見出し画像

憧れのツリーハウスへ

はなちゃんとママのゆり組日記をはじめて3ヶ月。

当初思っていたよりも、あまり記録を残せないまま夏休みに突入してしまった。夏休み初日の先週末はニセコの風の谷キャンプ場にあるツリーハウスへ。蝦夷富士とよばれる羊蹄山の見える絶好のロケーションで、木々の緑が溢れる中に、ツリーハウス・小さなコテージ・テントサイトがあるこじんまりとしたキャンプ場だ。


年少の頃は行き当たりばったりだった夏休みだけれど、幼稚園生活も3年目に入ると、こちらも要領がつかめてきて、できるだけストレスの少ないように事前に計画を練って楽しい予定を入れられるようになった。

さとうさとるさんの絵本「おおきなきがほしい」を読んでから、家族3人「素敵だよね」と憧れていたツリーハウス。春先にキャンプ場ガイドで見つけ「行ってみたいね〜」と予約した。

大きな木にかけられたハシゴを登っていくのは、大人になってもドキドキとワクワクが入り混じった気持ちに。木の枝でできた扉の持ち手、大人は屈まないと入れない小さめの扉、中に入ると、羊蹄山側には、おおきな窓。側面にある小さな丸窓からは、木々の緑が顔をのぞかせる。ひとつひとつのディテールが物語の世界みたいで、心が踊った。

お楽しみの夕飯は、ニセコの道の駅で調達した、朝採れたての新鮮な野菜と持参したお肉でバーベキュー。残った炭で、夫と娘は焼きマシュマロをしていて、二人が焚き火の前に並ぶ姿がなんだか微笑ましかった。

食後は夜の探検にでかけ、丸一日存分に楽しみ尽くして「さぁ寝よう!」とツリーハウスに戻ったものの、なかなか寝付けず「川の音がこわい」と泣くはなに少々手こずり寝不足に。食事のときも「虫!虫!」と大騒ぎしていたし・・なかなか、何事もなく穏やかに過ごすのは難しいなぁ〜

家族でのお出かけは、小さい時だけじゃなく大人になってからも「楽しい」だけでは終わらない。関係が近いからこそ、不満やハプニングもあるけれど、ひとつひとつを面白がりながら過ごせるといい。きっと思い出したら笑い話だ。

***

もう来たくないなんて言われるのかな〜と思った翌朝。

キャンプ場をスケッチしながら「また来ようね」というはなの言葉に、「うん。また来ようね」と大きく笑顔でうなずいた。


【ツリーハウス、キャンプのおすすめ絵本】

「おおきなきがほしい」ーーその理由は?
主人公かおるのイメージの広がりとともに、絵も縦に横にと広がっていき、美しい季節の風景とともに描かれるおおきなきに、大人も童心に帰る楽しい1冊。最後のお父さんとの関係もとてもステキです。


大きい子にまじって、はじめてキャンプにいくことにした主人公のなほちゃん。「小さい子はすぐ泣くから」「小さい子はおもいにもつをもてないから」「小さい子はくらいとこわがるから」・・大きい子にそう言われますが、ひとつひとつ立ち向かっていくなほちゃんの姿に、子どもは自分の姿を重ね合わせます。いつもは繊細でやわらかなタッチの林明子さんですが、シンプルな色使いと線画で描かれたイラストも◎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?