私が突然ゲーム実況を始めた理由。
何のことか知らない人からすれば「おいおいいきなりなんの話だい?」と思うだろう。ここ最近、Twitchでゲーム配信を始めている。あれほどMMORPGでも頑なにボイスチャットを否定してきた(そこは今でも変わらないのだが。)私が、である。ゆえに戸惑っている人も少なからずいるかもしれないし、いつか私が「あれ、なんでゲーム実況なんてやってるんだっけ」と迷う日が来るかもしれないと思ったので書き留めておくことにした。
結論から言うと、自分自身のゲームプレイから生じる感性の記録である。カッコつけて書いているが、要するにプレイ日記だ。ゲームをプレイして感じることは多々あって、それはクリアを迎える頃には感動のエンディングへと収束していく。ただ途中に感じたことや、考えたことなどは都度書き留めておくなどしない限りは思い出すことなど難しい。だが流石にそれは面倒、となれば今や手軽にゲームプレイを記録できるサービス(しかも無料で)を利用しない理由はない。Twitchは誰もがライブ配信をすることができて、数日間はアーカイブに残すこともできる。また、YouTubeへのアップデート機能を通じて動画を残し続けることも可能だ。
現時点で3回ほど配信動画をアーカイブしている。だんだん慣れてきたが、人間、誰しも何か新しいことを始めるときには、いつだって勇気ある第一歩が必要だ。私にその一歩を踏み出させてくれた友人(と私が勝手に思っているだけかもしれないが……)に感謝したい。ゴーストオブツシマというゲームの多人数コンテンツを一緒に遊んだのだが、唐突にコントローラーのスピーカーから声が聞こえてくるものだから驚きを隠せなかった。一度も面識はないが、これまでFF14を1年以上も遊んできたこともあり、許された、などと勝手に解釈しながら、自分の中で何かが解き放たれた気がしたものだ。長くなったが、要するに私の勇気ある一歩を踏み出すための切っ掛けを与えてくれたのである。
世の中には、本当に好きなもので生きていくと覚悟を決めて、志高くストリーマーを始めている人もいる。私自身はそんなつもりもなく、視聴者がいなくてもいい、と言うのは嘘になるが、何より自分自身が楽しんでゲーム実況できているうちは続けてみたいと思っている。そういう様にこそ、魅力というものが伝わるような気がしている。「楽して稼げるから」「注目されるから」「承認欲求が満たされるから」という目的意識では続かなくなる。楽しんでいる人、面白い人にこそ人が集うと思うし、願うなら自分もそのようなものでありたいと思う。私の感性の記録に触れて、誰かの心に何か感じるものがあったとしたら、それに勝る喜びはない。
始めてまだ日が浅いが、すでにたくさんの刺激をもらっている。非日常に足を踏み入れたような気分になっているが、調子に乗らないように戒めていきたい。リアルを届ければ届けるほど、確かなリスクに近づいていることを忘れてはならない。(実は既に何度かヒヤリとしたことを経験している。)手軽にできるからと準備を怠ることなく、慎重にしなければツールに踊らされて大変な目に遭うのは自分自身だ。
自分の声を届ける、というステージに上がったことにより、色々と楽しめる幅が広がったように思う。何よりそこに関わってくれる仲間に感謝したい。10年後の私が「こんなくだらないことをして、時間の無駄だったね」と思わないようなものを記録していけたらと思う。