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オンラインファシリテーション 何回もやってみてわかったこと!(1)

2月末から対面でのイベントがほとんど延期・中止となりました。

しばらくはCOVID-19の影響がどこまで拡がるかも見えなかったので、様子見でぼ~っとしていましたが、3月14日の Most Likely To Succeed をオンラインで語り合うイベントを皮切りに、1ヵ月半で20近いイベントのオンラインファシリテーションを重ねてきました。

初めは対面でやってきたイベントを何とかオンラインで出来ないか、という考えでオンラインイベントをやっていましたが、イベントを重ねるうちにオンラインならではの形も見えてきたので、これから数回に分けてオンラインファシリテーションで感じていることをまとめていきます。

第1回目はグループ対話の活用です。

グループ対話をうまく活用する

ZOOMではブレイクアウトセッションが使えます。ZOOMが他のツールに比較して優れている最大のポイントです。

ブレイクアウトには良し悪しありますが、淡々とスピーカーの話を聞くだけではなく、参加者間で声を出してもらう場を作るのはオンラインイベントではとても重要です。

一方的に話を聞くだけなら、youtube動画を見ているのとあまり変わらないので、ブレイクアウトを使って少人数で対話をしてもらう事でオンラインで集まっている価値が生まれます。

オフラインの会場イベントだと近くのグループの話し声も聞こえてしまうので、グループ対話の時間はかなり騒々しい感じになり、それはそれで熱気になるのですが、オンラインの場合には少人数で静かに対話することが出来ますので、より深い話が出来るように感じます。

グループの人数と回数

グループの人数は4人が良さそうです。

オンラインの場合には会話が重なったりすると聞こえなくなるので、あまり人数が多いとコミュニケーションが活発になりにくくなります。メンタリングや面談のように2人で話すことに意味がある場合は2人で良いですが、感想を話し合うような時は、複数の人が入っていた方が多様な意見を聞く価値が生まれます。

オンラインは、場所の制約を超えますので、毎回様々な場所から参加者が入っています。普段話す機会がない遠方の方と気軽に話が出来るのは、オンラインの最大のメリットです。

イベントの内容、参加人数にもよりますが、私は1時間半のイベントでは1~3回のブレイクアウトを入れています。チェックイン・チェックアウトは1回5分程度で良いと思います。感想を話し合ったり、テーマを話し合う場合には15分程度取れる方が良いと思います。

ZOOM以外のメジャーなオンライン会議ツールではブレイクアウトの機能がありませんが、複数の会議を並行で設定し、メイン会場からサブ会場に移動してグループ対話をしてもらうことが出来ます。この場合、サブ会場からメイン会場へ戻るところをコントロールするのが難しいので、各サブ会場にファシリテーターを立てるのが良いと思います。

ファシリテーターとは別の手段(LINE、Messengerなど)で通信できるようにしておき、サブ会場に移動できなかった人がいないか、メイン会場に戻る時間を伝える、などホストとファシリテーターの間でイベントを上手く運営できるようにしておくと良いです。

ZOOMでは、メイン会場から全員にテキストメッセージを送ることが出来ます。10分以上のブレイクアウトをする場合には、「あと3分です」というようなメッセージを投げてあげると、それぞれのグループでも話をまとめていこう、という意識になると思います。

オンライングループ対話のデメリット

オンラインでのグループ対話のデメリットですが、グループに分かれた人たちの関係性を維持できないことにあります。通常の会場イベントでは、休憩時間や終了後に名刺交換をしたり、話の続きをすることも出来ますが、オンラインの場合にはブレイクアウトからメイン会場に戻ってしまうと関係が途切れてしまいます。

Facebookなどで繋がっても良い、という場合にはチャットでURLを交換するなど工夫が必要ではないかと思います。sansanではオンライン名刺交換が始まるようです。
オンライン名刺交換始まる

ブレイクアウトのもう一つのデメリットは、ホストが各グループの様子がわからない事です。会場での運営の場合には、会場の盛り上がり具合、グループ毎の対話の様子を見ながらグループ対話の時間を制御したり、人数が少ないグループに入り対話に参加することも可能です。オンラインの場合、メインに残ったホストは全く音を聞くことが出来ないので、この辺りの空気を読むことが出来ません。

グループ数が少ない場合には、それぞれのグループを覗きに行くと良いと思います。運営メンバーが複数人いる場合には、メインにはホスト1名が残り、他の運営メンバーがグループを回って様子を見てくると良いです。

別の回で書く予定ですが、他のオンラインコラボツールと併用したワークを行う場合には、コラボツールの様子を見ているとグループ毎のアクティビティをある程度把握することが出来ます。

グループ対話についてのまとめ

●1グループ4名程度が良い
●1時間に1~2回程度入れると良い
●自己紹介は5分、テーマ対話は15分程度
●サブ会場にファシリテータを立てると良い
●残り時間をメッセージで送る
●チャットで情報交換する
●時々グループの様子を見に行く

私はファシリテーションについてちゃんと学んだことはありませんが、これまで10人以下から200人規模までのオンラインイベントのファシリテーションを重ねてきて、経験的に感じたことをまとめてみました。

まずはやってみるのが良いと思います。経験からしか生きた学びは得られません。

次回はイベントの立て方、全体の運営について書く予定です。

ミライプラスのイベントについては以下で告知しています。
https://www.facebook.com/mirai.plus.x/




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