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“oikazeごはん“というイベントを起点とした”ハコをつくっただけでは終わらせない”という信念のおはなし

柴田一哉

「はじめまして、株式会社おいかぜの柴田です!」

16年間でこのフレーズを何度言ったかわかりませんが、”おいかぜ”という会社名が印象的なのか、けっこうな頻度で「おいかぜって良い名前ですね!」とお褒めいただきます。そしてボクの名前より"おいかぜ"という名前をおぼえていただけます。ありがたいです。ほんと。

そしてそして。

最近でこそずいぶん減りましたが、ボクがはじめましての方とお話ををするときに

「おいかぜさんってごはんの会社ですよね?」

と言われることがたくさんあります。

「あはは。あれは会社の取り組みの一つで、うちはデザインやエンジニアリングの会社なんですよー。」

なんていう返しをしながらも、ボクたちの発信が届いていることの証でもあったりして、それはそれで嬉しいなぁなんて思っています。

過去においかぜのウェブやSNSで”みんなでごはんを食べる”ことを発信してきました。oikazeCUBEでおいかぜスタッフとゲストでごはんを食べるイベント“oikazeごはん“、全おいかぜスタッフが集まる会議“ほうれんそう全社会議“。新型コロナ感染拡大が起こるまで、イベントはかなり頻度高く、会議は毎月開催していて、それを知っていただいた方々に”ごはんの会社”と思っていただいているのです。

1、”ごはんの会社”のはじまり

ボクは食べることが大好きです。

毎日食べる朝・昼・晩のごはんが楽しみだし、時折外で食べる特別なごはんも好きです。そして何より誰かと一緒に食べるごはんが大好きです。

最近では食べるだけでは飽き足らず、自分でつくるようになってきました。週末になると最近手に入れた揚げもの鍋を使って、とんかつ・エビフライ・天ぷら・かき揚げなどをせっせと揚げて、子どもたちに振る舞っています。もちろん揚げもの以外にもチャレンジしていますよ!おっと。話が逸れました。

さて。遡ること8年前、おいかぜで初めての新卒採用をしていた時期、プラットフォームソリューション事業部(ITインフラ事業部)ではいまの組織形態がほぼ出来上がっていた頃、さあこれからプロダクション事業部(ウェブデザイン/グラフィックデザイン)をつくり・そだてていくぞって頃です。業界経験のある人材を中途採用をする選択肢もありましたが、ボクは会社のカルチャーをゼロから一緒につくっていける新卒採用を選びました。

新しく入ってきてくれた彼らの最初の仕事は、おいかぜというコンテンツを発信していくこと、ボクはそう思っていたのですが、当時のボクたちにはプロダクション事業部として発信していくことがあまり無かった、だったら自分たちでつくっていくしかない!となってみんなで企画会議をする日々。そんなある日、こんなアイデアが生まれました。

「おいかぜでみんなでごはんを食べて、それをコンテンツとして発信していくのはどうか?」

誰のアイデアで、どうやって決まったのかのディティールは忘れてしまいましたが、割と自然にそんなキーワードで企画が決まり、イベントを開催してそれらを発信していくことになります。そのアイデアを起点に、社外の人たちに対して展開したのが"oikazeごはん"で、社内に対して展開したのが"ほうれんそう全社会議"でした。どちらもコンテンツ化していく前提で。

2、oikazeごはん

oikazeごはんとは?
株式会社おいかぜのoikazeCUBEにて行う「楽しくごはんを食べましょう」と言うシンプルなコンセプトのごはんなじかん、それがoikazeごはんです。

初期の“oikazeごはん”は週2、週3くらいのペースで、しかも平日昼間や夜に開催していました。ボクの友達や知り合い、仕事で関わりのある人たちをゲストに招いて、スタッフ手作りの食事でもてなす、ただただシンプルに”みんなで一緒にたのしくごはんを食べる”イベントでした。毎回のイベントの模様をコンテンツにして発信していました。

そして第2期はワークショップとの複合で開催した”oikazeごはん”。内装インテリア会社さんとご一緒させてもらった壁紙貼りの体験 x oikazeごはん、さおり織の体験 x oikazeごはん、羊毛をつかったワークショップ x oikazeごはん…などなど。モノづくりをテーマとして、oikazeごはんを組み合わせる形で、初期よりも頻度は下がりましたが1年くらい続きました。

