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もしかして貴方も『ぢ主』?実は多くの女性もお悩みの症状・人間の宿命的な病気『痔』の予防法

どうも!

友達とお酒を飲んでいるときの話題で定期的に健康のことが話題に上がり始めたらそれはおじさんになってきているサインです。

さわたや薬房の早川です。

20代、30代ぐらいまでは同年代の友達とお酒飲んでいるときに『健康診断が・・・』とか

『〇〇がカラダに良いらしい』とか

そんな話はなかったのに、急に最近増えてきています。

きっとそれだけ年を取ったんでしょうね。地域のお年寄りの集まりなどに行くと会話の9割ぐらいは健康に関する話で、年々自分の健康に関連することが重要になってくるんでしょうね。

さて、そんな健康ネタはもしかしたらあまり話題に出てこない症状かもしれません。きっとそれは今日のテーマの症状が出てくる患部の場所に関係していると思います。

今回は『もしかして貴方も『ぢ主』?実は多くの女性もお悩みの症状・人間の宿命的な病気『痔』の予防法』についてお届け致します。

【人間の宿命的な病気・3人に一人は「ぢ」主??】
〜大切な場所だからこそしっておきたい「痔」について〜

今回は実はお悩みの方が多い症状の一つ『痔』についてお届けしたいと思います。

痔は症状がおこる場所がデリケートな場所なのでなかなか人に相談しにくい不調ですが実はカラダの弱りの大きなサインの一つで、多くの方がお悩みの症状です。

そんな痔ですが、ちょっと他の病気と異なる特徴があります。

実は人間がかかる病気の殆どが他の動物も発病する可能性があります。

その中で今回のテーマである『痔』は唯一と言ってよいほど人間だけに与えられた苦しみなのであり、他の動物にはない病気と言われています。

それはなぜでしょうか?

まずそのあたりから見ていいくと痔を改善する原因と対策につながると思います。

【なぜ人間だけ痔になるのか?】


それではなぜ、人間だけ痔になるのでしょうか?

犬や猫などほかの哺乳類などは、カラダの構造的な部分は共通しています。

さらに痔は男女問わず「3人に一人は痔主」と言われるほど我々にとってはポピュラーな病気の一つです。

それなのに動物には無くて、人間にだけあるのはなぜでしょうか?

【進化の代償・・・直立二足歩行が産んだ病気・・・痔】

犬や猫といった四足動物の心臓が肛門とほぼおなじ高さにあるのに比べて、直立二足歩行をするヒトのお尻は心臓よりも低い位置にあるため上体の体重が腰や肛門周辺に集中してかかってしまい血管が圧迫されて血流が悪化します。


さらに肛門へ送られた血液は、重力に逆らって心臓に戻るため(下にあるお尻から上にある心臓に戻るということは下から上に上がるので重力に逆らっている)戻りにくく、どうしても肛門部に血液が溜まりがちになってしまいます。

これを「うっ血」と呼びます。

うっ血が起きると、酸素や栄養が十分に行き渡らないだけでなく、老廃物なども上手に排泄されないため、炎症が起こりやすくなってしまいます。

長時間立ちっぱなしや座りっぱなしといった方は、とくにうっ血を起こしやすいので、注意が必要です。

また、ストレスや肉体疲労、肝臓病、便秘、下痢、飲酒、冷え、妊娠や出産も痔を悪化させる要因となります。

肛門部は網の目状に非常に細かく分岐した毛細血管の静脈叢があるので、とくにうっ血を起こしやすい部位となっています。

とくに肛門周辺の門脈循環という血管には他の血管にはついている血液が逆流しないための防止弁がないことが大きく影響しています。

神様はもともと動物の四足歩行しか考えていなかったのでしょうか?(笑)四足歩行の動物でしたら逆流しようがない門脈循環を人類が二足歩行に進化したために逆流してしまったので、進化の代償とも言えるでしょう。

【女性に痔が多い理由は?痔はお尻だけの病気ではなく「血流障害」】


要するに痔はお尻の病気ではなく、全身の弱り(血流障害)が原因であると言えるでしょう。

血流が原因と考えると近年ではすっかり痔が女性に多いお悩みとして認知されてきた理由も理解できます。

中医学では

『女子は血をもって本となす』

という言葉があり、女性の健康の基本は血の巡りですよ、と言われています。

女性の方はもともと血液がたっぷり必要なカラダの仕組みになっています。痔がおこる原因を見直してみても女性の方が注意しないといけない疾患ということがわかると思います。


 【人類の宿命的な病気「痔」について】

【痔の種類とは?】
それではそんな痔の種類について見ていきましょう。

一口に『痔』と言っても症状は様々でいくつかの痔に分類されています。


①<裂肛>切れ痔、裂け痔
多くは固くなった便を肛門括約筋が充分弛み切らないうちに、急にいきんで排出しようとして、肛門に傷をつけるために起こります。

症状としては軽いものですが、放置すると肛門周囲膿瘍や肛門潰瘍へ進行する可能性もあります。


②<痔核>内痔核、外痔核
直腸と肛門部周辺には、肝臓に続いている門脈系と心臓に続く上直腸静脈が複雑にとりまいていて、この静脈系の血液循環が悪くなり、鬱血を起こしている状態です。痔核は歯状線より内側に出来る内痔核と外側に出来る外痔核に分類されます。


○内痔核…痛みは少ないので、知らないうちに悪化しやすいのが特徴。出血が主で、勢い良く多量に出血することもあります。
症状…無症状、出血、痛み(嵌頓痔核の脱出時)脱出

○外痔核…痛みが比較的激強く、指の届く所に出来るので、腫れるとすぐにわかります。出血はほとんどないですが紙に血がにじむ程度でることもあります。

症状…激痛、搏動痛、腫れ


④<脱肛>出痔


脱肛には、内痔核が進行して起こるものと、老人性の直腸が弛緩して起こるものがあります。

⑤<直腸・肛門周囲膿瘍>腫れ痔


歯状線は深いヒダになっていて、便が通過するたびに伸び縮みしますが、固い便だったり、下痢便だとヒダに傷がつきやすく、外傷性の潰瘍の原因になります。ヒダの奥深くには便が残りやすいため、不衛生になると炎症が起こりやすくなります。このヒダには静脈毬がたくさんあり、その血液が炎症を起こして、血栓性静脈炎、血栓性痔核をつくります。こうなると化膿しやすくなり、腫れや痛み、発熱なども起こします。

⑥<痔瘻>あな痔


痔瘻は膿のかたまりで、直腸・肛門潰瘍の激しい症状が去り慢性化したものや、最初から発生する場合があります。

歯状線より内側に出来たものは内痔瘻といい、外側に出来たものは外痔瘻といいます。


⑦<肛門瘙痒症>かゆ痔


多くの場合は他の痔疾の炎症、又は化膿の分泌物によって刺激を受けるための二次的なものが多いようです。

昔に比べて、ウォシュレットの普及などで痔主は減ってきているようですが、痔はお尻に症状は出ますが、お尻の病気ではないので、安易に考えずに、最大の要因である血液の澱み(鬱血)が起こらないように血流改善しながら次に紹介する予防法を実践しましょう。

☆【痔の予防法】☆

ではここからは大切な『痔の予防法』についてお伝え致します。

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