介護事業所の求人倍率について

今日は介護事業所の有効求人倍率が13.1倍まで上がっていると言うNHKニュースの記事を取り上げようと思います。


1月10日に出ている記事で介護業界全体の有効求人倍率は3.9倍これは全職種の平均倍率の1.4倍と比べると2倍以上の高さだ。
さらに驚くのは、ホームヘルパー等の訪問介護職の有効求人倍率が昨年度13.1倍だったと言うことだ。

この状況の中、いかに求職者にアプローチし、人材を確保するという難題に立ち向かわなければならない。
介護は小規模な事業所が多く、福利厚生で大企業に立ち向かう事は難しい。
そんな中各事業所が知恵を絞って人材を集める努力は当然必要だが、一人でも退職者を少なくする取り組みも必要だ。
コンビニなどで置かれている求人誌を手に取ってみても介護事業所の求人が圧倒的に多い。
では多少の違いはあれどほぼ横並びと言えるだろう。


菊地雅洋さんがブログなどで主張されている「魅力ある教育システム」
というのは、まさにその通りだと思う。
研修の確保、キャリアアップ精度の拡充など、働くことも意義を示せるかどうかが経営者に課せられた使命だと思う。

今回記事に取り上げられている訪問介護については、職員が各利用者さんのご自宅に伺いサービス提供行うというかなり精神的にも負担の多い業務だ。
しかし、登録型の求人は非常に好待遇なものも出ているが、主に必要とされるサービス提供責任者などの常勤職員についてはどの事業所も横並びと言えるだろう。


ケアマネドットコムで取り上げられていた記事だが昨年の介護事業者の倒産は111件だったそうだ。
主な要因が人件費の高騰と人材不足だ。
現場では介護事業者にとって人材が集められなければ倒産。人材を集めることができても人件費の高騰により非常に苦しい経営を強いられている。

事業所は、何ができるのか何をしなければいけないのかというところを真剣に考えないといけないが、これに関しては競争するのではなく手を取り合って助け合わなければならないのではないだろうか。

関東の方では介護施設で勤めている職員が、休みの日に他の施設のヘルプに入ると言うような取り組みも行われているようだ。
こういった取り組みが広まれば、利用者のサービスの質を落とさなくて済むかもしれない。
また、自分の施設だけではなく他の施設を見ることで刺激になったり勉強になったりするだろう。
しかし、休みの日にまで仕事をしてしまうと言うことで体力的精神的な負担は大きいと思う。
そういったところにも工夫が今後必要になってくると思う。

介護業界も今後は働き方改革を進めていかないといけないと思う。
ケアマネジャーに関しては、フレックス制の導入知恵を出せる場面も多いだろう。
しかし訪問介護を含め現場に出る職員さんについての働き方改革をどのように取り組んでいくのかと言うのは本当に大きな課題だと思う。

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