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95歳のお誕生日

今年で5回目だ。田中三也さんが91歳の時に初めて出会ったから、今年は95歳の誕生日だ。初めて会った年から、鎮守さまで戦争体験のお話をしてもらってる。 
新聞記者に取材に来てもらったり、講演会をするようになったり、いろんな人が訪ねて来るようになったよね。

初回から来てる人たちは、来場者というよりは関係者に近い。同じ話を何度も聴いてる。でも、また田中さんに会いに来る。戦争体験の話は、そりゃ貴重だ。戦後70年以上経ってるし、直接聞けることはこれからはどんどんなくなってくだろう。でも、彼に集まる人は何か違う。そりゃ、当時の話は聞いているけど、よくよく見てると毎度見る顔は田中さんが好きなようだ。なんだろね、人の魅力とでもいうのか、田中さんに会いたくて来る人が多いのは間違いないようだ。

戦争当時の田中部隊はほとんどの人が亡くなってる。お話会が終わっても田中さんの周りからなかなか離れない常連さん。そんな人たちを見て「せっかく縁で出会ったんだから、仲良くしてくださいよ」と私はよく言われる。まとめるのが大変だと思ってなのか、それとも忙しくなるとキツくなる私を見越してなのかはわからないけど、常に人を束ねて中心的存在でいた人の言うことだから、重さが違う。

中心的なんて言うと、ちょっと堅苦しいかもしれないけど、田中さんは冗談も言うし、おちゃらけるし。茶目っ気たっぷりな95歳なのだ。私の友達には「田中さんが理想のタイプ」と言う女子までいる。スゴイことだ。

戦後、地図を作るために飛行機に乗っていたこともある田中さん。(我孫子市付近上空)

田中さんのことが大好きな1人、栗原さん。彼は持病のため戦争に行かなかったけど、飛行機に憧れた少年時代だった。いろんなこととても詳しく、お話会に参加する常連さんの1人。猫が大好きw 猫の靴下はお気に入り!

面白いな、と思うことは年齢層関係なくコミニケーションがとれてること。お話会終わってから80代と30代のお友達同士、カフェに行くこともしばしば。

6年目を迎えるのに、老若男女問わず田中ファンは増えてゆく。

急遽参加した、お友達のミーナ。彼女も11月誕生日なので来年から一緒に祝うことになって嬉しそう。田中さんとは90歳差。



カウンターがプレゼントだらけww そして台湾からもお花が届く。嬉しいやら、恐縮やら、毎年「ありがたいです」と言う。そして、「佐予さぁ〜ん、来年は大丈夫かいなぁ?」とも言うww  そんなこと言ってる間は大丈夫でしょう。

田中さん著書「彩雲のかなたへ」の文庫本が発売されて何年になるんだっけ?まだ売れてるからスゴイよね。しかし、私と出会って本当に大忙しになってしまった。来年も講演会の依頼やら取材やら来るだろう。。。とにかく、体大事に、でも健康のため怠けない程度にバシバシ行くのでよろしくお願いしますよ。

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