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国際会議で生き残るための、日本人の英語(その4・会話のネタ仕込み編)

その3で、自分のプレゼンの準備はできた。次は何をすれば?

その2の場面設定に戻ろう。今回の会議では、自分のプレゼンするセッション以外に、他人のプレゼンを聞くセッション、ワークショップ、チームビルディング、ランチ2回、ディナー2回。このように、国際会議では、プレゼンをし、聴く、という講義形式のもののみならず、ワークショップなど参加型のセッションや、食事などソーシャルな場が用意されていることも多い。

国際会議では、プレゼンで自分が発表する場面以外でも、積極的に参加することがとても重要である。私を含め、多くの日本人は、英語のハンディキャップのある上、シャイで、自己アピールに慣れていないと思うが、そのため、国際会議の場で積極的に話すことについては、ハードルがものすごく高いと思う。

そのために、ついつい、会議の日程を通じて、いつも静かに沈黙していて、聴かれたことに受け身で答えるだけ、となってしまいがちである。他の参加者が、ワークショップで積極的に発言したり、食事の場でみんなの会話に入っていけるのを、横目で眩しく眺めながら…。

しかし、国際会議の場で、あなたのふるまいは、みんなから見られている。そのふるまいを見た参加者は、その1で書いたように、私が上司から言われたように、あなたに「無能(useless)」というレッテルを貼るだろう。そしてそのフィードバックは、すぐにいろんな人に伝えられて、そのコミュニティーでのあなたの評価に直結する。その組織でのあなたの活躍が一気に遠のいてしまう。

そして、何より、せっかくの貴重な機会を楽しめず、もったいない。積極的に発言して、議論に日本独自の観点を持ち込んで、日本のことを分かってもらったり、他国のことを学んだり、そして、多国籍の参加者と親しくなることができれば、これほど楽しく、刺激的なことはない。

そこで、おすすめなのは、現地で積極的に話せるよう、事前に会話のネタを仕込んでおくことである。これをしておけば、現場で、「あっ、今! このネタ、わたし、喋れるわ!」という瞬間に気づき、そこで、神が降りてくるのだ。その経験を繰り返すことで、少しずつ話せるようになっていく。

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