見出し画像

現代短歌 -10- 旅先にて問う (7首)


旅し問う ここはいったいどこだろう
自分はいったい誰なんだろう

人格は土地柄により形成され
引っ越す度に人格増える

***

遠い地で何食わぬ顔して生きる
人が僕より幸せに見え

稲を植え 田に水を張り
コンバイン駆る人たちは
日々何思う?

東京でサラリーマンをするだけが
生きる手段といつから信じた?

山そびえ 川が流れて
作物が実る以上に 何を求める?

結局はないものねだり
都会にて育った僕はビルが醜い

***

とにかく引っ越しが多い人生でした。
旅もたくさんしてきました。

それぞれの場所にそれぞれの思い出が宿り、
再訪すると思い出が憑依して
人格が変わるような、そんな気がしています。

白湯(さゆ)

サポートいただけたら、お散歩してネタを探しにいきます!(*^^*)