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つながりをうみだすために、「異なる文化のあいだに立つ」

登壇させていただいた対談イベントの内容が、本になりました!👏

(ぜひ買ってください。※私には印税入ってこないけど!)

これは私だけでなくて、大阪大学COデザインセンターが主催するイベントでの対談集で、かつ、第2弾となる書籍です。

第一弾となるものはこちら(下記)から。


ちらみせ。

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この対談では、インクルーシブデザインなどに取り組む背景としてある「障害がある人」と「障害がない人」との間を文化の違いと捉える、という立場のわたしと、大使館でのご経験をふまえ、研究、実践活動に取り組まれている辻田俊哉先生との対談です。

話をしていくなかで、全く違う視座があるだろうなと思ったりしたのですが、構造としてはすごく近いものを感じて、(個人的には)大変「わかりあえる」時間だったように思います。

だからこそ、もっともっと深い話をしなければいけないこと、もっともっとやりたかった問題提起がしきれなかったなと思う部分が個人的にはあり、勝手に反省しているのですが、辻田先生のお人柄は、世界で見てきた想像もつかない場所の景色と経験から来ているのだなということを、近くで感じられたのはすごく嬉しかったし、ありがたい時間だったとも感じています。

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こういうテーマで、本来ならお声がけできる人が多くいた中で、私を選んでくださった大阪大学の八木先生、水町先生に改めて感謝しております。(水町さんとは大学院生ぶりの再会ということもあり個人的にはテンションがぶちあがった笑)また、わかりにくいテーマを丁寧にほどきながら貴重な時間をご一緒してくださった辻田先生、本当にありがとうございました。そしてそして、私が来るからと言って、イベントから打ち上げまでご一緒してくださった、むーにょんこと村上先生も、本当にありがとうございました😌

▼水町さんも共著で書いた論文(ショートレター)はこちらです💡

安斎勇樹, 塩瀬隆之, 山田小百合, 水町衣里(2013)インクルーシブデザインワークショップにおける共感的理解を促すアイスブレイク手法の提案. 日本教育工学会論文誌 37(Suppl.), 97-100.
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009958537


障害のある人と「ともに」という活動にも、いろんな種類があると思いますが、私の基本スタンスはここ。まさに「異なる文化のあいだ」にたつものだと思っています。

書籍内でも書かれている通り、支援をする・されるではない関係をつくることに、社会がかわってきている状況にあると感じます。

その実現に至るためには、障害のある人を「支援される人」、障害のない人を「支援する人」という枠組みに無意識にはめてとらえないで、見えない、聞こえないなどの環境で暮らす人、そうではない環境で暮らす人という生活文化圏がことなるという、ある意味知的好奇心で捉えるマインドセットが必要だと考えています。

「必要」というか、そういう経験を得てもらうためにもっと増やすために努力しなければと思う。

(という構造がわかるのが、先の論文だと思うのでぜひ読んでほしいけど)

支援する・されるという関係性から「公平に、共創にチャレンジする」関係性が生み出されていくまでには、まだまだまだまだまだまだ・・・・・時間がかかるのだと頭ではわかっていつつも、少しずつ少しずつ、そういう空気感になりつつある手応えも感じています。

そのために、2020年はいくつかのプロジェクトがお披露目になる予定です。

長かったな。種を巻いても土の中で枯らせてしまったものも、悲しい言葉を浴びた日々もあったけど、同時に嬉しい声やしぶとく付き合ってくれる方々との日々があって、2020年が動こうとしている感じがあります。

でも何より、こういう対談の機会に、自信をもってこれまでの知見を語り、深める機会をいただけたことも大きいし、何かと自分が1歩歩みを感じるときには、アカデミアにいる先生方に様々な場面でお力をいただいています。

そういう意味で、この対談の機会も個人的には象徴的な出来事でした。大学院修士課程の間に得たご支援やお力は本当に今でも生きていて、そのときにお世話になった方々には、今でも感謝しきれません。

わかりやすい成果を表に出しにくい仕事をしているので、早く恩を返したいとおもいつつもどかしい日々でもありますが、明日もまた頑張ろうとおもいましたとさ。


さて、この本は辻田先生と私の対談のみならず、本当に豪華な顔ぶれの対談で、この中に私がいるのすら恐れ多いです。

個人的には私の次の対談にある、国立民族学博物館の広瀬浩二郎先生のお話がおすすめです。というか全員トップランナーの方ばかりです。

ぜひ一度お手にとっていただけたら嬉しいです。



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