第3期はデザイナーのやまもっちゃんとエンジニアのくらちゃんによる12ヶ月連続企画、「本をテーマにした読書会 x oikazeごはん(やまもっちゃんターン)」、「ゲストを招いたトークイベント x oikazeごはん(くらちゃんターン)」の交互開催。

毎月趣向をこらした、回ごとに違う楽しい企画で、最終回の12月には忘年会と称して野菜提案企業 坂ノ途中さんと西喜商店さんとご一緒しました。

第4期は前期の最終月に開催をご一緒した野菜提案企業 坂ノ途中さんとの春夏秋冬の全4回開催、坂ノ途中さんの"まかないごはん"を楽しめる"oikazeごはん"。おいかぜのデッキスペースではマルシェも開催して、"oikazeごはん"としては新しいスタイル。"まかないごはん"を作っている坂ノ途中さんの厨房での取材、もちろんイベント自体も記事化して、おいかぜでリニューアルをお手伝いした坂ノ途中さんのオフィシャルサイト上で発信していただいたりもしました。

こんな感じで、途中におやすみの期間もありながら8年間続けた"oikazeごはん""おいかぜ"という名前を知っていただく、そしておいかぜがどんな雰囲気の会社かということを知っていただく、とても意義のあるコンテンツとなりました。

そして"oikazeごはん"は本当に多くの人にご参加いただきました。1回の開催での参加人数はそれほど多くはありませんでしたが、8年間気長に企画して開催し続けた成果だと思っています。関わるスタッフに変遷はあったし、業務が忙しくて企画すらできないタイミングもありましたが、ボクたち株式会社おいかぜの社風と空気感をプレゼンテーションする代表的な取り組みとなりました。

3、ほうれんそう全社会議

ボクたちは毎月スタッフ全員で集まる会議をしています。前述のとおり8年前くらいから本当に毎月開催してきました。議題をきっちり決めて会議をするというよりは、各事業部のトピックスを軸にボクが話したり、雑談をしたり、連絡・相談・報告をしたり。どちらかというと懇親に近い集まりです。

株式会社おいかぜはプロダクション事業部とプラットフォームソリューション事業部(ITインフラ事業部)の2つの事業部で構成されています。そしてプラットフォームソリューション事業部の半数くらいのスタッフは客先に常駐して、直行直帰する働き方をしています。要は普段は西院にある事務所に来ないスタッフがいるのです。

ボクはサラリーマン時代、この客先常駐・直行直帰する働き方をしていました。もう20年くらい前の話ですから、あの頃の気持ちをそのまま覚えているわけではないのだけれど、所属している会社よりも客先に愛着が湧く、自分と所属している会社との心理的な距離を感じやすくなる、ということを経験していました。

ボクは経営管理する立場として、当時のボクの気持ちや態度というのは良かったとは思っておらず、客先常駐・直行直帰するスタッフの気持ちに寄り添いたい、

「あぁ。あんな気持ちをみんなに感じてもらわないためにはどうしたらいいだろうか。」

とずっと考えていたわけで、「おいかぜでみんなでごはんを食べて、それをコンテンツとして発信していくのはどうか?」というアイデアがでたとき「これだ!」と思ったわけです。

「毎月必ず会社のみんなで集まってごはんを食べよう。そしてその内容を発信しよう。」

そうやって生まれたのが”ほうれんそう全社会議”です。

夕方業務を終えて、みんなが西院のoikazeCUBEに集まります。最近ではボクや役員の峯くんや佐野さんから売上の話や経営方針などの話をして、トピックスに応じていろいろ報告をしたり、総務からの連絡など、1時間くらいの会議です。会議が終われば野菜提案企業 坂ノ途中さんのまかないお弁当をいただきながら雑談、そして誕生日のスタッフがいる月(ほとんどの月がそうなのですが)は菓子職人さんのケーキでお祝いする。食べ始めるときに「いただきます」、ケーキを食べ終わったら「ごちそうさま」をする、そんな会議です。その様子を発信することもしていました。

また京都新聞さんに取材いただいたこともありました。

新型コロナウィルス感染拡大が起こるまで、8年間毎月欠かすことなく実施してきました。続けていくなかで、夕方に業務が終わってからわざわざ集まってもらう意義や意味を何度も問い直したりもしました。結果として新型コロナウィルス感染拡大が8年間毎月欠かさず集まってきた意義や意味を教えてくれたわけですが。

