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「食育」とは?大人と子どもに知ってほしい食卓の向こう側のストーリー

「東京の魚は、やっぱり魚臭いなぁって思うねん。やっぱり一度お湯くぐさないと気になってしまってね。地元の魚はこんなに臭わんのよ。」

その昔、和歌山の海沿いの町で育った大学時代の親友がキッチンに立ってスーパーで買ってきた魚を片手にそう言った。”生粋の江戸っ子”である私は、一体この人は何を言っているんだろう?と首を傾げた。

「魚なんだから、魚臭いのは当然でしょうよ?(笑)」

小豆島へ移住して3ヶ月。
こちらで魚を食べて、「ああ、なるほどな。」と、あれから十数年が経った今、その意味を少しずつ理解し始めている。
当時の私に、こちらで食べている魚を食べさせてあげたい。

30代の私たちもよく知らない「食卓の向こう側」

世の中的には「親世代」に含まれる30代の私たち。

高校大学までを共に過ごした多くの友人たちの中には、田舎らしい田舎もなく、東京や関東圏内で生まれ育ち、そのままこちらで家庭を持っている友人も多い。たまたまかもしれないが、私の大学時代の友人には関東圏出身者が比較的多く、それゆえ、冒頭の和歌山出身の友人の一言にピンとくる、共感できる、という人は、よほどの釣り好きや飲食経験者、料理が好きでたまらず様々な食材に精通している友人、田舎が自然豊かな場所であった友人くらいで、私と同じように大人になっても食卓の向こう側、「食卓に並ぶ食材たちとスーパーでご対面する、それ以前のストーリー」をよく知らなかったりもする。

農家さん、漁師さん、そこからスーパーや飲食店で私たちの元に食材が届くまで、その間には様々なところ、人が携わり、食材を届けてくれている。

「興味はあるけれど、食材がどんな風に獲れて運ばれてくるのかなんてよく知らない。子どもたちに聞かれても、なかなかそのホントのところを自信を持っては伝えられない。食材に興味を持ってもらって、好き嫌いが少なくなるきっかけになったらいい。子どものうちにいろんなことを吸収させてあげたい。そして、親自身もそうした情報を知りたい。」
ひょんなことから、世の親御さんたちにそんなニーズがあるということを最近知った。

それなら、親子で一緒においしく楽しく「食育」らしきことができて、その産地の様子が見られたり、地元の人たちと直接お話ができたら楽しそうだな、地産の食材のことも知っていただける機会になるんじゃないかな。

今年、地方を仕事で訪れて様々な現場を訪れた時から、そんな構想がふわふわーっと頭に浮かんでいた。


料理×食育×社会科見学=オンラインで地域おこし

YouTuberやWeb、メディア関連のお仕事をする一方で、この夏から香川県は瀬戸内海に浮かぶ”オリーブの島”、小豆島しょうどしま「地域おこし協力隊」というお仕事を始めた私。

地域おこしの活動(漁業振興)の一環として、提案した数々のアイデアの中から「まずこれ、やってみよう!」となった企画のひとつが「こどもDIY部」など、東京を中心に、子ども・親子向けにおもしろくてためになるイベントプロデュースなどを中心に手掛けて来られたティンカリングタウンさんとのオンラインコラボイベント「タベルノクラスの社会科見学」だ。

▼先日公開したイベント告知動画


⬇︎イベント詳細・参加申込ページはこちら⬇︎
※2021/9/28: 好評につき、若干数の追加枠を募集!
※2021/9/28 20:55 追記
追加枠も完売御礼!でございます!∑(゚Д゚)

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今回の企画には、私の所属する土庄町の農林水産課や、イベントに協賛いただいた四海漁協(四海漁業協同組合)さん、企画運営のティンカリングタウンさん、そして、今回「ハモ」という高級魚かつ家庭では馴染みのないお魚をテーマに親子向けに楽しめるレシピを考案してくれた、池袋エリアで話題の森小屋トリイを営む傍ら、アウトドア誌BE-PALオンラインにて華表由夏とりいゆかの子どもと作るキャンプ料理』など料理家としても活躍中の華表由夏とりいゆかさん、告知の際にはその他、土庄の魅力がわかるようなお写真を提供していただくなど土庄町とのしょうちょうの地元の方にも関わっていただいている。

タベルノクラスの社会科見学

今回の「タベルノクラスの社会科見学」は、これまで都会の子ども向けに開催されていた「満4歳からの教えない料理教室タベルノクラス」の番外編として、地元土庄町の四海漁協さんのご協力のもと、土庄とのしょうから生まれたブランド小豆島島鱧®︎のハモをテーマ食材として使わせていただき、オンラインでみんなでお料理やちょっぴり実験をしながら、おいしく楽しくハモを味わいつつ、また、漁師さんにハモを見せていただいたり、「ハモってどうやって獲れるの?」「どんな船で漁に行くの?」「漁師さんはお肉とお魚どっちが好き?」などの子どもたちから素朴な疑問に地元の漁師さんに直接答えていただけるコーナーも設けた贅沢企画。


前述の通り、参加申込状況大好評につき、共催:香川県土庄町さん、協賛:四海漁協(四海漁業協同組合)さんご協力のもと、さらに追加で各回5組ずつの追加枠の募集が決まった。今回の企画は、共催、協賛のご協力がなかったら、絶対にこんなにお得な参加費では実現し得なかったイベントであるので、改めて感謝の思いをお伝えしたい。

新鮮なハモって、本当においしい。
子どもが魚を苦手に感じるひとつである臭みもほとんどない。
さらに、ハモの処理で面倒な骨もキレイに処理済みなものなので、調理も食べるのも楽であるのは、今回のテーマ食材、小豆島島鱧®︎の魅力である。
忙しいお父さんお母さんにとって、日々の限られたごはんの支度時間の中でがっつり時間をかけなければならないようなお魚の処理が入ってくるのは本当に面倒だからだ。
※ハモは骨がとにかくたくさんあるので、処理が面倒ということで、実は地元土庄とのしょうでもその昔はハモが網に引っかかってもそのまま海に返されていたのだとか。

肝心なイベント本番で、子どもたちにとにかく喜んでもらい、
「お魚っておいしい!」
「新鮮なハモっておいしい!」
「漁師さんってかっこいい!」
まずはそんな風に楽しんでいただけるよう、さらに入念に準備していきたい。

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最後まで読んでくださってありがとうございます。

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