はなぢ北条海岸2

100%音楽の仕事だけで収入を得たいという方だけ読んでください。(宣伝です)

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスで作曲家やってます。

(全文無料で読めます。)

Twitterにこのnoteが流れてきました。1円を稼ぐ、難しさ。音楽を職業にしたいという人とよく話しますが、同じような壁で悩んでます。

この記事の内容を、音楽に置き換えて考えてみたいと思います。100%音楽の収入で仕事していきたいという前提で書きます。僕は音楽の仕事をはじめて25年目ですが、「仕事を獲得する」がダントツで一番難しい仕事だと思ってます。実績が0の人が1にするのは、さらにハードルが高いんじゃないでしょうか。


▷ライスワーク

主にお金を稼ぐ時間。音楽を作っても、その収入が0円であれば、バイトしたり、貯金を切り崩して生活するしかありません。仕事がないということは、実績も作れません。いつまでもスタートラインです。とりあえず、ココナラで音楽の仕事募集をし、Audiostockに音源をアップして購入してくれる人を待つことになってる人が多いと思います。すぐにお金になればいいですけども、なかなか難しいという話も聞きます。プロを目指す人に「他に何をしてるか?」と聞いてみたら

とりあえず曲作ってツイートしてみようかと
コンペに参加してみようかと思っていて
プラグインとか作曲の勉強してる
ホームページを作ろうと思ってる

みたいな答えが返ってきます。もちろん、どれも必要だしやればいいと思うのですが、本気でそれを職業にするには、もっと必要なことがあると思うのです。プロになるんだったらもっとちゃんと考えて作戦立てて、ひとつひとつ行動していこうよ!って思ってたのですが、そもそもそういう人たちはは、そもそも業界のことを知らない、、、、そして、どういう音楽の仕事があるかさえわかってないのです。あとプライドが高いというか、「こういう仕事でないとやりたくない」みたいなことだったり。

たとえば、売れてなくても、無名でも、安定した収入を得てる作曲家がたくさんいるという事実。僕もその一人です。あ、ちょっと嘘書きました。僕の収入は不安定でフラフラしてます、、、。SNSでいろんなことを発信してる作曲家なんて、ごくごくごく一部です。僕のまわりには何百人と作曲家で食べてる人がいますけどもTwitterで見かける人はごく少数です。ほぼいません。しかもTwitterにいたとしても音楽の仕事に関して書いてる人となると、さらに人数が減ります。ネットにはすごく偏った情報だらけってことになります。ということは、自分で情報収集するしかないわけです。

ライスワーク。僕は幸い「やりたい仕事をする」「楽しいと思える仕事をする」「仕事したいと思う人とだけ仕事する」「やりたくない仕事はしない」を徹底しているのでライスワーク感はほとんど無いし、仕事にたいして不満はあまりないのですが、まわりを見てると「このクライアントの仕事がなくなったら生活できないから」という理由で、あまり興味ないけどもこの仕事やってます...みたいな人も多くいます。まさにライスワーク。まぁ、僕もいまは楽しく仕事できてますけども、余裕がなくなって「やりたくない仕事」をやる時が来る可能性も大きいです。生活するためのお金は必要なので、そうなってきたらプライドもクソもないですね。僕は信念曲げてでも生活を優先します。

プロを目指す人が目指してる場所。有名タイトルのゲームとか、人気あるテレビの枠というのは、多くの人がやりたがる仕事です。でも、そこは競争率が激しいです。すでにいろんなしがらみとか、おつきあいがあって、実績があったとしても新規参入するのは非常に難しいです。仕事の数を0→1にする人が向かう場所ではないような気がします。ごくごく稀にいきなり大きな仕事得る人もいますが、、、バンド解散後、音楽制作はじめていきなり「龍が如く」ってゲームの音楽をずっと作ってる友達がいますが、彼はプロジェクトの担当が彼の音楽に惚れ込んでたって経緯があって、いきなりプロでやれてます。


