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「感染ゼロ」の岩手人と都会人とで考えてみた~withコロナ時代の備忘録④

 大型連休中のオンライン交流会のもうひとつは、私たち岩手移住計画で主催した「コロナと移住を語らう岩手移住計画カフェonline」。
岩手から参加したのは仕事や地域活動の一環で岩手への移住や関係人口の拡大にかかわっている方々。首都圏からのご参加は岩手への移住を具体的に考えている皆さん(おふたり)ということで、首都圏在住の標準的な方々に比べると岩手についての情報をお持ちの方々。

 手短に岩手移住計画のタイムラインで報告した内容を再掲すると、 
☆東京からの声
・岩手への移住に向けたリサーチを進めていた最中に新型コロナウイルス感染症が拡大し、これからに不安を感じている。
都市部の過密さへの不安は強まった。地方に住みたいという人は増えるかも。
・地方での県外ナンバーへの嫌がらせなどのニュースを見ると、地方の暮らしに不安が

★岩手の声
・収束後、岩手に住みたいという人の希望をかなえられるように岩手としても方法を考えたい
・収束後、リモートワークが定着するかに拠っては地方移住者も増えるかも。

☆そのほか
・新型コロナを機に自治体による情報発信の格差が広がっている気がする。移住施策についても同じではないか。

ーーといった意見が。
今いる都会への不安も強かったけれど、まだ見ぬ田舎暮らしの負の側面への不安も強まった、というのが本音なのだろう。
 たしかに、地方での県外ナンバーへの嫌がらせや「他県からの来県者の入店お断り」の貼り紙などがニュースで取りざたされている昨今、不安に思うのは当然のことだし、そのニュースを見て不安に思う移住希望者に「岩手ではそんなことはないので心配いりませんよ」と言えるほど、岩手の人がみんな心穏やかで今現在もおもてなしの心に満ち溢れている、といったことは残念ながらない。感染者数が少ない他の地域同様、岩手もふだんよりピリピリしているし、SNSの岩手コミュニティでも「〇〇には他県ナンバーが並んでいた」といった投稿が多い時期もあった。(大型連休が終わりそういった投稿はほとんど見られなくなっては来たが)
 ただ、この状況が長く続くとは思わないし、移住後も一定期間(2週間)自宅に籠って外には出ない、ということを明確にして実践できれば、逆に地域の人からも、しっかりした人という信頼を得ることができるだろう。そう考えると、オンラインでも可能な採用活動など、進められるものは進めておいて損はないと思う。


 ひとつ前の投稿 でこのように書いた。

完全な私見だが、(地方への移住のうねりの)規模を左右するのは
・新型コロナによる外出自粛の長期化がどこまで続くのか
・企業のリモートワーク推奨がアフターコロナも継続するのか(どのくらいの規模と長さで?)
・地方がどのくらいの時期から「来てください」と公式に言う状況になるのか
ーーの3要素ではないかと思う。

 この時に私の頭から抜け落ちていたのは、岩手の企業の求人の動向。現在勤務する首都圏の企業にリモートワーク中心に勤めながら地方に暮らす、というスタイルも増えたらいいなとは思うものの、大きな傾向としては岩手の企業は生産年齢人口の減少の影響で人材の獲得にどこも苦労しているのが実情。このコロナ禍で一時的には採用を控える企業も出てくるとは思うけれど、移住者が岩手の企業とうまくマッチングしてほしい。
 まずはリモートで勤務しながら、岩手になじんでくるなかで知った企業に転職、というのも良いと思う。そんなことを考えるとやはり、参加者も指摘していたように、自治体そして企業がどれだけわかりやすく自分たちの特色や強みを発信できるか、届けられるか、という要素がこれまで以上に大きくなってくると思う。
 情報発信は岩手はあまり得意としてこなかった部分で、自治体や企業に(僭越ながら)提言しても反映されてこなかったのだけれど、アフターコロナ時代にむけて自団体の強みを棚卸しわかりやすく伝える準備をしてほしいし、私も復興支援員としてかかわっている団体の棚卸しを急いで進めたいと思う。
(2020.5.10~5.17の備忘録)

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新聞記者として盛岡、東京、大阪に勤務した後、2014年から釜石市の復興支援員「釜援隊」として釜石地方森林組合で「釜石大槌バークレイズ林業スクール」などを担当しています。「岩手移住計画」代表。取材・原稿執筆では一次産業、特に人物取材が得意。ご相談、見積依頼はお気軽にご連絡ください。