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プラハで同行者とはぐれた話

○2015/GW

プラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿に展示されていた、アルフォンス・ミュシャ作「スラヴ叙事詩」を観るためチェコを訪れた。

この時は、GWに海外旅行に行きたいという家族と2人旅。航空券やホテルは個人手配をした。

成田を出発してドイツ/フランクフルト経由でチェコ/ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港に到着した。市内までエアポート・エクスプレスで行く予定にしていた。しかしバスがなかなか来ない。

だいぶ遅れて到着したバスは、大きなスーツケースを持つ旅行者ですぐ満員になった。家族ともバスの車内で少し離れてしまった。

トラブルは市内の賑やかな界隈に到着した時に起きた。降りる旅行者が多く、私より奥にいた人が通れない。仕方なく一旦降りてまた乗り込もうとしたら、目の前でバスのドアが閉まり出発してしまったのだ!

まさか外国で、スーツケースを転がしてバスを追いかける漫画みたいなことをすることなるなんて。バスの窓から、家族の呆気のとられた顔が見える。

よくわからない場所に取り残され呆然とした。家族は海外旅行の経験はほとんどなく、私はチェコは初めて。
ホテルへはプラハ本駅から地下鉄に乗り換えて行く。乗り換えは家族にも説明はしてあるが、ホテルの詳しい場所は2人ともわかっていない。

家族とは、携帯のデータローミングオフを解除して連絡をとることができ、待ち合わせる場所の確認ができた。まずプラハ本駅に行かなくては。

道ゆく人にプラハ本駅へ行く方法を聞くと、地下鉄を利用するのが良いようだ。地下鉄の切符の買い方がわからず隣の人に聞いた。しかし、焦っているし、もともとの英語レベルも低いので英語がうまく聞き取れない。
なんとか家族と合流できて、無事にホテルへ到着したが、ほんとうに苦い思い出だ。

例えば携帯のない時代、または家族がデータローミングオフ解除を思いつかなかなくて、連絡が取れない状態だったらどうなっていたか。今思い出しても怖くなる。

もっとも、携帯電話が普及する以前なら、はぐれた場合などトラブルが起きた場合の打ち合わせはもっと細かくするだろう。その前に絶対はぐれない!と強く思っていただろう。いつでも連絡を取れると油断していると、万が一のこともあるので気をつけなくては。

家族とは、その後いっしょに数回海外旅行をした。
家族は観光名所を気楽にまわりたいタイプ。私はある程度の自由行動をしたい。両方が満足できるようフリータイム多めの、添乗員付きツアーを探して気楽に無理なく旅行をした。

ツアーでは、個人では予約が取りにくい場所の手続きなどをしてもらえる。有名観光地を効率良く回ってくれるのも良い。気に入ったら、また個人旅行で来ようというくらいの気持ちで、ツアーと個人旅行を使い分けるのが良いと思う。

海外旅行の間隔が開いていろいろ忘れてしまったし、コロナ禍後の搭乗手続き・入出国手続きを知るために、次回はツアーを利用するのも良いかもしれない。

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