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With/Afterコロナ時代におけるSDGs発信②サントリー

SDGsを愛するPRディレクターのさやです。

with・afterコロナ時代におけるSDGs発信特集シリーズ;第2弾はサントリーです。企業がSDGsをビジョンに取り込む上での流れが非常に参考になります!

サントリーとは

サントリーは「人と自然と響きあう」を使命とした総合酒類食品企業です。企業理念からして、SDGsとの相性が抜群です。もともと人の生活の豊かさと自然環境保護の共存を目指し、まさに人と自然が相互の良い影響を与え合う持続的な形を目指してきました。

そして2015年にSDGsが国連で採択されて以降、さらに地球環境への配慮をビジネスモデルに取り入れるために、企業のサステイナビリティ・ビジョンにSDGsが盛り込まれました。

サントリーが重要事項とするSDGsは?

特に重要度が高い取り組みとして、以下の4つのSDGs目標を掲げています。

・目標6「安全な水とトイレを世界中に」

・目標3「すべての人に健康と福祉を」

・目標12「つくる責任・つかう責任」

・目標13「気候変動に具体的な対策を」

中でも「水と生きる」ことを企業の約束としているサントリーにとって目標6の「水と衛生」は重要な項目として選定されています。

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HP上では、目標選定の流れがわかりやすく図解されています。

まずは、サントリー視点とステークホルダー視点をそれぞれ軸においたマトリクス分析により4つの重要課題を選定。その上で、さらに最も重要な課題として目標6の「水と衛生」が選ばれた過程が示されています。企業理念にどのようにSDGsを絡めていくか、また具体的にSDGsのどの項目を会社の課題として選定すべきかを考える上で、非常に参考になる流れです。

また、サステイナビリティに関する7つの取り組みに関して、それぞれ関連するSDGsを明確に提示しています。特に影響する目標は大きく表示し、その他にも関連する目標をやや小さく表示しているのが分かりやすい!

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具体的な取り組み

サントリーの活動は非常に多岐にわたりますが、前述した通りやはり一番大事な取り組みは「水」です。その具体的な取り組みとしては例えば以下のような項目が設定されています。

・最新の節水技術を活用し、自社工場での水使用をグローバルで15%削減
・水に関する啓発プログラムに加えて、安全な水の提供にも取り組み、合わせて100万人以上に展開

引用:「環境目標2030・環境ビジョン2050」(https://www.suntory.co.jp/company/csr/activity/environment/management/vision/)

また、サントリー公式YouTubeでは「水と生命の未来を守る 森づくり」という表題で、地下水をくみあげる源となる森を守るための具体的な活動が紹介されています。工場で使う量以上の地下水を森で育むことを目的として、「サントリー天然水の森」を選定して、森の保全活動に取り組んでいるのです。

まとめ

企業ビジョンにSDGsとの関わりを色濃く打ち出していますが、根本の企業としての使命が明確であるがゆえに各々の目標が非常にわかりやすく選定されています。また、どの活動を見ても、活動をなんのためにやっているのか、ひいてはその活動がSDGsのどの目標達成に貢献しているかが明快なので、読み手としても一貫性を感じられてとても好感を持てます。SDGs取り込み方のお手本といえる例でしょう。




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