出来るため、意思決定を迅速に行えます。ただし、スコアは主観的になりやすいため、メンバー複数人でスコアリングし評価する手法も有効です。

②緊急度/重要度マトリクス(アイゼンハワーマトリクス)


緊急度/重要度マトリクス(アイゼンハワーマトリクス)は、アメリカの第34代大統領アイゼンハワーによって形作られ、後に『7つの習慣』のスティーブン・R・コヴィーが再構築し広めました。
To-Doリストを作るだけでなく、緊急度と重要度の二軸でタスクを分類し、そこから優先順位をつけていきます。

緊急度重要度

(A)重要かつ緊急タスク: 最優先で取り組むべきタスクであり、最初に着手しましょう。
(B)重要だが緊急ではないタスク: 重要な目標とタスクですが、期限は長期になります。タスクに期限を設けてスケジュール内で柔軟に実行できるようにする必要があります。
(C)重要ではないが緊急のタスク: これらのタスクは、可能であれば外部にアウトソースし、必要に応じて自分で実行します。基本的にはA,Bを優先すべきでしょう。
(D)重要でも緊急でもないタスク: このタスクは実施する必要がないためタスクからは削除しましょう。時間の無駄と見なされるものです。

③Value vs. Effortマトリクス

Value vs. Effortマトリクスは、タスクが完了した場合の価値と投入する労力によって優先順位を付けます。それぞれ評価した結果を2×2の4セグメントに分けて判断します。

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(1)Quick Wins: 低コストで高い成果が出るタスクです。特に短期で成果を出す必要がある場合に優先的に取り組みましょう。
(2)Big new features: 価値は高いが実行に時間が掛かるタスクです。これらは基本的にはQuick Winsの後のタスクとして組み込みます。
(?)Maybes: 実行したとしても高い成果は見込まれないため、余裕がある場合に(1)、(2)の合間に行います。
(×)Time Sinks: 評価時点では行う価値がないものであり、実施タスクからは外しましょう。

④マッキンゼーの優先順位付けアプローチ

コンサルティングファームのMcKinsey & Companyは、プロジェクトとリソースの割り当てを最適化し優先順位付けをするためのフレームワークを公開しています。Value vs. Effortマトリクスに戦略的観点も加えより精緻化したものになります。このアプローチを導入したハイテク企業は開発費の20%を削減し、成長分野に投資が可能になったとしています。

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1.リソース需要とデータを収集: 成長、コスト削減、イノベーション、保守のプロジェクト・タスクに必要となるリソースが全社でどの程度あるのか正しいデータを収集し整理します。ファクトとなるデータは正しい評価をするために重要です。また、サイドプロジェクトや緊急対応に使用されるリソースは総リソースの20~30%を超えていないことを定期的にチェックします。
2.客観的なルールに基づき優先順位付け: ファクトベースでそれぞれのタスク・プロジェクトを客観的なルールに基づいて優先順位付けをします。価値指標はNPV(正味現在価値)を利用しますが、進行中のプロジェクトはサンクコストも加味する必要があるため注意しましょう。その他の指標として、リスク、テクノロジーの魅力、立上げ時間、戦略的重要性などがあります。
3.リソースの制限を理解: 各タスク・プロジェクトにリソースの初期マッピングを行い、ギャップを理解します。
4.戦略的な評価を実施: 戦略的な評価を行い、優先順位の調整をします。短期的な収益観点に加え長期的な成長目標を達成するために優先順位を変更していきます。(例えば今後成長期待の高い市場への参入であれば収益性が低くとも優先順位を高くする)
5.リソースを割り当て計画をアップデート: 戦略評価に基づいて、リソースを再分配します。
6.実行:データによりファクトベースでかつ戦略的に決められた優先順位に基づいてタスク・プロジェクトを実行します。

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⑤ボストンコンサルティングの優先順位付けアプローチ(DICE framework)

Boston Consulting Group (BCG)は、チェンジマネジメントの成功を予測し優先順位を付けるためのツールとしてDICEフレームワークを開発しました。DICEフレームワークの頭字語は、Duration(実行期間、または学習にかかる時間)、Integrity(誠実さ)、Commitment(目的追及意志)、およびEffort(労力)の略です。 各要素には1から4の評価が与えられ、1が最も楽観的な評価であり、4が最も悲観的となります。

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スコアの解釈
健全(Win Zone):スコアが14未満の場合は、成功の可能性が高いことを示しています。優先順位は高く実行すべきでしょう。
懸念(Worry Zone):スコアが中央(14~17の間)の場合は、成功に懸念が示されています。やり方を見直す必要があります。
危険(Woe Zone):17を超えるスコアは成功の可能性が低い状態です。タスク・プロジェクトの削除を検討しましょう。

まとめ

スタートアップや新規事業におけるタスクやプロジェクトの優先順位付けをするためのフレームワークを紹介してきました。優先順位を決める際は、マッキンゼーも指摘しているように、必要となる正しいデータを収集し、ファクトベースで判断することで有効となります。今回紹介したフレームワークが効果的な優先順位付けの参考になり、事業成長の一助になれば幸いです。

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