▷ライフワーク

作曲の勉強・練習をする。好きな曲を作る。でも、どうせやるならそれをお金に繋げたいと思う、ファンも欲しい。ライフワークのつもりが、結局ライスワークを意識することになる。依頼をうけて企業からお金をもらうのか、ファンから直接お金をもらって音楽を職業にするのか。向き不向きもあると思いますが。

たとえば、ネットで有名になったとしても仕事が来るとは限りません。お金になる!というハードルはすごく高いです。この有料noteも月額300円ですが、何度も何度も考えて結局購読しないって人がかなり多いと思います。

一昨日、こんなツイートをしました。職業作曲家としての広告をTwitterのTL上にどんどんと流していこうという実験です。これがどういう風にみなさんの目にうつってるかわからないですが、これを聞いてくれた人が仕事依頼してくれるかも!という魂胆ですね。あまり期待できないと思いつつもやってみないとわからないなーってことで試してます。僕にとってはオマケの営業活動です。すぐに結果出にくいことはライスワークとして考えづらい気がします。(ただし、いろんなところにタネを蒔いた方がいいとは思います)

ライスワークを作りたい場合、あまり優先的にやることではないかもしれませんね。もっと今すぐやらなきゃイケないことがあるはずです。

ちなみに、↓このコマ撮りアニメ「Pen&Magic」の仕事はSNS経由で依頼が来ました。こういう成功体験もあるので、ほんの少しだけ期待してる部分もないわけでなないですが。

この仕事もSNS経由できました。

他にも、SNS経由でテレビ番組の仕事もきました。とは言っても、仕事をもらおう!と思って活動してたのと違うところからきたので、次どこかから仕事くるかはわかりません....(すべて今年)


僕の場合、力の入れ方としてはオフラインでの活動の方がかなり主になります。その方が確実で早いからです。「会いたいです!」って会いにいくのが一番早いです。SNSでよく宣伝活動したりしてますが、たいして仕事になってません。Twitterにエサをなげてもかかってくれません。20年間フリーやっていて、仕事がなくてヒリヒリする時もあります。「ヤバイ!今すぐ仕事探さなきゃ!」って思うことも多く、そういう時ってネットの活用だと仕事になるまでに時間がかかりすぎるし、そもそも仕事になる可能性が(僕の場合)低いので、別の方法を考えて行動します。1円を稼がないと意味がないのです。1円を早めに稼ぐ。(時間稼ぎできる人は別)

音楽を仕事にする、1円を稼ぐためには、どれだけ「リアル」に考えることができるかって事だと思うのです。まわり暗闇の状態で、灯りも持ってない状態だと何をしていいかもわかりません。闇雲に歩いていくしかないです。ほんの少しのリアルでも知っていれば具体的にできることが増えます。

先日、音楽の仕事をしたいという人と食事したのですが、まわりにプロの作曲家が増えてきたので「音楽で稼ぐ」という事が前よりはリアルに感じれるようになったそうです。経験をつむことで、はじめての仕事でもリアルに想像しやすくなります。問題が起きそうなことも事前に想像できるようになります。「リアル」ってのは大事だと思ってます。

仕事がないとお金がもらえないし、お金がないと生活ができない。なんとなく目的もなく行動しても効果はでないです。だって、綿密に計画して動いても勝率はあがるかもしれないけども、確実じゃないから。1円稼ぐために「リアル」に描けないところは、なんとかして想像できるようにしていく。頭の中のことを一度紙に書き出してみるといいってのは、具体的に考えられてるかどうかってことがわかるから。書けないってことはボケボケってことですね。


▷営業

デザイナーもコンペ案件に苦しめられてるんですね。僕は、音楽を仕事にするために、音楽で食べていくためにコンペを捨てました。元々、アイドルへの楽曲提供などがやりたくて音楽をはじめたのですが、違う道を選ぶことにしました。コンペは数回やったことあるのですが、それは仕事にカウントしませんでした。コンペを仕事ってことにしてしまうと脳みそが「仕事した」って風に認識してしまうから。採用されて印税が入って1円になった時に「仕事」って思うようにしようと思ってました。まぁ、コンペはやってないですけど。

