入籍日はこうやって決まった。

寝る前に毎日のように電話していた私たち。
2人で住む物件を探し始める時も、この電話中の会話がきっかけだった。
全く同じように、「入籍日どうする?」という話もこの電話で突如始まった。

記念日をまとめたくて結婚式の日に入籍する人が多いと聞いたが、
コロナのご時世結婚式が予定通り挙げられるか不明確だ。
せっかちで予定が決まってないものにもやもやする性格なので、それはちょっと…という感覚だった。
苗字が変わる側としては、色んな手続きが必要なので早めにこしたことはないかな~くらいの考えだった。
あれこれ考えていたら、彼が「8月くらい?」と聞いてきた。
私は「それなら8月8日」と答えた。
理由は「パチパチ」で拍手されているみたいで有難いから、という理由だ。
彼も「いいね」と言い、意外とあっさり決まった。

ジェスチャープロポーズから約2か月での入籍なので、「正直ちょっと早い…?」と後から怖気づいたこともあったが、悩んだところで私たちは私たちだと腹をくくった。
それに後日会社の上司に報告した際、
「八八。末広がりで凄い良い日選んだね」と言ってもらえたので良かったと思う。
正直上司に言われるまで気づかなかったので、「パチパチです」で決めたことが若干恥ずかしくなり、「そうなんです」で突き通した。
社員が結婚すると結構盛り上がる社風なので、上司に報告した翌日には部署の朝礼で発表され、花束をいただいた。
会社へ報告したこのあたりから、もう周囲が固められた感じというか、結婚する自覚が徐々に徐々に出てきはじめた。

その後、入籍日よりも前になるよう、両家の顔合わせをセッティングした。
大変だったのは、関係者の中で私だけ平日休みだったことだ。
お互いの親へ挨拶しにいった時も休みをとったが、また休みをとらなければならないし、今後もこんなことよくあるんだろうな…という状態。
母から、「それが結婚というものだよ」と深めに言われた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?