2/12 今日の日本史用語(15個)

中山忠光:1845~1864。尊攘派公卿。天誅組の首領。長州に逃れたが暗殺された。

海の正倉院:福岡県の沖ノ島は宗像大社の沖津宮として海神が祀られ、島南西部斜面の巨岩群を中心に4~9世紀の数多くの祭祀遺跡が分布し、約8万点もの祭祀遺物が発見され、それらは全て国宝に指定された。祭祀遺物の多さ・貴重さから「海の正倉院」と呼ばれている。

地頭請所:荘園領主が地頭に現地経営を委ね、一定額の年貢納入を請け負わせた制度を地頭請、あるいは請負対象の土地を意味する地頭請所と呼んだ。

広義国防国家:総力戦を準備するためには軍備増強だけでなく、国民生活の向上や資本主義の修正も必要という陸軍統制派の主張。無産政党の社会大衆党も支持した。

貝輪:縄文時代の装身具の1つ。西南諸島産のゴボウラガイ・イモガイ製の貝輪が北海道で発見されたり、ヤコウガイ製の貝匙が東京で出土した事例もあり、縄文人の活発な交流が分かる。

演劇改良運動:1886年、末松謙澄(伊藤博文の女婿、官僚)らが演劇改良会を結成。演劇の近代化運動をはじめた。劇場・興行の改革、女形の廃止や活歴もその一つ。

倭城:文禄の役の際、秀吉軍が朝鮮半島南部に築き、駐屯した城。

薬事法距離制限違憲訴訟:薬局の適正配置規制(距離制限)が営業の自由を規定した憲法第22条に違反しないか争われた訴訟。1975年、最高裁は、薬局開設の距離制限については、必要かつ合理的な規制とはいえず、違憲、無効との判決を下した。

モノカルチャー経済:一国の経済が、単一、または少数の生産物に依存している経済のこと。発展途上国の中には、特定の農産物や鉱産物といった一次産品に依存する国があることから、そうした国の経済を指していう。

タタールのくびき:キプチャク=ハン国によるロシア諸侯の支配を例えたことば。モンゴル人の間接支配がロシアの発展を遅らせたという、ロシア人の後世の主張でもある。

白色革命:1963年からイランで国王パフレヴィー2世によってはじめられた近代化。アメリカを後ろ盾にした国王権力が土地改革や女性参政権の実施などの社会改革を断行したが、宗教界は反発を強めた。

火葬:仏教徒に特有の埋葬法。日本では700年の道昭、702年の持統太政天皇、707年の文武天皇が早い例であり、薄葬思想の隆盛とともに盛んになった。8世紀にかなり浸透し、古墳は急速に消滅した。但し庶民の多くは土葬であった。

美彌良久の崎:現在の長崎県五島列島の福江島・三井楽周辺。遣唐使船団の航路が南路に変更されてからの一行の日本における最終寄港地とされた。

内覧条項:旧安保条約の問題点とされた点の1つ。日本の国内紛争に対して、アメリカ軍の介入を認めていた。

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