このデザイナーさんも「作った案件は、100件。最初の1ヶ月で、1度も採用されないまま、時が過ぎ、絶望します。」と書いてます。

もちろん、これを繰り返しチャンスを手にした人もいます。ヒット作に巡り会えた人もいます。でも、それはごく少数の人。ライスワークを作るための行動として考えるには遠いと思います。コンペをやるのがダメなのではなく、本気で食べたいなら違う道、もう少し可能性の高いことも同時にやっていく必要があります。

まず「どんな仕事でもいいから音楽をつくってお金を得る」ということだけを考える。「○○に楽曲提供したい」というのはあってもいいけども、それは二番目、三番目。まずは、バイトしなくていい、貯金使わなくてもいいをクリアすること。

どこに、どんな音楽の仕事があるのか想像してみる。誰がなんの仕事をして安定した収入を得てるのか調査してみる。渋谷歩いてるだけでも、そこらへんで音楽とか映像が流れてますよね。テレビ見てると、YouTube見てると、そこにも音楽たくさん流れてますよね。戦い方ですごく大事なのって作品の質をあげることも大きいけど、情報や知識を持ってるかもかなり大きいと思ってます。プロ目指してる人と話してると、圧倒的にその辺が欠けてます。最初の1円が稼げた人の話を聞くと、ちゃんと頭使って行動してます。自分で調べて、たとえば業界のことなど知識つけてます。
 
「◯◯(有名アーティスト)は、あの仕事でいくら儲けたらしい」みたいな話をたくさん知ったところで仕事には繋がりません。もっと必要な情報を得た方がいいですね。


▷まとめ
 
できるかぎり、リアルな状況を想像し行動する。ぼんやりしてる不明瞭なことは、どんどん排除していく。リアルがわかるようになれば堂々と振る舞えます。例えば、「これ作るのにいくらかかりますか?」と質問された時にオドオドするのは、業界水準の金額がわからないとか、自分ならこれくらいの金額を提示しても大丈夫というのがリアルに想像できないから。数ヶ月前にドラマCDの見積もりを聞かれたことがあるのですが、今までやったことない仕事でどれくらいの金額で提示するのが妥当か想像つかなかったのでオドオドしてしまいました。これはリアルを知らないからです。プロでやってる僕ですらそんな状態なんですから、まだ業界にいない人がリアルに想像するのは難しいとは思います。結局いまだにその仕事の妥当な相場がわかってません....

さて、本題です。(ここから宣伝)

音楽の仕事についての知識をつけたい、業界のことを知りたい、いますぐ何をすれば、プロで食べていくキッカケが作れるのか知りたいという方


「フリーランス作曲家のための講座」を受講してみてください。僕の持ってる全知識とアイデアを総動員して、あなたがプロの作曲家としてやっていけるプランを提案します。とにかくリアルを知ってほしいと思います。一気に可能性を引き上げます。他にも、音楽のスキルアップの相談(ダメ出し)など、なんでも相談できます。現在、受講生を募集してます。(9/20まで)

いまこの講座を受けると、年末までにいろんな知識がつき、自分がいま何をすべきなのかもわかります。来年早々、勢いづけて活動したい方、ぜひご検討ください!よろしくおねがいします。

【受付中】
フリーランス作曲家のための講座(2019年10〜12月)、受付開始しました。 ご希望の方はDMにてご連絡いただければと思います。よろしくお願いいたします。(受付期間 : 9/20まで)

↓詳細はコチラです。
https://scatgoto.exblog.jp/27691572/

12月、3月、6月、9月のみ募集します。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


スキャット後藤


-------------

▷最近の仕事

NON STYLE LIVE2019「Re:争論~リソウロン~」コント音楽
ショートアニメ「テレビ野郎 ナナーナ わくわく洞窟ランド」
  (テレビナナーナ音頭、スペランカー風の回のみ、テレビ東京」
「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」おしり人間コージのテーマ
「青春高校3年C組」(テレビ東京)秋元康・佐久間宣行
「グータンヌーボヌーボ」

www.cutecool.jp

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?