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映画「ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス」レビュー。ファッション好きな方、クリエイターさんも観てほしい。

Amazon fireでプライムビデオのトップページ見たら、たまたまホリデーシーズン割引で2020年1月5日までレンタル映画やドラマの割引セールされていて、

その中に前から観たかったヴィヴィアンのドキュメンタリー映画が。

劇場公開期間が短くて、観に行けなかったから嬉しかった!

12年くらい前に森美術館で開かれたヴィヴィアン展に行き、図鑑のような図録を買って、長年アクセサリーや服を少しずつ集めてる私としては、感慨深いものがありました。

公式の映像はこちら

日本では矢沢あい先生の少女漫画NANAのキャラクターが愛用していることで知られるようになった印象のヴィヴィアン・ウエストウッド。

現在ラフォーレ原宿1階の玄関左側に「レッドレーベル」というヴィヴィアンのレディースブランドが入っていて、店舗の外観的にもデザイン的にも目立っています。もちろん日本各地にもお店があり、存在感や強さを感じるこのブランド。

デザイナー、ヴィヴィアンは今年78歳と思えないくらいエネルギッシュに活動中。

この映画で残念だったのは、店の変遷が何年から何年にどこにあってどんな服のテイストでブランド名何だったかや、周囲の人物との関わりなど、時系列が古い順でなく、行ったり来たりして少し分かりにくい部分もあったこと。

元々ある程度ヴィヴィアンについて知ってる人のほうが、流れを理解しやすいかもと思いました。節目の出来事やインタビュー時に年月日出たらもっとありがたかった。

マルコム・マクラーレンはパンクバンドで有名な「セックス・ピストルズ」の仕掛け人などと案内が出てこないのも、勿体ない気がしました。

日本語字幕も、人によってはちょっと訳に違和感があるかもしれません。上記映像内では、ピストルズはロックバンドというよりはパンクバンドではとか、ヴィヴィアン のとあるセリフは「彼は過去に酔っている」という訳にするほど強いニュアンスでもないかもしれないとか。

ヴィヴィアンの活動家としての側面も、戦車に乗った画を出すならもっとキャメロン首相宅にシェールガス採掘の抗議に行ったためと、知らない方のために説明してほしかった。

全体的に少し掘り下げが浅めで、説明不足が勿体ない気もします。とはいえ彼女のバイタリティと、デザイナーとしての力は誰が見ても納得ではないでしょうか。

テンポ良くエンドロールの最後まで工夫された編集の仕方で、ヴィヴィアンという人物像を掴むには良い映画だと思います。

個人的に、日本での売上がヴィヴィアンを支えたらしいというインタビューあったのと、夫が大きな力になってること。最近カジュアルテイストの「アングロマニア」がエレガンステイストの「レッドレーベル」に統合したのは、ヴィヴィアン本人の意向もあったんだろうと知れたのもよかったです。

彼女の仕事中の映像、身近な人との話はとても貴重です。ファッションショーもとにかく圧巻。彼女の作る服のみならず生き方も、パンクそのものだというのがよく分かりました。

とてもいい刺激になるので、ヴィヴィアンの服やアクセサリー好きな方は勿論、ファッション好きな方、クリエイターさんも一度は観てほしいです。年末年始休みにいかがでしょうか。

公式の未公開映像もYouTubeにありました

ここまで言っていいのかな…!?


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