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この愛を間違いだとは言わせない

彼女の全てが愛おしかった。 風で君の濡れ羽色の髪が揺れる。とても綺麗だ。 君の瞳は夜の街の光で宝石のように輝いていた。何カラットだろうか。いくらでも買い取ってやろう。 潤いが決して絶えることない君の唇。独り占めしたかった。 痛いのが怖いと言った君はいつまでもイヤリングだった。おしゃれが好きだと言い張るのにピアスの痛みには負けてしまうそんなところが愛おしい。 新しく変えた爪の色を一番に自慢された。季節が変わるたびに装飾もガラッと変わる。新食感のスイーツを味わった気分になれる

    • 貴方からの退職金

      単調なメロディの着信音が携帯から鳴る。 メロディは単調かもしれないがこの電話ひとつで私の人生は変わるかもしれない。 君からの電話だった。すぐに出るのは何だか恥ずかしくて3コール目で出る。 「今日の夜空いてる?」 「まぁ空いてるけど」 空いてなくても関係ない。君からの誘いならなんでも乗ると心の中では思うが表面上は強がりな返事。今日は君と会えるのだ、嬉しいに決まってるだろう。 電話の要件はただそれだけ、恋人でもない私たちは世間話をすることもなく電話が切れる。電話の切れる音は

      • 色のない世界

        私の世界には色が無い。 どちらかといえば色褪せてたんだ。最後に彩ってくれたのはあなただ。 私に「幸せ」「優しさ」「楽しさ」を教えてくれたんだ。 でもそれは一時的な優しさで、裏切って当然だと言わんばかりに私を突き放した。 ずっと彩ってくれなきゃ意味がないんだよ。 あなたいろに染まりたかった。でも、お互いが染まりあわなければ意味がなくて。 次第に忘れていく。薄れていくの、あなたの色も、思い出も。 でも、痛みだけは離れなくて 色んな人が彩ってくれたはずなのに今は色を持たな

        • 優しさも凶器になる

          私は普段から自分より相手が幸せになることを望んでいます。 だからと言うわけではないけど、人に優しくすることは心がけてきました。 「過去に囚われている」も読んでいた方に補足すると私が相手も思いやる行動した結果があのような浮気だったり平等ではない関係を生んでしまったのかもしれません。 今回は私が「優しさ」を持ちすぎた結果。被害に遭った話を書かせていただきます。 最後まで読んでいただけると嬉しいです。 明るく振る舞ったのが原因だった? 私は今年4月から社会人になりました。 も

        この愛を間違いだとは言わせない

          過去に囚われている 6

          一通り失恋傷心ムードを迎えた後に友人からメッセージから来ました。 私がそのときコロナと闘病していたのでそれに気づいたらしく「コロナ大丈夫なん??」って来てました。やりとりするのは半年ぶりだったので嬉しくてそれからしばらく話していました。 そこで夜中に電話することになったんです。 彼は恋愛がうまく行ってないと言っていました。だから私に「さゆぴが忘れさせてくれないかな」って頼まれたんです。もちろん彼氏はいなかったし、相手も恋人がいるわけではなかったので承諾しました。 ここでい

          過去に囚われている 6

          過去に囚われている 5

          東京から石川へ行って働いていた人の話。 彼は1番私の家庭環境と睡眠障害に対して理解が深かったし、1番将来性があったんじゃないかって思ってます。 今までの人は全員学生でしたが彼は社会人だったので、仕事の話をしてくれていたし何よりもお金の使い方が他の人とは違ったので貴重な経験ができたと思っています。 彼の家庭環境もいいものとは言えませんでした。父親からdvを受けていた彼は死にたいと思いながらも今と必死に戦っていました。 私はそんな彼を支えたいと思ったし、彼と頑張っていきたい

          過去に囚われている 5

          過去に囚われている 4

          なんか、最終章とかカッコつけてまだ続くかもしれません??!!! 長続きもしなく薄っぺらい恋愛が多かったです。 大半は浮気で終わることが多かったので。色のない恋愛ばかりでした。 残りの2人との恋愛の話をしたいと思います。 北海道に住んでる方でした。私より二つ上で夢を持ってる方でした。彼は配信をしていたのでそこから私も始めてみようかなって気持ちで今のミラティブを始めたんですね。 まぁ、そんな感じでお付き合いしたんですけど、1番素を出せなかった恋愛でしょうか。なんでだろうど

          過去に囚われている 4

          過去に囚われている 3

          高校生になんとか入れた私 女子校に入ったのでここからは正直いうと近距離恋愛は無いです 後ネタが含んだりするけどいい話では無いです まぁ、見てってくださいな!! 国境を越えた恋愛でした私は、高校生になって新しいことを学びたいと思っていました。そんな時にネットで見かけた語学勉強。 英語ももちろん選択肢にはあったけれど学校では習わないことを勉強したくて、日本の文化を好きだと言ってくれる人が多い韓国語を学ぶことにしました。 そんな時に出会ったのが韓国人の彼氏でした。 彼は、日

          過去に囚われている 3

          過去に囚われている 2

          それからの話です。 前回と同じく明るい話ではありません、過去の決別のために自己満足で書いているので偽りない本当の話です。 それから交際した人がいたんですけど、元恋人によって関係は劣悪でした。学校内で話していれば殴りかかってこようとくるし、靴を投げられたりもしました。 当時の恋人は私を守ろうとしてくれましたが、私が毎日元恋人に怯えていたり、愛されない日が来ることを怖がって執拗に相手をして欲しいと言ったせいでしょうかすぐに振られてしまいました。 元恋人からロッカーに「お前の

          過去に囚われている 2

          過去に囚われている

          「こうした方がいいよ」 ずっと言われるがままに生きてきた。 容姿であったり、性格、話し方もだった。全て「あんたのこんなところが嫌だ」を治してきたんです。 でも言われてきたことを直しても全ての人に好かれると思ったら違うなって遅いけどようやく気づくことができました。だから、今こうやって書いて自分のままに過ごすことができています。 これは過ぎた話だけど、今から私の過去の話をしようと思います。 はっきり言うといい話ではありません。 過去との決別を19歳になる前にしようと思いま

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