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FBの質問への返信:学校でのコロナ対策

FBの特別支援学校のグループに、分散登校実施について質問が載っていました。何かの参考になればと、質問に返信しました。そのコピーに説明を加えたものをここに。普通学校に当てはまる事も多々あります。
(デンマークの特別支援学校は5週間の学校閉鎖を経て、4/15から再開許可されました。)

1)生徒を分散するには?
学校によっては、生徒は週三回登校とし、ひとクラスの生徒数を減らしている。授業時間を短くしているところもある。(リーダーによる裁量)
空き教室や、外の小屋も使っている。外にベンチや机を置いて食事や授業に使っている。学校によっては外のテント(運動会テントの様なもの)を張って、その下で授業や活動をしている。

2)生徒同士の関わり。
2m距離を保つ。クシャミや咳は腕に。ハグやハイファイブをせず、肘と肘、足と足で挨拶する事を子どもたちに教えています。全員ができるわけではありませんが、出来る子には。

3)行事や集会など。
特別教室など共有スペースは全て使用禁止。全校集会も数学年合同の体育も音楽も中止。学校行事は当面中止。保護者面談もキャンセルしました。(質問に書かれていた)避難訓練や診断は中止が賢明だと思います。

4)外部からの立ち入り
訪問者、保護者の校内立ち入りは禁止です。(工事などは除く)少しでも人の出入りを減らすのが感染拡大抑制に繋がるからです。

5)登下校
バスの乗車人数を減らすために、増便しています。送迎する保護者は校内には立ち入らず、学校の外(駐車場)で生徒の引き渡しをしています。

6)密接なかかわり
身体介護の必要な重度重複心身障害の生徒は、出来るだけ同じ職員が一日関わり、多くの人との濃厚接触を避けています。

7)登校していない生徒には
課題プリントや簡単な教材を作り、保護者に取りに来てもらいました。(こちらは郵便事情が悪いので、郵送を避けました。)

私の担当は低学年で、オンライン授業は難しいので、週一回FaceTimeか電話しました。

8)職員
コロナに感染した場合重症化が予想される疾患をもつ職員は、人との距離をとるのが難しい生徒や、トイレ介助の必要な生徒の担当から外れています。さらに重症な疾患を持ち、感染すると重症化する同僚は病欠しています。(医師の診断による)

職員室も使用禁止なので、自宅で授業準備しています

9)学校閉鎖中
保護者の仕事(医療、介護、警察など)の都合で家にいられない生徒、家に長期間いる事が難しい生徒だけ登校していました。(民間企業と必要不可欠な部署以外の公務員は、自宅勤務が推奨されています。)
最初は生徒80人中3人。学校閉鎖5週目には20人ほど登校してきました。保護者との交渉は全て管理職が窓口となり、誰でも受け入れるのではなく、子どもの様子や家庭事情を考慮して受け入れを決めていたようです。

写真は今日も洗ったレゴ。私が大人の日直でした。

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