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韓国、延世大学のジェンダー講義を日本に居ながら受ける

先週、延世大学で1単位(?)とりました!今話題のJ.Y.Parkの母校でもあり、慶應義塾大学とは長年留学制度をとってきたソウルの総合私大です。
わたしがとっていた授業は「Gender, Family, and Social Change in Contemporary South Korea」日本語にすると「現代韓国におけるジェンダー、家族そして社会の変化」でしょうか。授業は全てオンラインだったので、日本に居ながらCertificate(修了認定)をとったことになります。

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誰が受けることができるのか

誰でも受けられます。高卒の資格もいりません。

すべてオンライン完結で証明書がでる

単位が取れると、オンラインで登録番号付きの認定証が発行されます。リンクが出るので、これを履歴書などに貼っておけば修得証明になるので、転職などにも使えます。

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Courseraでいつでも受けることができる

Courseraとは、2012年に設立された教育プラットフォームです。世界中の企業や大学が講座を提供していて、修了すると公的な認定証が発行されます。日本からは東京大学が講座を提供しています。学位を取ることが可能な大学もいくつもあったり、IBMやマイクロソフトといったIT系企業やコンサルティング会社が提供しているものもあります。
私が受けた講座はいつでも授業を開始できます。始めたら週1のレポートや課題の締め切りがありますが、スタートはいつでもよし。授業動画をみて、資料を読んで、ディスカッションにコメントして、レポートを出します。たまに4択くらいの理解度チェックがある。時期によって値段違うのですが、今は無料のはず。

世界中のKカルチャーファンと意見を知る

授業は全て英語で、全5週のうち4週でレポート課題がありました。文字数を指定されているレポートはなかったのですが、「How male K-Pop idols are redefining masculinity」(男性K-Popアイドルがどのように男らしさを変えたか?)という課題では2段落で書くように、との指示がありました(笑)
世界中からKカルチャーファンが受講しているのです。
レポートの評価形式は生徒同士の論旨チェック。初回はすごくビビりましたが評価基準が明確に定められているので、その最低限のみをチェックすることと決めれば気は楽。世界中の人が結構率直に意見を書いているのでたいへんおもしろかったです。南米の人が多いのはなんでなんだろうね?(誰か知ってたら教えてください)

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テーマと課題はこんな感じ。
私は火曜日から始めてしまったらしく、毎週土曜日にレポートを提出するサイクルで回していました。一部成績が悪いのは見逃してくれ(笑)

この授業で見るジェンダー感は、私のそれとは違う

私は大学で社会思想をそれなりに勉強していたので、フランス思想、日本の現代思想におけるジェンダー感についてはそれなりに理解していたつもりでしたが、「何かがちょっとづつ違う」のが韓国のジェンダー感。梨泰院クラスでのトランスジェンダーの扱いに対する違和感、花郎での思想感覚などいろんなものがこの授業を受けることで一気に繋がりました。それぞれへの、各国の受講生の意見もなかなか日本では聞かない意見も多かったです。整形の話題もあったので、この後「私のIDはカンナム美人」も一気見してしまった。

レポートにはGrammaly、リーディングにはGoogle TranslateやDeepLを使う

リアルタイムでの会話が必要ではないので、全てわからないことは調べならが進められます。オンライン完結の今、単位とったぞー!と言えるのでとてもお得だと思います。レポートは文法とスペルミスを全て修正してくれるGrammalyをGoogleDocsに入れて使い、時間がないときは資料を全部Google Translateにぶち込んで斜め読みしていました。Googleでうまく翻訳されない時は新しい翻訳ツールDeepLを利用。読みやすくなります。

韓国ドラマの背景を、しっかり整理するまたとない機会

今回の授業でとても印象に残ったのは、日本と韓国の学術的な関係でした。日本の韓国占領時の文化的な影響は大きく、大正デモクラシーのことなどを復習する機会となりました。また、現代におけるAVと韓国の日本文化規制なども関係があるということ学びました。なかなかドラマでは深く描かれない背景を興味があるこのタイミングで学べたことは大きな財産となるでしょう。内容については、また別途noteにまとめたいと思います。

なかなか現場もない今日このごろ、TOPIKが終わったら同じくYonseiのUnderstanding Korean Politicsでも受けようかな〜。

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