見出し画像

ブンデスリーガ20/21 第28節 ブレーメン VS RBライプツィヒ マッチレビュー

こんにちは。ぶるーずです。初めてマッチレビューを投稿します。至らない点が多いと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

両チームのスタメン

画像1

負傷: アンヘリーニョ、クロスターマン、
ポウルセン、ショボスライ、ライナー

出場停止: ウパメカノ、ムキエレ

DFの欠場者が多いライプツィヒは、怪我明けのコナテをCB、アダムスを右SBとして起用し、システムは4-3-3を採用した。注目ポイントは、オルモをいつもより低いIHの位置で起用したこと、セルロートをトップ起用した点である。


試合展開

序盤は、いつも通りのライプツィヒの試合展開と言ってもいい、前線からのハイプレスでブレーメンを自陣内に押し込む攻撃を展開していた。
この展開でいつゴールが入ってもおかしくない中、23分に試合が動く。カンプルがハーフウェイラインからボールを持ち運び、一度ザビッツァーに預けて前進し、ザビッツァーがオルモにパス。オルモは前進してきたカンプルにヒールでバックパスをし、パスを受けたカンプルはオルモがPA内に侵入したのを確認した瞬間、優しいラストパスを出す。パスを受けたオルモは冷静にゴールを決めた。
このゴールの決め手となった点は2つある。1つ目はカンプルの推進力、そして2つ目はMF陣の連携能力の高さである。カンプルは圧倒的なスタミナとキープ力を活かして、ボールを前線まで運ぶことを得意としている。前線への持ち運びで起点作りをし、ザビッツァーにボールを預けて前進したところで、ゴールの形がほぼ決まったのではないかと思う。もちろん、オルモのカンプルへのバックパスもポイントの1つと言える。
このゴールは、カンプル・ザビッツァー・オルモの3人の高度な連携能力が生んだものである。

続く32分には、右サイドで攻撃を展開。アダムスとエンクンクがサイドで連携し、エンクンクがPA右端に侵入したところで、PA内で待っていたセルロートにクロスを出す。クロスを受けたセルロートは、ヘディングでゴール左端に冷静に決めた。エンクンクのクロス精度の高さ、セルロートの高身長を見事に活かしたヘディング技術が決め手となったゴールであった。

前半に2点を取り、勢いに乗ったライプツィヒは更に猛攻を仕掛ける。3点目が入るのにそんなに時間は掛からなかった。41分、ライプツィヒは追加点を決める。PA付近で混戦の中、上がってきたオルバンがPA付近右端からぐらんだーのクロスを展開。中で待っていたセルロートが冷静に押し込んでゴールを決めた。オルバンの状況判断が光ったシーンであった。
セルロートはこのゴールでドッペルパック。このまま前半は終了し、ライプツィヒが3点リードで折り返す。

後半。ライプツィヒは怪我の影響でアダムスが下がり、代わりにヘンリヒスが入る。後半に入ってもライプツィヒは一切、戦術を変えずにゴールに迫り続ける。しかし、後半先にゴールを決めたのはブレーメンだった。

61分。PA右端付近まで侵入したラシツァがクロス。クロスを受けようとしたゼルケとザビッツァーが競り合い、ザビッツァーが何とかクリア。しかし、そのボールがカンプルの腕に直撃し、PKが取られる。PKはラシツァが冷静に決め、ブレーメンが1点を返す。PKの原因となった場面、手薄になった右サイドで攻撃を組み立てられて、ラシツァにクロスを上げさせてしまった。ヘンリヒスが状況判断を誤り、守備が後手になったため、この場面が生まれたのであった。

1点を返されたライプツィヒであったが、その直後に点を取る。63分、右サイドでカンプルからパスを受けたヘンリヒスがクロス。出したクロスはクリアされたが、エンクンクが拾う。拾ったエンクンクは、前進してきたヘンリヒスにパス。パスを受けたヘンリヒスはPA内中央に待ち構えるザビッツァーに目掛けて、グランダーのクロスを展開。クロスを受けたザビッツァーがダイレクトで冷静に決め、4点目が決まった。

試合を決めたライプツィヒはその後、優位に試合を展開。試合はそのまま終了した。


総評

序盤からボールを保持し、ハイプレスを仕掛けるといったいつも通りの戦術を展開し、それを最後まで続けられたことが今回の完勝に繋がったのではないかと考えられる。
攻撃面では、ハイプレスでブレーメンを自陣内に引き込まらせたこと、トップを張るセルロートを目掛けたサイド攻撃、中盤3枚の連携が目立った。これにより、大量得点が取れたのではないかと分析した。
また、守備面では2CBのコナテ・オルバンの統率の取れた守備、サイドを張るハルステンベルク・アダムス、また後半から入ったヘンリヒスのサイドでの守備が輝いていた。
特にアダムスの守備が良かった。アダムスはサイドでの守備が良かったのは言うまでもないが、中に移動して、中盤の守備のバランス調整をしていたことも評価できるのではないかと思った。


マンオブザマッチ

今節のMOMはドッペルパックを決めたセルロートにしたいと思う。その理由は、ストライカーとしての可能性を見せたことである。
セルロートは今年に入ってから、WGとして覚醒し、前線3枚のオプションの1つとして大きな役割を果たしている。そこに加えて、今節見せた決定力の高さは、ストライカーとしての役割も果たせることの証明になったのではないかと思う。
セルロートがWGとしてもトップとしても結果を残せる選手だと分かったことは、今後に向けた大きな収穫と言える。


次節の展望

次節は、ホームで12位のホッフェンハイムを迎える。ホッフェンハイムはここ最近、不調ではあるが、戦力は揃っているので侮れないチームであることは間違いない。確実に勝つためにも、早い時間のゴールに期待したいと思う。
次節にはアンヘリーニョが間に合う可能性が高いので、攻撃のバリエーションが増えることは好材料だ。また、今節出場停止であったウパメカノもムキエレも出場可能であることも大きい。
次節は金曜日のナイトゲームといくこともあり、ここで勝てばバイエルンにプレッシャーを与えれることは間違いない。
一方のバイエルンの対戦相手はヴォルフスブルクであるため、状況次第では、勝ち点差が「2」に縮まる可能性もある。再度優勝争いに浮上するため、CL権を確実なものにするためにも勝利は必須である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?