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芸術と手仕事が未来の教育。その3

三日に渡って引っ張ります。今日は「授業時間を増やす必要はない。芸術と身体を使う活動の方が、学びに効果的」のまとめと感想を。

記事のまとめ

身体と脳の関係:「脳が私達の身体をコントロールしているのではなく、脳と身体は相互関係にある。」

現代の学校:抽象的で理論的な事を優先するあまり、実技や芸術科目を軽視している。身体と脳が共に使われる学びと、身体的な活動をもっと取り入れるべき。子供の実態に合った、多様な学びを用意できれば、多くの子どもは学校で成功する。

芸術と音楽:すべての学びは、好奇心、疑問、機知が大切であり、これらは芸術教科の得意とするところだ。

自由時間:脳の研究では、学んだことを咀嚼する時間が必要だと言われる。日々の宿題は、子どもたちの脳が寛ぎ、学びを咀嚼し、自分自身でいる自由な時間を奪う。自由な時間はとても大切だ。

今週月曜朝7時の質問

長男Tに、「ママはどうして普通の学校の先生をしないの?」と聞かれた。月曜朝7時朝食時に。日本でもデンマークでも普通学校の先生になりたい、と思った事がない。日本で養護学校の教員になろうと思ったのは、障害をもつ子ども達に関わりたかったから。教員が先ではなく、対象が先だった。12年働いて、特別支援教育の奥深さにますます惹かれている。ひとつのことを様々な方法で繰り返し学ぶ。身体を使い、具体物を使い、紙と鉛筆を使い、アイパッドを使い、遊びを取り入れ、生活の中でも、繰り返し様々な方法で学ぶ。こどもが興味を持ってば、学びへの道は開かれる。その道を探すのが職人技だ。子どもの実態を見極め、環境を整え(身体的・精神的な環境)、ひとりひとりに合った教育を準備する、実践する、見直す。の繰り返しだ。クリエイティブな仕事だと思う。子ども一人ひとりと向き合い、関係を作る時間があるのも魅力的だ。

Tへの答えは「特別支援教育って、色々工夫して、一人ひとりに合った教え方を探す、クリエイティブな仕事で面白いから。」Kjeld Fredens氏が記事に書いているように、頭と身体を使い、子どもに合った様々な方法で、芸術も取り入れて学ぶのがまさに特別支援教育だと思う。特別支援教育の用に、すべての子どもが、それぞれにあった学び方を示されれば、学ぶことはもっと楽しくなると思う。

ワタシが過ごした子供時代に比べて、うちの息子たちはのんびりしている。小2のKは毎日1時に授業が終わり、そのあとは学童クラブで遊ぶ。小6のTは週3日は2時、週2日は1時で下校。学校が終わった後は、友達と遊んだり、家でゲームをしたり、サッカーの練習にいったり。宿題はあまりない。家で必死に勉強している姿を見たのは、数えるほど。(息子たちはフリースクールに言っているので、公立学校より授業数が5時間ほど少ない。)こんなにのんびりしているのに、Fredens氏は宿題より自由時間を!と言っている。親としては、宿題が少なくて心配になる。子どもたちがぼんやりする時間は、脳に必要なんだと考え、彼らの自由な時間を邪魔しないようにしようと思った。

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