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坂口恭平の新境地、初のパステル画集『Pastel』ついに刊行。9月5日より原画付プレミアム版・特装版・通常版の全3種が予約開始!


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はじめてのパステル画、はじめての風景ーー画家・坂口恭平、第二章開幕

このたび、左右社では2020年10月末、坂口恭平さん初のパステル画集『Pastel』を刊行いたします。

自殺者をなくすためにはじめた「いのっちの電話」活動や、多岐にわたるジャンルの書籍、美術や音楽などの表現をとおして自身や人々の内面と向き合い続けてきた坂口恭平さんが、はじめて外の世界を描いた作品集が『Pastel』です。

僕は毎日発見している。風景を。今まで目に入らなかったことにどんどん焦点が当たっている、当たった瞬間に別のものに移動している、それくらい僕は変化している。風景も変化している。パステルをもつ指も変わり、指先はいつも動いている。その動きそのものが興味深いから、止まらない。
 それくらい僕は何も知らない。空の青について何も知らなかった。今はいくつものパステルの色を塗り重ねる。晴れた日にも暗い色が入っている。光と影がそこら中に満ちている。躁鬱病の僕は鬱を忌避し、躁をあっぱれだと思っていた。しかし、晴れた日にはとても強い黒い影が生まれる。頂点があり、どん底があるのではなく、気分の上がり下がりではなく、気分、ムード、感情の、色調があるようなものが、その途端に、僕の内面もエベレストから海溝まであったジオラマが一気に粒子になって崩れ落ちて、ふわふわとそこら中に浮いている大気になった、自分の体が気象になった。線も面も粒子に戻って、そこら中に気配として残っているだけになった。

本書収録エッセイ「畑への道」より抜粋

活動拠点である熊本の自然、畑へと向かう道、江津湖、有明海、そして光と影、色彩、温度、空気……世界を徹底的に観察して描き切ったパステル画は、SNSで発表されるやいなや大きな話題を呼び、個展のチケットは即完売、各界の著名人からも注目が集まりました。

画集『Pastel』はそのなかから厳選した約120枚のパステル画に加え、坂口恭平さんによる作品解説、エッセイ「畑への道」収録(日英バイリンガル)を収録しています。また通常版のほか、原画付プレミアム版、特装版も部数限定で販売いたします。

2020年9月5日より各オンラインショップにてご予約を承ります(予約サイトは9月5日12時に左右社noteにて公表)。また、部数限定の原画付プレミアム版、特装版はなくなり次第受付終了となります。ぜひお早めのお申込みをご検討ください。

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書誌情報

坂口恭平『Pastel(パステル)』
【全版共通仕様】
◉約150頁
◉パステル画約120作品を原寸大・フルカラーで掲載
◉エッセイ「畑への道」収録(日英バイリンガル)
◉著者による各作品紹介

【限定30部 原画付プレミアム版】
◉定価:本体150,000円(税別)
◉体裁:A4判変型上製(布張り)
◉本書未収録原画(額装)付
◉著者サイン付き
※坂口恭平BASEで9月5日予約開始(限定20部)、花と骨董「さかむら」で10月16日〜先行発売(限定10部・予約不可)

【限定100部 特装版(オリジナルトートバッグ+ポストカード付)】
◉定価:本体10,000円(税別)
◉体裁:A4判変型上製(布張り)
◉オリジナルトートバッグ+ポストカード付
◉著者サイン付き
※左右社オンラインショップ、一部書店様でも販売。お取り扱い書店様については後日お知らせいたします。

【通常版】
◉ISBN:978-4-86528-289-4
◉定価:本体3,000円(税別)
◉体裁:A4判変型並製
◉左右社オンラインショップ、一部書店様にて著者サイン本を販売
※サイン本お取り扱い書店様については後日お知らせいたします

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プレミアム版・特装版カバーイメージ

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通常版カバーイメージ


著者プロフィール
坂口恭平(さかぐち・きょうへい)
1978年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、建築家、絵描き、歌い手、踊り手など、さまざまな分野で活動を続ける。
2004年に写真集『0円ハウス』を刊行。著書に『独立国家のつくりかた』『徘徊タクシー』『現実宿り』、近刊に『自分の薬をつくる』『苦しい時は電話して』がある。
美術家として、カナダのバンクーバー州立美術館にて個展を開催後、現在は展覧会を各地で開催する。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。


問い合わせ先:左右社営業部 青栁諒子
TEL:03-3486-6583 FAX:03-3486-6584
MAIL:info@sayusha.com

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