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雨が降ってるから、いや

朝「ママと一緒にお仕事に行こう」と誘ってみた。
誰もいない時間帯を狙って、コワーキングスペースで「おしごと」できたら面白いと思ったのだけれど、そこはイヤイヤ期キッズのこと。やはりこちらの思惑通りに事が運ぶことはなかった。
着替えて歯も磨いて荷物も持って、すべて支度して玄関を出たところで「おうちにずっといる」と動かなくなってしまった。

外は雨。
今日はアンパンマンの傘をさして出かける気分ではなかったらしい。
大人だって、同じだ。雨や雪、台風の日の出勤は辛い。そんな日は在宅勤務のメリットを強く感じる。
悪天候をいとわず出かけるべきか。出かけなくてもできる仕事もあるが、仕事ならでかけなくてはいけない日もある。
今日はどうしても出かけなくてはならない訳ではないので、家に舞い戻った。

ままごとに付き合っていると、「これでおしごとして」と彼女の「パソコン」である私の古い電子辞書を渡された。せっかくなので「仕事」をひいてみると、「すること。しなくてはならないこと。」とある。
そう、楽しいとかどうとかじゃなく、やらねばならんことが仕事なのだ。

パソコン風に電子辞書のボタンを押しながら、何をしているのが「おしごと」に見えているのか知りたくて、この「おしごと」はどうなったら終わりなのかと尋ねてみた。
「トゥーンってなったら」。
え、トゥーン????

そうだった。「どう?」という質問はまだ難しいらしく、期待した答えが得られたことはない。「いつ」や「どこ」と違って、「どう」「どんな」という質問は聞き手の意図を推測しないといけないので、なかなか答えられないのだ。それを分かっていて、「どう?」と聞くと、トゥーンに類する、謎の解答をくれる。さらに聞くと「わかんな〜い、エヘ」とはぐらかされてしまう。

よって、トゥーンとなったのかどうかは分からないけれど、とりあえずパソコン風にピコピコとボタンを押してはみたので、頼まれた「おしごと」は終わったことにした。依頼主はすでに頼んだことは記憶の彼方。別のごっこに興じていた。
仕事って何なんだろうね?

しなくてはならないこと=仕事。
なぜ、しなくてはならなくなったのか。そこに仕事の意味を考える手がかりがありそうな気もしなくもない。

赤ちゃんは寝るのが仕事。
子どもは遊ぶのが仕事。
大人は働くのが仕事?
稼ぐのが仕事?

ママの仕事は何だろうな?
食べさせること?

まぁね、休園だろうと何だろうと、3食(4食?)食べれるようにはしてあげたいし、何ならお腹いっぱいになってほしいし、心も満たされてほしい。
とか言いながら、野菜食えー!座って食べろー!って口うるさくなっちゃうんだけどね。

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