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【読書好きにオススメ映画3本】「果てしない物語」と「薔薇」と「ヒップホップ」と

本が好きな人であれば、それだけでグッとくる設定の映画。内容そのものよりも、登場人物の本に対する向き合い方に共感してしまう映画というものがありまして。

ベタなものも含んでいますが、私の中でのベスト3を選んでみました。書店とか図書館とかいった場所が好きなら、どれもグッとくるはず!次の週末の夜などに、鑑賞いかがでしょう?

1:ネバーエンディングストーリー

序盤、主人公の少年が迷い込む書店のシーンが大好きです。

書店主「ふん、ここには子供用の漫画はないよ。出て行ってくれ」
少年「漫画が好きな子供ばかりじゃないよ。僕は『海底2万マイル』を読んだし『オズの魔法使い』を読んだし『指輪物語』も読んだし!」
書店主「なに!・・・きみ、ちょっとこっちへ来なさい」

過去のファンタジー小説の名作タイトルをスラスラと並べた少年を見て、「む、おぬし、なかなかわかっとるな!」と突然態度が変わる書店主(コリアンダーさん)のキャラクターが凄くいいw。

もっとも、映画はなかなか良くできているとはいえ、原作のほうが奥深いテーマ性に満ちている。映画が気に入ったら是非、原作小説にもチャレンジを!

2:薔薇の名前

中世イタリアの修道院で起こる連続殺人を扱ったミステリー。後半に出てくる「迷宮図書館」のビジュアルが素晴らしい

そればかりでなく、「アリストテレスが書いた喜劇論の本」が登場したり(※古代ギリシアの哲学者アリストテレスは「悲劇論」という日本の岩波文庫にもなっている名著を遺していますが、その中で「そのうち喜劇についても分析したい」という一文があるものの、実際には遺されていない。つまり「アリストテレスの喜劇論」というのは、ありそうで実際には存在しない架空の本)、本の歴史に詳しい人ならニヤリとするコネタが大量に仕込まれている。

ミステリーとして見ると難解に見えるけど、実はこれは「虚構と史実の混合世界」を描いたゲーム的な作品なのです。読書好きならこの世界観にぜひ、浸るべし!

3:ゴーストドッグ

これは知られざる掘り出し物ではないでしょうか!

日本の古典、『葉隠』(「武士道とは死ぬことと見つけたり」で始まる、あの本)の英訳版にハマってしまったヒップホップ好きの黒人さんの殺し屋が、『葉隠』に書いてある通りの生き方をしていくことで、暗黒街を震え上がらせるレジェンド級の最強殺し屋になってしまうという話。

監督はジム・ジャームッシュ。荒唐無稽と言われても仕方ない設定を、とてもオシャレに、カッコよく描いています。アクションシーンの切れ味も素晴らしい!

日本の『葉隠』を、ヒップホップをかけながら読んでいる黒人さんの殺し屋という絵が、こんなに「似合う」とは思わなかった。大好きな映画です!これはもはや手に入りにくいソフトのようですが、ぜひ、ファンが増えてほしい!

以上、三本、紹介させていただきました。どれかピンとくるものがあれば、嬉しいです!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!