【14】小児科医ママが解説「コロナで外出自粛。公園や散歩はどこまでOKなの?」

「不要不急の外出は避けるように」と言われても、外に出て走り回りたい!という子どもにはストレス満載。結局、公園や散歩はどこまでOKなのか。

今回も公式団体の見解などをもとに、考えていきたいと思います。

今回の参考文献はこちら。

CDC(米国疾病予防管理センター)
“Caring for Children”
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/daily-life-coping/children.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Fchildren.html

散歩はOK、むしろ推奨。

このご時世、走り回る子どもを連れて外に出るのも、なんだか周りの目が気になりますが、CDC(米国疾病予防管理センター)のステートメントでも、散歩はむしろ「推奨」されています。

散歩だけでなく、自転車でのちょっとした外出もふくめて、屋外に出ることは、心身共に健康でいるために重要だと。

しかし注意する点があります。

①他の家庭の子どもと、遊ぶ約束はしない。
②1.8mを保つ。手洗い。2歳以上はマスク。
③特に感染させてはいけない人に、会いに行かない。

①他の家庭の子どもと、遊ぶ約束はしない

CDCのページでトップの方に書いてある項目ですが、早速まぁなかなか難しいですよね。子どもからしたら、○○ちゃんに会いたい!家いきたい!とか、子ども同士で勝手に約束してきちゃうことだってあります。

たしかに子どもは無症状のことも多く、かつ、無症状者から感染する可能性も否定されていないなかで、できるだけ自分の家庭の人以外に会わないようにする、というのは医学的にはかなった考え方です。

できるだけ約束はしない、が、親御さん同士の考えをすりあわせて、引き続きお友達と良い関係を築いていけたらうれしいものです。


②1.8mを保つ。手洗い。2歳以上はマスク。

他の家庭の人とは1.8mの距離をつねに保つ。こまめに手洗いをする。マスクをつける。これは子どもが外で遊ぶときも、変わらず大事な点として強調されています。

特にマスクについては「2歳以上」という記載です。

※2020年5月26日追記:日本小児科医会から正式に「2歳未満のマスク着用は避けるように」という通達がでました。米国小児科学会AAPや米国疾病予防管理センターCDCも、2歳未満のマスクは「should not」という記載になっています。理由などの詳細は上記リンクを見ていただければ幸いですが、主に窒息やヒモなどでの締付けの可能性、顔色が見えないことによる状態変化の気づきのおくれ、そういったことが理由です。


CDCは“cloth face covering”という書き方をしています。つまりアベノマスクの布マスクでもなんでもいいので、何らかの布地で口や鼻をおおっておいて、という話です。

しかも、これは「マスクをつけている人が感染するのを防ぐ」というよりは、「マスクをつけている人から、他の人へ感染することを防ぐ」ためと書いてあります。
とくに無症状が多いと言われる子どものコロナ。自分さえかからない・かかっていても無症状ならそれで良し、ではなくて、感染が広がらないために自分にできることがあるよね、という大事な考えを、マスクは教えてくれています。

布マスクが効果があるのかについては、こちらの記事でも触れています。
(記事:コロナ感染拡大。妊婦ができること。


③特に感染させてはいけない人に、会いに行かない。

もちろんすべての人やお子さんが、コロナにかからないことに越したことはないわけですが、中でも特に、コロナに感染してはいけない人がいます。
ニュースでも取り上げられる事が多いので、知っている方も多いとは思いますが、あらためて、CDCでもリストされていた人たちを書き出してみましょう。

●65歳以上の人
●老人ホームなどに入所している人
●以下のような基礎疾患がある人
 肺・心臓・腎臓・肝臓の病気
 中等症~重症の気管支喘息
 免疫が落ちている人:癌・うまく治療できていないHIV・喫煙している人
●重度の肥満(BMI>40)
●糖尿病

どうでしょうか。

おじいちゃん・おばあちゃん、いくつか当てはまるわ~という人も多いのではないでしょうか。日本ではいわゆる春休みシーズンだったこともあり、
実家に帰省したことで、子ども・親御さん・祖父母が家族クラスターとなり、感染がひろまった例も報告されています。
また、ここに書かれてはいませんが、生まれて間もない赤ちゃんや、乳児なども、もちろん、医学的に「感染させてはいけない人」に含まれます。

とにかく、自分が一緒に住んでいる家族以外の人と、会う機会を極力さける。これに越したことはないわけです。


・・・ただし「ただ会わない」というのもなんですし、今の世の中、テクノロジーを使わない手はありません。

CDCも、電話やテレビ・ビデオチャットなど、また手紙など、対面で会う以外のコミュニケーションで楽しみましょう、とフォローしています。


また日常生活に必要な買い物などの外出は制限されてはいないですが、常に1.8mの距離を保つのは困難ですし、限度があります。
可能ならオンラインで購入したり、ネットスーパーを利用したりするのも一つの手でしょうが、予約枠も限られていたり、手数料などが高かったり、配達地域に含まれていなかったりして、思うように利用ができないこともあります。
また、もちろん最大限に注意できることは注意しつつも、120%完璧に守るのは難しいよね、という良い意味での妥協・受け入れ、そういった気持ちの持ち方も大事になってくるこの頃ですよね。


子どもとソーシャルメディアの付き合いかた。
親子ともども、コロナで感じるストレス。
こういった問題についても、また記事にしていきます。


・・・で、実際、白井ん家はボーイズ2人つれて、この緊急事態宣言のなかどうすごしてんのよ。っていうのは、こちらの育児ブログでどうぞ。http://sayokoshirai.com/316-2/ ‎

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■医師免許、日本小児科学会専門医、小児科オンライン(https://syounika.jp/)、IPHI 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント、キッズ・マネー・ステーション認定講師 ■2児ボーイズの育児ブログ:http://sayokoshirai.com/
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