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うってつけの本でした

 今日はいつにも増してとりとめの無い内容です。最近気になっている、ストレス耐性の無さについて。

『モモ』

 ミヒャエル・エンデ作/大島かおり訳の『モモ』です。今、NHKの『100分 de 名著』で取り上げられていますね。
 この『モモ』がわたしは大好きで、小学生のときに何度も何度も何度も読むものだから、ついには卒業式の日に担任の先生から個人的に頂いてしまいました!卒業式のスナップ写真には、上履きとモモを抱えたわたしが写っています。笑

ハラハラドキドキ

 児童文学に始まり、物語や小説を読むことが好きです。読むときは情景がありありと浮かんでくるタイプで、特に『モモ』や『ナルニア国物語』のようなファンタジーの世界に入り込むことを楽しんだ子ども時代でした。
 ハラハラドキドキしながらも、だいたい最後はすっきりして終わる。そんな物語。

え?児童文学だよ?

 それで。今また、久しぶりに『モモ』を読んでいるのですが。読み進めるうちに、この先の“ハラハラドキドキ”を想像して、心が辛くなってきているのです。
 まだ灰色の男たちが現れる前。物語は始まってもいません。「え、ちょっと意味が分からないくらい、メンタル弱くなってない?」と、自分で自分の心の動きに戦いています。うーん。

想像力豊かなの?

 これが、最近の気になることなんです。
 ドラマや映画といった作り話でも、ほんの少しの話のアップダウンを想像して、その時の“辛い気持ち”に耐えられずに、観ない読まない触れない!と言うことをし勝ちなのです。ここ数年。
 何でしょうね。これね。そうして避けているからか、時々やってくるグサッとくる事柄は本当にグサッときます。しかも大多数の人にとっては軽傷で済むようなことが重症になったりします。

一周回って

 笑えてきますよね。いや、マジで。
 泣いているすぐ横で「たったこれだけのことで、ウケる~笑笑笑」と笑っている自分がいます。それも防御反応かもしれませんが。
 とは言え、9割方は1日2日でサクッと浮上する訳です。段々と、“凹みやすいこと”との付き合い方を覚えてきたようにも感じます。

 『モモ』は、これから事件が起こり佳境に入っていきます。おそらく、このタイミングで『モモ』を読み始めたのはベストでした。久しぶりに物語の世界に没頭出来ています。この没頭する感覚、久し振りで懐かしい。
 色々の感情を味わう。味わうことを愉しむ。それを思い出すには、『モモ』はうってつけでした。

読み終わっていない今の段階で分かります。
『モモ』は今のわたしに、うってつけでした。

それでは、また。

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