7年後のファッションショーと10年後のオオサンショウウオ
※岸田奈美さん主催の「キナリ杯」へ応募したエッセイです
「何? そのダサい服。一緒に歩きたくないんだけど」高校1年生のとき。同じクラスの女の子と初めて私服で遊ぶことになって、待ち合わせて3秒で私は「ダサい」の刻印を押された。思春期真っ只中の私は苦笑いを浮かべて傷つくしかなく、それから7年もの間「ダサい」ことが大きなコンプレックスになった。
「ダサい」と言われた悔しさから、私とおしゃれの戦いが始まった。それまで、太っていることを気にして黒い服ばかり着ていたので、赤や青に緑の