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学ぶ事は生きる事

留学時代の恩師に10年ぶりに再会。キューバ人の芸術家ロランド。現在はスイスで活躍中。

16年前の彼の授業は、アートではなく「自己表現」と呼ばれていた。彼の信念が現れている。材料のごちゃごちゃ色々あるアート部屋で、好きな事をして良い授業。絵を描く人、粘土をこねる人、彫刻をつくる人。私は何をすれば良いか全然分からず、何時間も粘土をこねくり回しながら、何も作らずに周りを見ていた。

ロランドは質問や困った事には何でも答えてくれた。必要な材料は、何処かから調達してきた。「生徒が〇〇したい!と思った時に学びは始まる。それを引き出すのが教師の仕事。」とロランド。

美術を教えてると伝えたら、とっても喜んでくれた。私が授業で大切にしているのは、まさに「自己表現」。子ども達のファンタジーや表現力を引き出す事。

「僕に出来ることがあったら、なんでも教える。手伝う。僕はずっと君の先生だ。」と、とっても心強い言葉をかけてくれた。実際にロランドにお世話にならなかったとしても、応援してくれる恩師がいるって、すごいパワーだ。

ずっと芸術家のロランド。今でも新しい事を学んでいると。学ぶ事は生きることだと。彼は昔と変わらず情熱的でチャーミングだった。

この夏は、あまり旅行できなかったけれど、素敵な出会いや再会が、向こうから来てくれた。明日から出勤!楽しみ。

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