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スピリチュアルペイン

自分と人を比較してはいけないと思うけれど、つい色々と考えてしまいます。

子育ても正解がないから、これで良いのか?と日々自問自答していて…。
迷いなく(ように見える)子育ての方針に確固たるものがある人が羨ましくなる日もあり。
我が家なんて毎日のように夫婦で、これで良いのかねぇ??って話してます。。
最善と思える選択をするしかないんですけどね。。。


私は潰瘍性大腸炎という難病があり、大腸を全摘しています。
大腸全摘した人は胆石ができやすくなるそうです。
なぜか?その仕組みは知らないのですが。

予防のお薬も飲んでいたのですが、結局、胆石ができてしまいました。
何度も痛みでのたうち回ることとなり。

誤診もされて……
最終的には胆嚢も全摘出することになってしまいました。。。


大腸も胆嚢も摘出したからと言って命に関わるものではなく。
外見からもわからないですし、普通の人として暮らしています。
人にもあまり話していません。

それでも疲れやすさなどがあり。(ような気がする)
でもこの体感としての疲れやすさって…
健常者と同じレベルなのか?
やはり臓器が無いからなのか?
比較しようもないので、誰にも話すことができないです。

西洋医学では、摘出しても命に関わらなければ「大丈夫」にカテゴライズされてしまって。
健常者と変わらないように暮らしていて。
だけどやはり同じでは無いと思うんですけど。。。
同じようなフリをして生きないとならないのが疲れます。

毎日16錠と3包の薬を飲んでいて。
やはり完全な健康な方とは違う。
腸閉塞しかけている箇所もあり。
主治医いわく「体が誤魔化し誤魔化し食べ物を通しているんでしょう?」と。
腸閉塞を治す手術をすると、他の箇所が腸閉塞を起こす可能性もあり。
完全に閉塞しない以上、放置するしかなく。

でも、もっと重病の人からしたら、この程度で泣き言を言えないなあとも思うし。。。
なんだかんだ普通に元気に暮らしていますし。。。

最近、「腸は第二の脳」とかいう健康情報があるじゃないですか?
人からその話をされると落ち込みます。
無い人は?どうしたら良いの?と。。。


やはり人と比較しても仕方なくて。
自分の持っているもので勝負していくしかないですよね。
そして、自分の辛さを過大に評価するのでもなく、軽んじるのでもなく、ありのまま受容することが大切ですよね。


病気について…
体の傷は癒えたし
心は元気。(特段精神的な病いになったこともなく)

なのに言葉にできない、モヤモヤがあって。


そんなある日社会福祉士の教科書で
スピリチュアルペインという言葉を知ったんです。

正直スピリチュアルというと胡散臭いイメージがあったのですが、看護学などの学問でも使用されるちゃんとした言葉だそうです。

スピリチュアルペインとは魂の傷つきという意味。

体の傷つきや病気は病院で治療すれば良いし
心の傷つきは精神科で治療すれば良い
だけれども
病院の治療では癒やせない魂の傷つきというものが人間にはあるんだそうです。

特に大病をした人や家族などの大切な人を亡くした方、事故に遭った方など、大きな喪失を体験した方は、心の傷とはまた別に、その人の存在そのものを脅かすほどの傷つき、つまり魂の傷つきを体験しているんだとか。

だからケア的な役割の人は、体と心の傷以外にも、魂に寄り添う必要がある。
というようなことが教科書に書いてあったんです。


その時に私のモヤモヤが腹落ちしました。

ああ私のこのモヤモヤは魂の傷つきだったんだなあと


日本は心と体という二元論の世界ですが
西洋では心と体と魂という3つの視点を持つそうです。

たしかに心と体という視点だけでは語れない領域が人間にはあるのかもしれません。


病院に行っても癒えない…今、あなたが抱えるモヤモヤした悲しみ…スピリチュアルペインなのかもしれません。
それは病気ではないから、治そうと焦らなくても良いのかもしれない。
痛みに耳を傾けて、寄り添ってあげてください。
癒えるまでに時間はかかるかもしれませんが、いつか必ず癒えると思います。
ゆっくり焦らず生きましょう。

(病気的な不調はすぐに病院で相談しましょう!)


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