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食べること vol.5(sweet)

食べることは、生きること。

Ayurvedaでは、味をエネルギーとして捉えている。
というより、宇宙万物のありとあらゆるものをエネルギーとして観ている。
神さまが采配したとしか思えないくらい、空、風、火、水、土のエネルギーが絶妙で完璧なバランスで、人類が誕生する遥か彼方昔から、そこここにある。そんなことに思いを巡らせていると、なんかやたらとドラマティックに感じてしまい、泣けてくる。よく泣くわ、わたし。

味には6味あって、それぞれに違う性質のエネルギーを持っているとAyurvedaは伝えてくれる。例えば同じ類の味ばかりを食べていると、その味のエネルギーが強く身体や心に現れてくる。だからその人の顔や雰囲気、肌の色艶、カラダ付きなどを見るとその人の好きなものがなんとなく分かる。そして大抵当たるのでたまに驚かれる。好きな味、そして好きだとは認識していないけど、よく口にしている味を観察してみると、自分が無意識に欲しているものが見えてきたりするよ。

「甘・辛・塩・酸・苦・渋」の6味の中で今日は、「甘」をピックアップ。

甘いものが好きな人、嫌いな人、世の中に甘いものがないとか考えられない人、なくても生きていけると感じている人、いろいろだと思うけれど、甘いってお砂糖だけではない。お米も、小麦も、お芋も、かぼちゃも、「甘」グループに入る。そして、「甘」は私たちの食生活を支配するものであると古典書に書かれている。

Ayurvedaがとにかく大好きな「適切」な量であれば、
幸福感、思いやり、強さ、豊かさを育ててくれて、しかも自然の甘味は持続性のあるエネルギーを与えてくれる。組織を作ってくれて、私たちに満足感を与えてくれる。『神さまの好きな味は、スィートな味』って当時のAyurvedaの先生から聞いたとき、しみじみと理解が深まった気がしたのを覚えている。
水と土のエネルギーを持つ「甘」は、必要不可欠だけど、たくさん食べてしまうと、体も心も重く、だるくなってなんとなくボッーと眠くて、なんとなく無気力になって、なんとなく動くのが億劫みたいなことが起きやすい。長すぎた昼寝の後のあのなんとも言えない気怠い何もしたくないあの感じ...。
甘い愛情やたくさんの思いやりを注がれ、注ぐことが私たちの生きていく大前提だけれど、なんでもかんでもただただ甘やかされ甘やかしていると、その人本来の力や軽さや光を曇らせることに繋がりやすい。好きだから、大事だからって理由をつけて甘やかしすぎて、愛という名を借りた重りを与え続けていると、その人の力をジワジワと奪っていることにもなりかねない。多すぎず、少なすぎず、必要に応じて、絶えず注ぎ続ける甘さがいいよねー。それが安心感と強さ、豊かさを育てる鍵だと思う。

そうそう、いくら自然の甘味が良いと言っても、これも多すぎたら毒になる。良い悪いで判断しすぎると、やっぱ神さまが教えてくれるんだよねー。いやいやそうじゃないからって。ちゃうちゃう、ちゃうねん。そういうことやないねんって。

参考までに、Ayurvedaから私フィルターで自然の甘味でオススメをご紹介しますが、あくまで参考までにです。絶対にこれじゃなきゃ、もないですし、食べるタイミングや産地や保管方法や、栽培方法やとにかくいろんな要素を総合的に「シンプル」にみてくださいね。

◆全粒穀物(キビ、蕎麦、ライ麦、玄米、大麦、オーツ麦)
◆甘味のある果物
◆牛乳(Ayurvedaでは最高としていますが、私は訳あって今乳製品フリーです)

◆完熟したベリー類
◆さつまいも、かぼちゃ、栗

まだまだ、続く食べることシリーズ...。誰かの助けになっていたら嬉しいです。

SAYURI

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