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アンドレ・ケルテス作品集『読む時間』のこと

ああ。
人は何百年も昔から、
ずっとずっと「読んで」きたのだなぁ。
小さな子どもも、目が弱くなったお年寄りも、男の人も女の人も。

なんだか、うれしい気持ち。
みんな、いっしょなんだ。

「読むもの」は色々あります。
本、新聞、歌集、漫画、手紙、、
どれも、自分に
何かを与えてくれる。

「読む時間」は、
自分の、ひとりの世界なのだなぁ。
どの人もみんな、
思い思いの場所で、
思い思いの格好で、
自分の世界へ飛び立っている。

谷川俊太郎さんの巻頭詩が
本当に
穏やかに心に染みていきます。

「なんて不思議・・・あなたは思わず微笑みます」


「読める」というしあわせ、
「読む時間」というしあわせを、
外から覗かせてもらって
分けてもらうような気持ちになりました。

私の夏休みの思い出は
家の屋根の上で布団を干しながら
熱くなったトタンの上で
ひたすら読む時間。
寒冷地の、いく日もない真夏日に
青空の下で汗をかき、
暑さを楽しみながら読んだ時間。

似たようなことをしている人の写真もあって、なんだか、
ふふっと笑ってしまいました。

皆さんの「読む姿」が気になってくる

素敵な1冊です。

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