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クリエイターの仕事の範囲が増える。

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こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスで作曲の仕事してます。

僕の収入源のほとんどが請負仕事。テレビ局だったり、映像制作会社だったり、ゲーム制作会社からの仕事。まだまだしばらくはこの仕事のやり方で稼ぐのが一番メインだろうと思うけども、たぶんどんどんクリエイターの収入源も変わっていくんだろーなーと思ってます。世の中の環境が変わるのもひとつ要因としてあるはずで。

このnoteでもよく名前が出てくる#宅録お母さん。音楽作るのが趣味な主婦です。普通の専業主婦です。業界内で仕事してるわけではないです。そんなお母さんが、こんな発言を。


5Gがくるんです。僕は詳しくないんですが、今年からかな?来年のオリンピックの頃には、スマホでストレスなく動画が観れるようになるはずで。それを見越してなのか、動画作ってる人たちの動きが活発です。静止画しかやってこなかったような人も動画に手を出し始めてます。2時間くらいの映画が数秒でダウンロードできるんでしたっけ?skypeしててもむっちゃ画質いいんでしょうね。音もクリアになって。ストレスがなくなるってことは、会わずにどんどん仕事ができるってことかもしれません。そうでなくても、すでにネットで世界中の人と繋がってるので。

そしてTwitterのTL上でなるべく完結できるようなものが増えてきましたよね?リンク貼っても誰も飛ばないから。いずれTL上でゲームができたりするんじゃない?ってこないだ友達との話題にも出ました。あとTLに流れてくる映像の文字の乗り方もここ数ヶ月で変わってきましたよね。編集というか見せ方も変わってきました。それでいうと、広告において音楽が意味なくなりつつある領域が出てきました。テレビCMだと、画面を見てない人は耳でCMを聞きます。それが宣伝効果につながってました。(だからヘンなコマソンとか流行る)

でも、Twitterに流れてくる動画って音聞かないじゃないですか。音楽やってる人は、お互いの曲を聴かせあったりするので音量あげてるのがデフォルトかもしれないですけども、たぶん誰も聞いてません。僕もTLに流れてくる音はよっぽどでない限り聞いてません。(消音にしてる)広告業界における音の価値、位置付けが変わってきてる気がします。音楽の仕事がどんどんと変わっていく感じしませんか?(いずれはまた音楽が必要ってなってくるはず)

実はwebの世界でも、スマホの世界でも、音があんまり重視されなかった時期があります。よく仕事してた広告系のプロモーションメインのweb制作会社があったのですが、一時期ぼくに仕事依頼がなくなったことあります。「音ならさない風潮でして、、、」みたいな話聞いたことあります。webの仕組みだかスマホの仕様だったか、そういうのが要因だったようです。スマホのアプリも最初は音が軽視されてましたしね。そういえば電車の中で流れてる広告は音がないですね。

#宅録お母さんみたいな人はマレだと思うのですが 、日常の生活の中で変化に気づく人はいます。仕事してる人は気付く必要があると思います。気づかないと取り残されます。

過去に、世間では3Dがメインになってるのに、いつまでも2Dばっかやっていて、やってることが古くなって潰れてしまった会社もありました。(僕がいた会社)今、ほんとに世の中の変化が激しいので、ついていくのが大変です、、、(逆に古すぎると価値があがることもありそうw)

他にも、TLでCHEEBOWさんがこんなことを。

これも時代の変化ですね。あれ様子が変わってきたぞ?っ僕自身、世間についていけてるのかわからないですけども、とりあえず変わることが必要であることはわかるので、どんどんといろんなことをやってます。引きこもって音楽作ってるだけでは、お客さんからしたらロボットが作ってるのと差別化もできないですしね。誰が作ってたっていいわけです。曲の個性で需要がある人は作るだけでもいいかもしれないけど。作曲家なのにTDまで自分で手がけないといけない世の中じゃないですか、これだって過去に仕事の内容がガラっと変わった大きな出来事。(僕の経験でいうと、スーファミからプレステになった時にそうなった。ゲーム業界。)

地上波のいい時間帯の番組の音楽の仕事のやり方は、まだまだ残ると思いますし、そこが大きなお金を生む部分でしょうけども、そこを目指すと同時に、他の場所でも自分が出来ることをどんどんと実行していかないと、クリエイターだけで食べていきたいって人には未来がないなーと思ってます。

まぁ、そんなこと言っても、僕が住む千葉の館山という田舎は、電子マネー的なものもまだまだだし、普及なんてしなさそうだし、東京と地方はますます二極化するんだろなーと思います。人集めてライブして、人を楽しませてって人たちは、案外まだまだ大丈夫な気もします。自分がどこにいるかで必要なことも変わりそうですね。

まぁ現状、僕自身生き残れるかなって状況なので、どんどんモガいていこうと思います!



フリーランス作曲家のための講座
(3月、6月、9月、12月に募集しています)
https://scatgoto.exblog.jp/27691572/

《講師紹介》
スキャット後藤

音楽プロデューサー・作曲家。音楽制作プロダクションcutecoolを主催。
フリーランス19年目。1994年より京都大山崎のゲーム会社にてサウンド開発の仕事をはじめる。1997年、上京。2年半会社員としてゲームサウンド開発に携わる。2000年5月、会社に所属してるより自分で直接いろんな繋がりがある方がリスクが低いと思いフリーランスの道へ。

この頃からゲーム以外のテレビ番組やCM音楽の仕事をはじめる。2016〜年は秋元康氏プロデュースの欅坂46やAKB48のドラマに参加、音楽プロデュースと劇伴を担当する。スクウェアエニックスの音楽ゲーム『スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~』に楽曲提供。2018年、「青春高校3年C組」「きらきらアフロ」「君は放課後、宙(そら)を飛ぶ(私立恵比寿中学)」などの音楽を担当。

詳しい実績はこちらをご覧ください。

www.cutecool.jp
Twitter: cutecool_kikaku

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