で、結局女慣れしてる男は楽しいし、その理由を考えてみようと思う

結局、女慣れしている男性って楽しい。「女性に慣れている」ことの定義は分からないけれど、シンプルにただ「楽しいか、楽しくないか」と聞かれれば楽しいと思う。

私は、バイト終わりに、スーパーでお酒コーナーを前に、いつもの桃味と新発売のシャインマスカット味で迷っていた。

「お酒は20歳から」

その小さな張り紙を2年前に気にする必要もなくなった私は、少し虚しい気持ちを抱えながら、結局2つともレジに持っていく。

女友達と飲みに行けば、好きな男性の話になるのは世の常である。
「彼氏とどうなのか。」「あの前の男とどうなったのか」「高校生みたいな恋愛したくない?」そんな話を一周した後に

「結局、女慣れしてる男って楽しくない?」と聞けば、大抵は少し笑いながら「分かる」と相手は答える。
そういう人と「付き合いたい?」と聞けば「うーーん。楽しいけどね。」で終わるまでがテンプレ。きっとその言葉の先には「不安になるから、浮気しないで誠実な人ならいいかな。」って言葉が続くはずだが、それがきっと難しいことは分かりきっているし、夢見がちだと思われたくないから「楽しいけどね。」で終わらせる。 

高校生までは、女慣れなんて概念は皆無に近かったけれど、歳を重ねるごとに、慣れている男性と、そうでない男性の差は分かりやすくなってくる。
22歳でこれなのだから、20代後半になったらそうやって女性経験を重ねた遊び人MAXみたいな人種にも遭遇してしまう可能性もあるわけで、自分の身は自分で守らなければならないと感じた。だとすれば、

なぜ、女慣れしている男性は惹かれるところがあるのだろう。

これを明らかにして、傾向と対策を取らなければ。傾向を知っておきながら対策までとることができない気もしなくはないが、まずは傾向を知るところから始めなくては。そんなことを、最近お酒を飲みながらふと思っては、それを思考する力がない状態が続いていたので、この健全な時間帯に思考しようと一念発起した。

まず女慣れしている男性のレパートリーが私になさすぎるので、私の経験上の3人をピックアップして、独断と偏見で考えていく。

①元彼(同い年。浮気した。)
②元彼の友達(1歳下。こいつはやばい。大学で一番イケメンだし、私も会った時は声のトーンが2個くらい自然と上がっていた。)
③友達の男友達(年上。「3年前まで遊んでいたけれど今は遊んでない。」って本人は言っているけれど、そんな簡単に人は変わらないはず。今回は歳上枠として採用)

ひぃ〜思い出しても皆クズ感が否めなかったな。今回のnoteでこのクズ達を成仏させたいと、本気で筆を走らせるとするか。

まず、皆自分が、モテることを少なからずとも自覚している。これはある。
女性の「モテ」が「男性から声をかけられることが多い」を指すことに対し男性の「モテ」というのは、「女の子に言い寄られることが多い」よりも「自分が声をかけて引っかからない女の子が少ない」だと思う。
打数も打率も多いことである。ただ声をかけられる経験を重ねるよりも、自分からアクションを起こし、それが結果を生む、という成功体験を重ねることは、自覚しやすい。自己効力感を高める方法の一つに成功体験をすることがあげられるように、彼らはその成功体験から、自分はモテるという自信をもつ。

自信がある人というのは、卑屈な人よりもなぜか魅力的に見えるものだし、多分女性側もきっと自分がモテること分かっているんだろうな。と気づいている。
そしてその自信は余裕さ、にも形を変える。彼らは言葉の端々から余裕さがあり、自分から求めていないかのように見せかけるのがうまい。きっとそれは意識的ではなく、無意識である。

そんな自信があるがゆえに、彼らは、相手を褒めたり好意を見せることをいとわなかったりする。正確に言えば、好意があると勘違いされるような言動をすることに抵抗がない。
「可愛いね」なんて朝飯前で、諸々の褒め言葉を恥ずかしげもなく、真っ直ぐな目で言うことができる。普通は10の力が必要なことを、彼らは3の力でやってのける。女性側は、誰にでも言っているし本気じゃないでしょ。なんて思いながらも、見つめられた目をそらさずにはいられないのが現実である。

「全く可愛いと思わない人にまでペラペラと言うわけでもないし、嘘を言っているわけでもない」

と言うのが彼らの言い分でもあると思うが、それも事実だと思う。しかし、多くの男性が

「自分がこんなことを言っても引かれないか」「好意があると思われるのではないか」

と考えている間に、打率の高い彼らは、きっと大丈夫だろう、と言う勝算を元に簡単に言って退ける。

1度話した限りの、知り合いの男の子は、好きな女の子をご飯に誘うために

「どうやったら好意がバレないように、自然にご飯に誘えるのか。」

を3ヶ月は考え続けていた。
まず彼はすでに間違えていて

「どうやったら好意がバレないように、自然にご飯に誘えるのか。」ではなく「ご飯に誘う時点で好意があるのはバレる。」のである。

モテる男性はこの打数が多いから、ここの抵抗感は皆無に近いし、女性は「少しの好意を感じながらご飯に誘われる。」こと自体は、気になっている人なら嬉しいし、そうでないなら、誘われた時点ではぐらかす。

だから、その知り合いの男の子のような子が、ご飯に誘うこと自体に勝負をかけている間に、モテる男たちは、ご飯に誘った後に勝負をかけている。
土俵が違う。「ご飯を誘う」ことに100%の力を出してしまった彼が、「誘った後の展開」に100%の力を出してくるモテ男たちに勝つのは難しいのだと思う。
やっぱり、女慣れしてんなぁ、なんて言いながら後者を女性たちが楽しいと感じてしまうことは否めないのだと思う。

入学式当日に学科内に5人しかいない女子のうち、一番可愛い子に声をかけてその日のうちに、家に連れ込んだ彼はもう訳が分からないし、友達に話したら「普通は5人いるうちの"中"にいくよね。最初から一番上に行くところがさすがだわ。」と言われ妙に納得してしまった。

3年前まで遊んでいた彼は「遊んでいたか、いないかって言ったら、少しは遊んでた。俺嘘は言わないから。」って言ってたし、場所がクラブと聞き頭抱えた。クラブと無縁の人生を送っている私は、興味本位にどうやって誘うの?と聞けば「お酒飲みすぎて、帰れないしシャワー浴びたいからホテル連れってて。マジで何もしないから、っていう。シャワー浴びたらやる。」と言われ、なんだその頭悪い答え、でも着実に成功させてるのさすがだわ。と思った。

常日頃、恋愛には自己肯定感の高さが重要だと思っているが、彼らを見ていると、自己肯定感に物言わせて、やりたい放題である。それが正しいことばかりではないが、それに惹かれる女性は、彼らのことを見ていると確かに存在する。

やっぱりこんな話は、お酒飲みながらするべきだと、レディボーデンのバニラアイスを食べながら、午後3時の私は思っている。
今日のお酒は、この間買って冷蔵庫の奥に入れたシャインマスカット味にしようか。
明日は、友達と久しぶりに外で飲む予定。
その子にも聞いてみよう。

「結局、女慣れしてる男って楽しくない?」

と。

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