正しい(?)アンチのあり方

現地の人に聞いた話では、リヤドの人の多くはアルヒラルを応援しているが、もちろんアンチも少なくなく、そういう人は同じリヤドのアルナスルか、サウジ第2の都市ジッダを拠点とするアルイテハドのサポーターだという。アルナスルの方がアルヒラルよりリヤド以外にサポーターが散らばっている、ともその人は言っていた。

一昨年に来たときも、ホテルのスタッフの一人がこっそり「みんなアルヒラルを応援しているが俺は違う。だから浦和に勝って欲しい」と僕らに言ったのだが、今回も決勝のカードが決まってからレッズのツイッターにサウジからの書き込みが増えたそうだが、その多くがアルヒラル以外のサポーターからの“応援”メッセージだという。

昨日、前日記者会見が終わってホテルを出るとき、メディア関係者らしき2人から「浦和のメディアか?」と聞かれたので「そうだ」と答えると「グッドラック」と微笑みながらサムアップされた。「無理だろうがせいぜい頑張りな」という上から目線ではなく、「お互いに頑張ろう」という社交辞令的なものでもなかった。つまりはアンチヒラルの報道関係者なのだろう。あの場でそんなことを言うなんて、大胆と言えば大胆だが、旗幟鮮明にするところが凄いな、と思う。

明日のチケットは発売開始3分で完売したそうだが、去年は6万7千人のスタジアムでやっていたのが2万5千人のスタジアムで試合をするのだから、あまり凄いとは思わない。かつてのレッズはリーグ戦が3分どころか“瞬殺”だったのだし。しかし3分で完売したチケットを持っている人の中には、約450人のレッズサポーター(一昨年は300人)以外に、少なくないAHS(アンチヒラルサポ=いま考えた造語)が交じっているのかもしれない。ちなみにアルナスルのチームカラーは黄色に青。ひそかにそんな色のものを身につけている人を見たら、声を掛けてみようかな。

2007年、レッズが日本で初めてACLの決勝に進んだとき、ガンバ大阪サポーターが自分たちのリーグ戦の際に「私たちはセパハンを応援しています(応援します、だったかも?)」というダンマクを出して話題になった。そのときは「ガンバらしい振る舞いだのう」と思ったのだが、あれは実にインターナショナルな(あるいはサウジ的な)行為だったということだな。見習わないが。



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1957年、石川県加賀市生まれ。1981年、埼玉新聞社に入り浦和の住人に。1992年から、浦和レッズオフィシャルマッチデープログラム(MDP)の編集を担当。2005年に退職し、フリーでMDPの編集を請け負っている。清風庵(http://saywhoand.jp/)庵主。
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