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”とりあえずリリース”をやめたらうまくいった話。プレスリリースの書き方

プレスリリースは、スタートラインでありひとつの手段です。プレスリリースさえ配信すれば、必ずメディアに取り上げられる、多くの人に知ってもらえる、人気が出る、売れるようになる、という魔法のような手段ではありません。
それでも、効果的なプレスリリース、というものはあります。PR初心者さんはぜひご一読ください。3分で読めます。

プレスリリースを流す目的ってなんだろう?

新商品発売=とりあえずプレスリリース書いて流す
新商品発売=雑誌媒体向けなら2ヶ月前、WEBメディア向けなら数日前にとりあえず流す

プレスリリースに慣れている会社ほど、この”とりあえず前例通りにやる”という流れ作業になっていることがあります。

この記事を読んでくださっている方は、プレスリリース初心者の方、またはこれから書いていきたいと思っている方だと思います。まずは、下記を忘れないでください。

プレスリリースを流して、
読んだ人にどうなってほしいのか?どのような行動をおこして欲しいのか?どのようなメリットがあるのか?を考えることが基本であり大切です。

読んだ人の気持ちを考えたら、魅力的なプレスリリースが書けます。タイトルは○字くらいで、内容は○を必ず入れて、という”テクニック”を知る前に。自分のサービスや製品をどんな人に届けたいか?読んでくれた人にどうなってもらいたいか?どう思ってほしいか、そして行動してほしいか。

そう考えると、「商品Aが○月○日に発売!」というタイトルにはならないはずです。このタイトルを見た人は「へーー」となればいい方で、目にも止まらないでしょう。(よっぽど人気・話題の商品であればOKですが、ほとんどの場合はそうではないですよね)

プレスリリースの受け皿を用意してる?

私は会社員卒業後、クラウドソーシングってどんなものだろうと知りたくて、「ココナラ」というサービスに登録しました。そこでプレスリリース作成を請け負った時、色々なクライアントさんがいらっしゃいました。
たとえば、「受け皿」をきちんと用意できていなかったケース。ECで販売してますと言いたいのに、ECサイトがイケてない。想像してください。ECサイトを訪れたとき、そのページがイケてなかったら、二度とその人はそのページには戻ってきません。素敵な商品や内容があったとしても読んですらもらえません。(ECサイト自体がイケていたとしても、決済システムがイケてなかったら離脱します)

プレスリリースのために、キャンペーンで商品ミニサイズ販売を急遽用意したけど、本商品の方がお得な価格設定で、キャンペーンの意味がよくわからない。ということもありました。
とにかくリリース流そう!流すとどうにかなるはず!という焦りから本質を少し見失ってしまったケース。

あとは、「情報がどこにもない」というケース。公式サイトもないし、プレスリリースをみて興味をもって調べても、その情報がどこにもない。何も出てこない。という場合。お客様からしたら不安ですよね、これは本当に存在しているの・・・?と。
今は簡単に自分でも、WEBサイトやSNSを作成できるので、リリースを配信される前には用意されていることをお勧めします。

また、メディアの人の目に留まり、「うちのメディアに掲載しよう」と思って連絡がきた時に、メディア掲載にそのまま使える写真がない、またはメディアに貸し出せる商品がない。という状態は避けなければいけません。プレスリリースを配信するということは、メディアにうちの商品・サービスを掲載してください。準備は全てできています。ということです。

プレスリリースを書き始める前に、考えること


・あなたの製品やサービス、あなたが思う強みは?

・では、”買って欲しい人=お客様”からみた強みは?
あなたの製品やサービスはお客様の現状をどう”良く”してくれる?何を解決してくれる?

・買って欲しい人は、普段どんなメディアをみていると思う?

・そのメディアの特性は?何をどのように取り上げている?どんな企画が多い?

・そのメディアに向けて、書いてみる。入れる内容は下記の通り。
1)新規性のある情報
2)社会の現状と、今回紹介する製品・サービスがその課題解決になること
3)開発背景・動機のストーリー
4)製品、サービスの紹介
5)今後の展望
6)お問合せ先

効果的なのは、「このメディアに絶対掲載してもらいたい」と狙いを定めてアタックすること

一斉に多数メディアに情報を発信したい場合、プレスリリース配信会社を活用するのが一般的です。WEBメディア、雑誌、新聞、フリーライターまで幅広く網羅し、自社の製品やサービスに関連性の高い媒体を抽出し配信が可能です。

でも、それだけでは不十分。

プレスリリースは毎日、何百・何千という数が配信されています。一つのメディアに届く量も1日100件を超える場合もあるそうです。

効果的なのは、「このメディアに絶対掲載してもらいたい」と狙いを定めてアタックすること。

WEB100媒体に掲載されました!も魅力ですが、WEB 1 媒体でも、それが一般的には有名ではなく、自分は聞いたことがなかったとしても、自分のサービスや商品のお客様になる人が、愛読・熟読しているメディアかもしれません。

そこから興味をもって購入に繋がる可能性は、関連性のないWEB100媒体よりも高いということは十分あります。

また、狙いを定めて個別にアタックすることにより、媒体の方との関係性構築ができます。これを地道に続けていくことで、あなた自身の、あなたの会社の財産になってきます。

媒体研究をして、メディアの方とキャラバンなどを通して関係性を築き、「あなたからの情報だから信頼できる、面白そう」と思ってもらえるようになることを目指しましょう。


お読みいただき、ありがとうございました!


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