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真っ赤なトマトのフレンチトースト

ーー 焼き立てのバゲットって食べたことある? まるで別物!信じられないくらい美味しいの。
ーー あるある!カイザーの店に行った時は、焼き立てに出くわす確率高いよね、少量ずつ何度も焼いているらしいから。僕は焼き立て買ったら我慢できずに熱いうちに歩きながらつまみ食いしてしまう、、ほんと焼き立てってだけで、どうしてあんなに美味しいんだろう?

ーー そう!バゲットも鮮度が命みたいなところあるよね、でもやっぱり食べきれずに余ってしまうのよね。。何か美味しく料理する方法知ってる?
ーー そうだな、乾燥させて自家製のパン粉にしてもバゲット独特の粗さが良いし、パンツァネッラ(パンのサラダ)にしてもいい。フレンチトーストもバゲットだと美味しく出来るよ、表面の皮をしっかり香ばしく焼くんだ。

ーー フレンチトーストも好きだけど、甘いのはちょっとね。それにフレンチトーストってボリュームあるけどご飯にならないじゃない?
ーー ならトマトを使ったフレンチトーストは?朝食やお昼にもぴったりだし。

ーー トマトのフレンチトースト? トマトの?
ーー そう。真っ赤なトマトのフレンチトースト。

 時に、何かに新しく代替しようとして出来る料理もある。
そして、今日の主役は、少しだけ美味しいタイミングを逃したバゲット。
思うに、それはある意味「生もの」。そのまま食べる場合、フレッシュな”美味しい期限”があるから。もちろん1日や2日ならリベイクすれば美味しく食べれる。それでも余ってしまったバゲットは、今度は美味しい料理の”材料”になる。

 トマトをたっぷり吸わせて作る真っ赤なフレンチトーストは、にんにくの香りを少しだけ忍ばせるのも良い。ふんわりバジルの香りで包んでも良い。でも一番のポイントは、フレッシュなトマトをたくさん使うこと。懐深い偉大なるパンは、拒むことなくスポンジみたいにたっぷりトマトを吸い上げ、一人分で中玉3、4個なんてすぐに食べれてしまう。
では、バゲットが華麗に変身するための材料たちから紹介。


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