妻の里帰り。

閑散とした成田空港の出発ロビーで僕らはハグをした。
「じゃあね~」と言い妻は出発ゲートに消えていった。

コロナのせいで出来なかった3年ぶりの里帰り。
友人の結婚式のため10月に韓国入りし来年1月の出産まで向こうでゆっくりして頂く予定だ。

久しぶりに帰る妻は少々緊張していた。
韓国は日本より少子高齢化が激しく子持ちが少数派になりつつあるらしい。それに伴い妊婦さんへ理解の無い大人が増えているとかいないとか。

「妊婦が唾をかけられた」「赤ちゃんをあやす母親をオッサンが怒鳴りつけていた」などのニュースを見た妻はビビっていたが、どこの国にも一定数のヤバい人はいるもんだ。

「我々の住む川崎の方が明らかにヤバいの多いから心配するな」と慰めると「それもそうか」と安心していた。

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僕と妻は同棲期間を入れると6年程ずっと一緒にいる。

人並だが色々あった。

妻の鬱も僕のパニック症も少しづつ改善しているし、仕事は二人とも安定している。いろいろ落ち着いたタイミングで妻の妊娠、そして僕は束の間の一人暮らし。

何だか「結婚生活第一部、完」~第二部へ続く~と言う感じだ。

5年ぶりに一人(と一匹)となった僕と猫。正直、新鮮で楽しい。

そのうち暇で寂しくなることは予想しているが、妻が帰ってくると赤ん坊中心の忙しい日々が始まるのだろう。今のうちに楽しんでおこう。

1月には義母も一緒に来てくれる。助かる。

韓国語勉強しよ。


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