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悔しみノートに対する悔しみ

あー。「何で、自分じゃないんだ!」
ってこっちのセリフだよー。

1リスナーが出版って、何なの〜〜〜
しかも、「相談は踊る」だよ。
大好きなスーさんの番組から、
こんな展開があり得るなんて、
誰が想像するかなぁ。
本当にうらやましすぎる。

番組に相談を送るじゃん、
アドバイスをもらって、はーってなるよね。
何かもうそれだけで満足しちゃう人だって多いと思うのに、
言われたことを実行する、
そして、その結果をまたお知らせする、
そこまでやったらかなりのモンだと思うんだよ。
それに、悔しみノートの実物を添えちゃうんだもんなぁ。

どういう経緯で出てきたのか、
元の相談の回も、スーさんが出版を呼び掛けた回も
見つからなくて聞けなかったから分からないけど、
宮藤官九郎だの、星野源だのが読んで色々言ってるし、
何より大好きなスーさんのオススメだから、
もうすっごくすっごく期待したんだよ。

何か、楽しいことしたいなと思った時に、
ふと思い出して、普段なら思いつきで買わないけど、
なんか、出版事情とか著作者への敬意とか、
訳わからんことを考えながら、理由をつけて、
今読みたいから今買う!と思って、
地元の本屋さんみたいなところで買ったんだよ。

よし、読むぞ!って、本気で読もうと思って、
ドトールに入って、いざ。

え、読みづらいんですけど!
「はじめに」ぐらいは読めるのに、
何か、最初の章から全然、頭に入ってこないんですけど!
なぜ???
頑張って進むけど、数ページでギブ。
え、嘘でしょう?
期待の本なのに。

読めないのが悔しくて、目次を読んだり、
パラーっと全体を眺めてみたりするうちに、
要は、これはレビュー本なんだなということが分かってきて、
知ってる本のところから読んでみる。

そう、読みづらいのは自分のカルチャー知識不足なんだよ。
ああああ。
例えば、蒼井優って言ったら、
彼女の顔と出演作品とキャリアぐらいまで
パーっと浮かんでこないと面白く読めないんだよ。
ホント、そういう教養???ないの、落ち込む。
映画とか、全然、知らんし。

そういえば、スーさんが薦めてるから!と思って、
珍しく発売後わりとすぐに買った本も読めなかったんだよね。
新井さんの。
『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』か。
うん、それそれ。
スーさんが薦めてる本はスーさんの本じゃないんだよな。

悔しくて、読めるところは一生懸命読んだけど、
面白いところもあるんだよね。
気になって、元のが見たくなるものもあるの。
バカリズムの「女子と女子」はすぐに見れそうだったから
動画を見た。

うん、面白かった。面白かったよ。
普通に笑ったけど、これは不条理劇なんだね。
そういう見方がすごいよね。
ただ見て「あるある〜」って言って笑ってるのと違うっていうか。
これ、男の人がやるから面白いってところもあるのかもね、
みたいな感想とはレベルが違うよね。
批評というか、やっぱ、作り手目線だよね、見方が。
あ〜、だから、色んなアーティストの人が反応するんだろうな。

そう、悔しみとか言って、自分の悔しい気持ちの方じゃなくて、
どこがどう悔しいかっていうところにフォーカスしてるから、
良かったんだよね、このノートは。
ネジくれたリスペクトというか、悔しみだけど、評価なんだよ。
だから自分はダメなんだって方じゃないからね、深堀りしてくのが。

あー。だから、梨うまいさんもちょっと元気になるし、
これ読んで面白がる人だっているし、ってことになるんだろうな。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい」にも
似たようなワークが出てきたもんね。

なんか、スーさんって良く「●●を書いてみなよ」っていうけど、
そのログの書き方のアイディアが心理専門のカウンセラーみたい。
すごいよな〜。
酸いも甘いも、きっとホントはつまみ食いどころじゃないんだろうね。

そう、で、悔しみノートだよ。
悔しいから読破しようと思ったけど、無理だったよ。
元ネタ見ながら、読んでみるとかいう、
真面目なこともしようかと思ったけど、
何で、そこまでするんだろうとも思って、
いっそのこと、BOOK OFFへ売りに行ったよ。

話題の本だし、とか、コスいこと考えてたら、
買取額200円だったよ。
あああ。

そう、スーさんだったら、この200円とかも、
直接、200円とか言わないで、
なんかこう200円で買えるもので例えるんだよね。
しょーもない買い物みたいなものでさ。
で、その、しょーもなさが絶妙で、クーってなるの。
200円で買えるもの、考えてみたけど、何も出てこないよ。
結局、200円はスーパーの買い物の780円とかの構成員になったよ。
買ったもののうちの、どれにその200円が使われたのかも分かんないね。

そうだ、この流れで思い出したけど、
スーさんと梨うまいさんの共通点が、話の終わりなんだよね。
いや、話の展開かな?
対談だの、相談だの、ましてや、本とかだったら、
やっぱり普通、人は無意識に落とし所というか、
上手くまとまる結論みたいなところに持っていくと思うんですよ。
まとまらないと落ち着かないし、もう本当に大人として自然にね。
でも、そこで上手いことまとめることによって、
本人も気づかずに見落とされる本音みたいなものがあって。
スーさんも梨うまいさんもそこを見落とさないんだよね。
「本当にそう思ってる?」って。
だから、聞いたり読んだりしてて、痛快なんだろうな。
悔しみノートだって、感想なら感想で、悔しみなら悔しみで、
何となく予想しちゃうエンディングみたいなのがあるけど、
そうは終わらせないもんね。そうきたかーって。
はあ、にくいね。

悔しみじゃなくて、もはや憎しみ?だね。

何より、梨うまいさん、若いもんな。
未来ありすぎだよ。いいなぁ。

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