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日本の「怖い話」を英語で語ろう!【#番外編:PlayStation2時代の名作ホラーゲーム「サイレン」について海外の人たちと語りたい!】

せっかく複数の外国語を必死に勉強してきて、外国語の資格も複数取って、それを何に役立てているかといえば、海外の人たちとホラーや心霊スポットの情報交換をしているという日々。そうやって今日もスキルの無駄遣いを楽しんで生きている八代(ヤシロ)と申します!

さて、外国語で日本のホラーを紹介するという活動をしていて、どうしても語りたいPlayStation2時代の名作ゲームがあります。『サイレン』です!

このゲームに関しては、私の海外交流人生において忘れがたいエピソードがあります。

イギリスからの留学生が「テレビをつけていたら、いかにもジャパニーズホラーな雰囲気の、めちゃくちゃ怖いCMがあった。あれはなんだ!?日本ではあんな怖いCMをゴールデンタイムに流すのか!?」と戸惑っている様子で報告をしてきたのです。

「なにを大げさな」と笑っていたのですが、その後、私自身もそのCMに遭遇。「なんだこのCMたしかにめちゃくちゃ怖いw」!それが「サイレン」との出会いでした。

イギリスからの留学生に「さすがは日本、テレビであんなホラーなCMを流しても許容される文化とは!」と変な感心をされた『サイレン』ですが、どうやら日本でもこのCMには苦情が殺到し、結局は放送禁止になったようですねw

宣伝が怖すぎて問題になった作品」というのは私にとっては食指の動く「吉」パターン。CMが放送禁止になったというニュースを聞いて、当時の私、さっそく『サイレン』を新品価格で購入してしまったのでした。

※そんな伝説のテレビCMはこちら!怖いものが苦手な人は、絶対閲覧注意です!↓

で、この『サイレン』というゲームへの私の感想はどうなのか、というと。

ホラーファンのわたしを狂喜させた大傑作であることは、間違いありません!

さびれた田舎の漁村のオドロオドロしい雰囲気、オカルトとモダンホラーを見事に融合させたクリーチャー造形、どれも完璧に近い出来栄え!このビジュアルを作り込んだデザイナーの人たちを心よりリスペクトします!

ではなぜ、私がこれをもっと強く「面白いゲーム」として紹介しないのか、というと、本作、安易に人に勧められる内容ではないからですね。

怖すぎるもあるのですが、それ以上に難しすぎるんです。怖さを追求しすぎて「難易度のバランス」が崩壊しているところがあるのです。ステージを進めば進むほど「無理!」と叫びたくなるような悪条件の突破が求められる不条理ゲーム。

ホラーゲームなのですから「ちょっとミスっただけで即死」という緊張感はよいと思うのですが、いくらなんでも攻略が困難すぎる。私自身も途中で何度も「詰んで」しまい、結局エンディングには行きつけずに辞めてしまいました。エンディングにたどり着いていないから、トータルとして良作なのかどうなのか、私も知らないのですw

でもまあ、ホラーファンとして、この世界観にはとことん圧倒されたわけですし、映画版や小説版に手を出すほど「サイレン」シリーズの派生商品にものめり込んだわけですし、クリアできないのに何度もスイッチを入れてオープニングからやり直して遊んでいたから、いいのか?!

「真のホラーゲームたるもの、誰でもエンディングにたどり着けるような親切設計でなくてもよいのだ」という恐ろしい高みに行ってしまったこの作品。万人ウケするものではないにせよ、ひとつのゲーム史の到達点だったのでしょう。

そして先のイギリス留学生を含め、「日本のサブカル好き」な海外の人たちにもかなり知られている作品だったりします。言われてみれば、この不条理なまでの難易度のノリは洋ゲーっぽく、海外ゲーマーのほうには違和感が少なかったのかも。

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!