いま「ほうれんそう全社会議」は形を変えて開催しています。ボクと峯くんと佐野さんの役員3人でYouTube Liveを使って、売上の話や経営方針や毎月のトピックスを配信しています。スタッフのみんなは事務所や自宅や常駐している客先で観てくれています。経営陣の考えや想いを伝えるという意味ではとても最適な方法で、個人的にはとても満足していて、これからしばらくはこのかたちで続けていこうと思っています。

ライブ配信はライブ配信で良さがありますが、やはり毎月みんなで集まりたいなぁと思っています。会議というかたちで集まるということを復活させるかはわかりませんが、”ほうれんそう全社会議”の最適なかたちを模索しながら、”毎月必ず会社のみんなで集まってごはんを食べる”ということはやりたい。そう思っています。

4、「みんなでごはんを食べる」ってとてもよい

いま新型コロナウィルス感染拡大の渦中、イベントや会議は開催できていません。

続けていくことはとても難しい。続けていく過程で、続けていく意味や意義を持ち続けなければならないからです。ボクたちの"oikazeごはん""ほうれんそう全社会議"も続けていく意味や意義を見失いかけたりして、何度か「辞めよう」と思ったり、実際そういう話になったこともありました。

でも、まさか新型コロナウィルス感染拡大によって、あまりにシンプルで根源的で普通に続けていたら気付かなかった意味や意義が浮き彫りになるとは思ってもいませんでした。

それは

みんなで集まるって楽しい。みんなで一緒にごはんを食べるって楽しくて美味しい。

ということです。

ボクが、ボクたちが企画して開催してきた"oikazeごはん""ほうれんそう全社会議"の意味や意義、それは"みんなで一緒にごはんを食べる"、それ以上でもそれ以下でもなかったわけです。そんなことを今回の有事で再認識したのです。開催できないことによって認識するという少し寂しいかたちではありますが。

ボクはいまみんなで集まれない状況にいて、コミュニケーションの身体的な側面、同じ空間にいることで得られる情報量と情報の種類の多さについて考えています。

わざわざ集まる必要のない会議やミーティングはあるかもしれないけれど、集まることでしか得られない何かがあるのも事実なわけです。

ボクは今回の有事を通して、そして”oikazeごはん””ほうれんそう全社会議”を通して、集まることを続ける意味や意義を”ただ集まる”ということに見出し、そして身体的・空間的な情報の本質を考察し、デジタルテクロジーを併用して”ただ集まる”ことをどうアップデートしていくか、ということに向き合っています。

5、「ハコをつくっただけでおわらない」という信念

ボクは、プロダクション業務に関わる立場として、ウェブサイトをつくりたい、ウェブサイトで何かを発信したい、と仰るお客さまに「なにも発信することがないウェブサイトをつくる意味がありませんよ」と伝えます。もし”なにもない”のであればウェブサイトをつくるつもりで用意してくださった予算を、もっと他のことに使ったほうが良いですよとも伝えたりもします。

プロダクション事業部のことを発信しようと思った8年前、ボクたちには発信すべきコンテンツがありませんでした。じゃあとなって自分たちで作ろうと思ったわけです。それが”oikazeごはん””ほうれんそう全社会議”です。

実はこれらの2つの取り組みがOF PLANTSこどものためにでざいんぷろじぇくと ワワワはたらくデザイン事業部につながっています。自社のために自分たちで企画して行動して発信していくこと。それはボク自身はもちろんのこと、スタッフのみんながお客さんに何かを提案するときに、ウェブサイトをつくりコンテンツを発信していくことを本質的に理解できると思っています。

大切な社内のリソースを使って、取り組みやコンテンツをつくり・そだて・はっしんする。そしてそれを続けていくためにモチベーションを維持し続けていくこと。それは覚悟を持って向き合わなければならないし、お客さんはその覚悟をもって取り組んでいることをボクたちは深く知る必要があります。

ボクたちおいかぜがお手伝いしているお仕事はウェブサイトやシステムのような“ハコをつくる”ことに注目されがちですが、その”ハコをつくっただけでは終わらせない”という信念こそがボクたちの根源的な想いです。

”oikazeごはん””ほうれんそう全社会議”を企画した8年前から始まったおはなしは、ボクたち株式会社おいかぜが、企画・デザインからウェブエンジニアリング、そしてサーバ・ネットワークなどのITインフラの構築・運用・管理にまで及ぶ業務範囲の広さが裏打ちする”ハコをつくっただけでは終わらせない”という信念そのものなのです。



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