2/7 今日の日本史用語(15個)

日露漁業協定:1907年。日露講和条約第11条にもとづく。沿海州・カムチャッカ漁業権を日本が獲得した。1875年の樺太・千島交換条約で、オホーツク海・カムチャッカでの日本人の漁業権は保障されていたが、これにより日本海・オホーツク海・ベーリング海沿岸の漁業権も許与された。

臼杵の磨崖仏:大分県臼杵市にある。凝灰岩に刻まれた62体の石仏群が谷をめぐって4ヶ所に存在する。平安後期に大半が完成した日本の石仏の代表。

党:中世の武士の集団。東国の武蔵七党のように普通は租横領の下に族的結合をしたが、九州松浦党のように一族が共和的連合をしている所もある。惣領制崩壊とともに、地域的な武士連合の党が生まれた。

宗教団体法:1939年4月に公布。文部省によって既成宗教団体(仏教、キリスト教新教)の整理統合が行われ、新興宗教団体の厳しい規制が行われた。

都府楼:大宰府の政庁。現在跡地が史跡公園となっている。

原ノ辻遺跡:長崎県壱岐郡にある旧石器時代から中世に至る複合遺跡。1993年、弥生時代の大規模な3重環濠を発掘、1994年には中心部から多数の柱穴がまとまって発掘され、『魏志』にいう「一支国」の中心集落と推定された。

健康保険法:労働者の健康を守り、医療を受けやすくするために1922年にはじめて制定された法律。施行は関東大震災のため遅れて1927年から

文化の薪水給与令(文化の撫恤令):1806年、外国船はなるべく穏便に帰帆させ、漂流船には薪水を給与することを定めた法令。

人民主権:国家の主権の行使者が、門地、財産などによって制限されない人民であることを指す。ルソーは人民主権による直接民主制を志向した。

IMF=GATT体制:第二次世界大戦後、資本主義世界の経済を再建するため、アメリカの主導の下につくられた国際経済体制。外国為替相場の安定をはかり(IMF)、自由貿易による国際貿易の拡大を目指す(GATT)体制のこと。

周:690~705。武周とも呼ばれる。則天武后一代の王朝。則天武后は、門閥貴族に不満のあった、多くの有能な科挙官僚を登用した。文化面では則天文字をつくり、仏教を保護した。

金マルク:1873~1914年、ドイツ帝国で使用された統一通貨。プロイセン=フランス(普仏)戦争で獲得した賠償金を基礎に金本位制を確立し、金平価を設定して統一通貨を発行した。1金マルクは金0.358g。

老松堂日本行録:李氏朝鮮初期の日本紀行詩文集。宋希璟(号は老松堂)の著。応永の外寇後の1420年、宋が日本回礼使として漢城から京都まで往復した際の見聞・感慨を詩とその序に託す。日朝関係だけでなく、海賊・寺院・農耕など15世紀の日本社会について記されている。

昭和の解放令:総理府の諮問機関であった同和対策審議会が1960年に出した答申。同和問題は基本的人権にかかわる重要問題で、部落差別の解消は国の責務・国民的課題であるとし、同和地区の環境改善、社会福祉、産業・教育・人権対策など具体的な同和対策の推進を提言した。

雨の宮1号墳:能登半島にある北陸地方最大級の前方後円墳。全長約64m。前期の築造。


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